http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/330.html
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小渕経産相(右)は福島県庁を訪問し、佐藤雄平知事(左)と会談した=9月25日
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141003/plt1410030830001-n1.htm
2014.10.03
★鈴木哲夫の核心リポート
女性閣僚5人を擁する第2次安倍晋三改造内閣で、フル回転を続けているのが小渕優子経産相だ。凛としたたたずまいだが、優しさも感じさせ、「将来の首相候補」との呼び声も高い小渕氏の評価と、来年の自民党総裁選に向けた隠された本音について、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が緊急リポートした。
「常に顔を上げて相手をキッと見る。記者会見も堂々としたものだ」
小渕氏の出身派閥、額賀派のベテラン議員は目を細めて、こう語った。経産省内でも「われわれの話を非常によく聞いてくれる」(課長)と評価は高い。だが、役所内の好評価は、時として「官僚に都合のいい大臣」になりかねない。
経産省幹部は「小渕大臣という人事は万々歳だった」といい、続けた。
「わが省が抱える最大のテーマは原発。中でも、原発立地自治体との関係を良好に保つことは重要だ。地元の方々と直接会い、説明をし、信頼関係を築くことを考えたとき、小渕大臣は最適任といえる。真面目で清潔感は抜群、女性としてソフトムードも出せる。そして、一番大きいのは大臣にお子さんがいること。地元の母親の方々と話ができる」
経産省OBも「小渕氏の秘書官は電力システムのプロ。これは、『小渕大臣の下、原発政策を進めたい』という狙いを証明している」と話す。
当の小渕氏は、就任直後のインタビューでこそ「母親としてどう理解すればいいのか…」と胸の内を明かしたが、その後は、省内でレクチャー漬けの日々を送り、福島第1原発や福島県にも直接足を運んだ。9月21日には、テレビ番組で「原子力を持たない選択をするということは、将来も視野に入れるとなかなか難しい判断ではないか」と再稼働を明言した。
ただ、小渕氏が単なる操り人形で終わるのかというと、旧知の自民党女性議員は「あり得ない」と言い切る。
「組織や立場を重んじる人だから、いまは『大臣の職責を果たす』と覚悟していると思う。でも、彼女の胆力は相当。安倍首相が『女性が輝く社会をつくる』というなら、自民党総裁選にも女性が立つべきという信念を持っている。来年の総裁選には、先輩女性議員をバックアップして安倍首相と戦うと聞いている」
小渕氏の下で難しい原発政策を進めたい経産省。安倍首相も、人気の小渕氏をコントロール下に置いておきたい。現時点で、従順さを見せる小渕氏だが、その素顔は、まだまだ分からない。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に『最後の小沢一郎』(オークラ出版)、『政治報道のカラクリ』(イースト&プレス)、『ブレる日本政治』(ベスト新書)など多数。
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