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2014年10月02日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆安倍晋三首相は9月30日、中国・瀋陽での日朝局長級協議について、伊原純一・外務省アジア大洋州局長からの報告を受けた。このなかで、宋日昊(ソン・イルホ)大使から「調査の詳細の現状については平壌に来て、特別調査委員会のメンバーに直接会って、話を聞いてほしいと説明がありました」と聞かされた。これに対して、安倍晋三首相は、あっさりと政府担当者を平壌市に派遣する方針を決めたことを明らかにした。
実のところ、日本人拉致被害者の大半は、日本への帰国を望んでいない。北朝鮮のビバリーヒルズと称される高級住宅地に住み、仕事の面でも比較的高い地位に就いているので、
いまさら帰国して、不安な生活をしたくないと考えているという。
つまり、日本人拉致被害者の家族たちが、「一日千秋」の思いで帰国を首を長くして待ち望んでいるのとは違って、北朝鮮での暮らしを放棄できないのである。
◆北朝鮮は、日本人拉致被害者全員の名簿を持っていて、どこに住んでいるかも詳細に調べ上げている。だから、「帰国したいかどうか」の意向は、とっくに聞き取り調査済みなのである。日本人拉致被害者の頂点に立っているのが、横田滋、早紀江夫妻の長女めぐみさんである。ロイヤルファミリーであり、簡単に帰国できない。できるはずもない。
さりとて、めぐみさんが、ロイヤルファミリーの一員どころか、トップの座にあることを日本国民はもとより、北朝鮮人民に知られるのは憚れる。民主党の石井一・元自治相(国家公安委員長)が8月29日に神戸市で開かれたパーティーで、横田めぐみさんらについて「もうとっくに亡くなっている。北朝鮮が死亡と発表したのを覆すわけがない」と発言したのは、先手を打ってのことであった。とくに日本国民に対して、事前に洗脳していたとも言える。めぐみさんの真実については、安倍晋三首相はもとより、外務省上層部と担当者はみな知っている。
◆一方、北朝鮮は、日本政府から「取るものは取りたい」のである。金正日総書記と小泉純一郎首相とが行った平壌共同宣言に基づき、北朝鮮は「3兆円」を約束されているので、何としてもこれをもぎ取りたい。そのために押したり、引いたり、あの手、この手、手練手管を駆使して、北朝鮮特有の外交戦術を展開し続けている。
北朝鮮は、安倍晋三首相が、米国オバマ大統領から日朝交渉を邪魔されていることを知っている。言うなれば、「足下」を見ているのだ。それは、安倍晋三首相が、北朝鮮を裏切り、オバマ大統領の言いなりになって、「万が一、北朝鮮に攻めてこないとは限らない」と疑心暗鬼になっている。安倍晋三首相の「対話と圧力」という硬軟織り交ぜる対北朝鮮外交に不信感を抱いているのだ。安倍晋三首相が、万景号の日本寄港を禁止し続けていて解禁しようとせず、朝鮮総連中央本部の土地建物を競売に付したまま宙ぶらりんにしていることも、疑心暗鬼を募らせている。
となれば、この際、日本人拉致被害者の家族は、政府担当者が平壌市を訪問する際、一緒に訪朝して、どんな展開になるかを確かめるのも手だ。ひょっとしたら、拉致被害者に面会させてくれないとも限らない。
【参考引用】産経新聞msn産経ニュースが9月30日、「【日朝協議】「再調査は『平壌に来て、聞いてほしい』と説明があった」 (安倍首相発言詳報)という見出しをつけて、以下のように報じた。
安倍晋三首相は30日、伊原純一・外務省アジア大洋州局長から拉致再調査をめぐる日朝外務省局長級協議の報告を受けた。その後、官邸で記者団の取材に応じた。やりとりは以下の通り。
−−伊原局長からどのような報告があったか。今後政府はどう対応していくか
「先ほど伊原局長から、(29日の中国・)瀋陽での日朝の協議の報告がありました。宋日昊(ソン・イルホ)大使からはですね、科学的かつ客観的な調査に着実に取り組んでいる。ただ、初期段階であり、具体的な調査結果を報告できる段階にはないと説明がありました」
「また、先方より伊原局長に対しまして、調査の詳細の現状については平壌に来て、特別調査委員会のメンバーに直接会って、話を聞いてほしいと説明がありました」
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