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憲法9条を否定する日米新ガイドラインづくりが進んでいる
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20141001-00039566/
2014年10月1日 8時10分 天木 直人 | 外交評論家
きょう10月1日の毎日新聞が大スクープを掲載した。すなわち安倍政権は日米防衛協力の指針改定において、「周辺事態」という文言を削除する方針を固めたという。憲法9条の完全否定である。
※以下有料記事
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日米防衛指針:「周辺事態」削除へ 地理的制約外す
http://mainichi.jp/select/news/20141001k0000m010164000c.html
毎日新聞 2014年10月01日 07時30分(最終更新 10月01日 08時22分)
政府は米国と見直しを進めている「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」について、役割分担の一つである「周辺事態」を削除し、自衛隊が地理的制約を受けずに米軍への後方支援を可能にする改定を行う方針を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。朝鮮半島有事など地理的概念に制約されずに、自衛隊の活動範囲を広げるのが狙い。政府は周辺事態法を廃止し、対米支援新法を制定する検討も進めている。
現行ガイドラインは(1)平時(2)周辺事態(3)日本有事−−の3事態で、自衛隊と米軍の役割分担を規定している。政府は「周辺事態」を削除する代わりに、「わが国の平和と安全に重要な影響を与える場合」などを条件に、自衛隊の派遣範囲を拡大する検討に入った。来週中にまとめるガイドライン改定の骨子にあたる中間報告でも、周辺事態は盛り込まない方針で、自衛隊の「グローバルな対米支援」を可能にする方針だ。
これに伴い、周辺事態法の廃止も視野に、政府は大幅な見直しを進めている。同法は朝鮮半島や台湾海峡有事などを念頭に、周辺事態を「わが国周辺の地域における、わが国の平和と安全に重要な影響を与える事態」と規定。「非戦闘地域」に該当する「後方地域」で自衛隊が米軍の支援活動を行うとしている。
同法は地理的な支援範囲は明記していないが、1999年4月に小渕恵三首相(当時)が「周辺事態が起こる地域には限界があり、中東やインド洋で起こることは想定されない」と国会で答弁しており、一定の地理的制限があると解釈されてきた。
だが、米国での同時多発テロを受け2001年に成立したテロ特措法で、自衛隊によるインド洋での給油活動を行い、03年には、フセイン政権崩壊後のイラク復興支援のためイラク特措法を制定。自衛隊を「周辺」以外に派遣する実績を重ねてきた。対米支援新法では、米軍への支援範囲を拡大させるために、周辺事態法が禁止している武器弾薬の提供や発進準備中の戦闘機などへの給油・整備も可能とする方針だ。
だが、周辺の概念を外せば、時の政権の判断で対米支援が飛躍的に拡大しかねない。自衛隊幹部は「日本から遠く離れた国での対米支援で、もし命を落としたら妻や子供に説明がつくのか。自衛隊の活動に大義が確保される法制であってほしい」と語る。【飼手勇介】
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日米防衛指針:派遣「歯止め」焦点 「周辺事態」削除
http://mainichi.jp/select/news/20141001k0000m010165000c.html
毎日新聞 2014年10月01日 07時40分(最終更新 10月01日 08時23分)
政府が日米防衛協力の指針(ガイドライン)で定めた日米協力の柱の「周辺事態」を削除し、米軍への後方支援を対米支援新法として拡大するのは、安全保障面での脅威が多様化する中、自衛隊をより迅速、柔軟に派遣する必要があると認識しているからだ。
辞書を引けば「周辺」は「あるものの近く」とあるが、政府は周辺事態について「地理的な概念ではなく、事態の性質に着目した概念」などと説明してきた。あいまいな解釈の背景には、朝鮮半島有事や台湾海峡有事に限らず、自衛隊を周辺事態法により海外派遣する余地を残しておきたいとの思惑があった。
周辺事態での自衛隊の派遣例はこれまでないが、政府は米同時多発テロを受けテロ対策特別措置法、イラク戦争を受けイラク復興支援特別措置法を時限立法で制定。自衛隊を戦地周辺に派遣した事実上の対米支援法をその都度策定し、自衛隊の支援範囲を拡大してきた。ただ、世界のどこで脅威が顕在化するか予測できない事態が続いており、特措法での対応には限界を指摘する声が出ている。周辺に縛られては自衛隊の活動範囲を広げられないとの不満も出ていた。
対米支援新法は、特定の脅威を念頭に置かない法律になる見通しだ。政府は自衛隊派遣の新要件として「わが国の平和と安全に重要な影響を与える場合」などとすることを想定しており、必要に応じて柔軟に自衛隊を海外派遣することを可能にする内容になると予想される。外務省には、新要件の「わが国」を「国際社会」に拡大するよう求める声もあり、今後の課題は厳格な「歯止め」をかけられるかが焦点となる。
法案提出後の審議では、なし崩し的に自衛隊が米軍支援で派遣される可能性が高まることに懸念の声が出るのは必至。このため、国会承認などが条件になるとみられるが、迅速な派遣を前提にしている以上、時の政権に大きな判断権限が与えられるのは確実だ。安全保障環境の変化や新たな脅威に対応するために、米軍への支援拡大は必要なのか否か、冷静な議論が求められる。【古本陽荘】
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