http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/262.html
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「言論弾圧は、いきなり完成しない。段階を踏んで徐々に完成する。:山崎 雅弘氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/15422.html
2014/10/2 晴耕雨読
https://twitter.com/mas__yamazaki
帝塚山学院大(大阪狭山市)に今月13日、元朝日新聞記者の教授を辞めさせないと大学を爆破するという内容の脅迫文書が複数届いた(毎日)http://bit.ly/1rGQkJO
「辞めさせなければ学生に痛い目に遭ってもらう。くぎを入れたガス爆弾を爆発させる」教授の辞職は脅迫への屈服。
1987年5月3日の「朝日新聞阪神支局襲撃事件」をはじめ、同種の脅迫や殺人事件は過去にもあったが、当時と現在が違うのは、犯人側の行動と首相や閣僚の政治的主張が同じ方向性を有していること。
首相や国家公安委員長が、この件についてどのくらい毅然とした「否定の意志表示」をするか気になる。
「言うことを聞かないなら学生を無差別に殺傷する」という脅迫状の問題、国会で誰も重要な社会問題として取り上げないのか?
「まずは大学が対処すべき問題」という意見を見たが、全然違うだろう。
脅迫者は形式的には特定の人物と特定の大学を標的にしているが、実質的には国民全体を標的にしている。
自分は脅迫状の内容とは無関係だから「社会の片隅でそんなことが起こっても別に構わない」という人間は、間接的に脅迫する側に加担している。
脅迫者の目的は「全ての人間を自分の考えに服従させること」であり、その構図を遠巻きに眺めているつもりで傍観すれば、やがて自分も脅迫者に屈服させられる。
首相や国家公安委員長が、国内のヘイト団体との関係を明確に否定しない理由の一つは、それを「否定しない」という行為そのものが、ヘイト団体の掲げる主張や暴力と脅迫を伴う方法論を「非公式に容認する」実質のメッセージとして機能するからだろう。
政府の黙認を得た人間の行動は、エスカレートする。
現在の日本社会では、特定の属性を持つ人間が相手なら「何を言ってもいい」「何をやってもいい」という暗黙のルールが形成されつつある。
今はまだ特定の民族や特定の新聞社が標的だが、それを行う人間に従わない人間は誰でも最終的には標的になりうる。
個々の現象でなく、構造全体で捉える必要がある。
> 山口二郎 右翼の嫌がらせで辞表を出した教授を慰留しなかった帝塚山学位大学も、言論の自由の破壊に加担した。植村隆氏の非常勤講師の継続を打ち切るならば、北星学園大学も同じ野蛮に加担することを意味する。学者としての矜持を保ってもらいたいと念願する。
> 内田樹 僕のところにも在職中に言論活動を止めろという脅迫が来たことがあります。止めないと学生を傷つけるという恫喝を暗に含んでいました。でも神戸女学院大学は僕に対して「発言を控えるように」というようなことを求めませんでした。それが大学の見識というものではないのですか。
> 平川克美 今回の脅迫二件に関して、安倍首相は何かステートメントを発表したのか。内閣の誰かは、こういった不条理な横暴に対抗する言説を表明したのか。それができない政府はもはや民主主義の擁護者とはいえないよ。
「国家公安委員会は警察の最高管理機関である。その長と、在日韓国・朝鮮人を「殺せ」と街頭で叫ぶ在特会との関係が疑われること自体、恥ずべきことだ」
「彼らの行動を黙認しているのではないかとの疑いすら招きかねないだろう」(朝日社説、10月1日)http://bit.ly/1mOLSYP
テンプル大学ジャパンのジェフリー・キングストン教授「いま日本で起こっている状況は、報道問題というより政治問題です。
安倍首相と保守派が、国家アイデンティティを再定義したいがために朝日に対して政治闘争を仕掛けているのです」(リテラ)http://bit.ly/1rEawKK
独高級紙『フランクフルター・アルゲマイネ』元東京特派員バーバラ・オードリッチ「福島原発も戦争責任も、これまで日本政府が隠蔽してきたことで、朝日はそれらの追及を行ってきた。それを安倍首相は、右翼的言動で封殺しようとしている」
「EUから見れば『積極的右翼主義』にしか見えない」
米スタンフォード大学アジア太平洋研究センターのダニエル・スナイダー副所長「今回のヒステリックな朝日叩きは、日本における言論の自由の危機、デモクラシーの危機、歴史的事実の危機という『3つの危機』を露呈させました。いまの日本で起こっているのは、ずばり『言論テロリズム』」
元朝日記者批判し「天誅」、北星学園大に脅迫文(読売)http://bit.ly/1qUaVVB
「元記者を辞めさせなかったら、天誅として学生を痛めつける。くぎを混ぜたガスボンベを爆発させる」
天誅とは、戦前の日本でもよく使われた言葉で「天に代わって自分が罰する」という傲慢な思考。
> さすが北星学園大学!>大学の見解「本学は、建学の精神に基づき、「抑圧や偏見から解放された広い学問的視野のもとに、異質なものを重んじ、内外のあらゆる人を隣人と見る開かれた人間」を養成することがわれわれの教育目標であることをふまえ(…)」http://www.hokusei.ac.jp/images/pdf/20140930.pdf
「脅迫は警察マターなんだから警察に任せておけばいい」という人は、「形式」思考でこの問題を小さく捉えているように見えるが、古今東西の歴史で言論と思想表明の弾圧がどのような「段階」を踏んで行われたかを知らないのかもしれない。
言論弾圧は、いきなり完成しない。
段階を踏んで徐々に完成する。
今晩と明晩、NHK-BSで『ヒトラー 権力掌握への道』前後編が再放送される。
非常に良い番組だと思うので、視聴をお奨め。
ヒトラーがドイツで独裁的な権力を握るまでの過程を、貴重な映像でたどる作品で、じわじわと段階を踏みながら少しずつ、国民に絶対的服従を強いる「体制」が構築されていく。
「香港を助けて!」デモ参加者の女性、YouTubeで訴える【動画】(HP)http://huff.to/1vt297w
「私たちには本当の民主主義が必要なんです。私たちは基本法(香港の憲法にあたる)改正だけを問う投票を先に実施して欲しいのです。それ以上のことは要求していません」
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http://bit.ly/1mOLSYP
(社説)差別と政権 疑念晴らすのはあなた
2014年10月1日05時00分
「知らなかった」では済まない。山谷えり子・国家公安委員長は深く認識すべきだ。
山谷氏は2009年に、当時「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の幹部だった男性と一緒に写真に納まっていたことが先月発覚した。「在特会の人であることは知らなかった」と弁明し、世耕弘成官房副長官も「何ら問題はない」との見解を示した。
だが先週、日本外国特派員協会で行われた山谷氏の講演は、拉致問題がテーマだったにもかかわらず、質疑のほとんどが在特会との関係に集中した。
在特会の政策に反対するかという質問に対し、山谷氏は「一般論として、色々な組織についてコメントすることは適切ではない」。在特会が主張する「在日特権」とは何か、自身もそのような特権があると考えるかといった質問には「私が答えるべきことではない」と述べた。
国家公安委員会は警察の最高管理機関である。その長と、在日韓国・朝鮮人を「殺せ」と街頭で叫ぶ在特会との関係が疑われること自体、恥ずべきことだ。にもかかわらず、民族差別は許さないという強い意思を示さず、「日本は和をもって貴しとする、ひとりひとりの人権を大切にしてきた国柄」などと山谷氏らしい語り口で、一般論として「(ヘイトスピーチは)誠によくない、憂慮に堪えない」と述べただけでは到底、疑念を晴らすことはできない。
それどころか、彼らの行動を黙認しているのではないかとの疑いすら招きかねないだろう。
海外メディアは、山谷氏の件だけでなく、高市早苗総務相や自民党の稲田朋美政調会長が、ナチスの思想に同調しているとみられる団体の代表と写真撮影をしていたことも報じている。閣僚ら個人の問題を超え、右翼的な政権の性格を示すものだとの見方が広がっている。
民主党の海江田万里代表は、きのうの国会代表質問でこの件を取り上げ、「国際社会からあらぬ目で見られないためにも、民族差別や偏向したナショナリズムには一切くみせぬことを示してほしい」と迫った。だが、安倍首相は「一部の国、民族を排除しようという言動のあることは極めて残念であり、あってはならない」と、あっさり答弁しただけだった。
このままでは疑念は深まるばかりだ。問題を指摘された3氏と任命責任者たる安倍氏が、自身の言葉ではっきりと、在特会が扇動する民族差別や、「ネオナチ」の考え方は容認しないという決意を示す必要がある。
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