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2014年09月30日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆御嶽山が9月27日午前11時、突然噴火し、被災者が出ている最中、安倍晋三首相は米国から帰国、29日召集の臨時国会で所信表明演説した。だが、広島市で起きた土砂災害に続く御嶽山噴火というよな自然災害が、今後も多発しそうな気配であるにもかかわらず、緊張感も責任感なく、「地方創生」と「女性活躍」に力点を置いて、政府としての具体策も示さず、「カネのばら撒き」も約束せず、ひたすら地方の若者の奮起と女性の活躍を期待し激励するのみで、丸で運動会の下手な応援団の声援のような演説に終始し、さぞかし多くの国民に失望感を与えたに違いない。
そのクセ、自画自賛することには、抜け目がなかった。1つは、沖縄県米軍普天間飛行場の辺野古への移転が強引、狡猾に進んでいることを絶賛、返す刀で、民主党政権が3年3か月間に何もできなかったことをこき下ろしてみせた。任期満了(2014年12月9日)に伴う沖縄県知事選挙(10月30日告示、11月16日に投開票)では、自民党が劣勢にあるので、何とか勝ちたいという焦りの気持ちを露わにするのが精一杯だった。
もう1つの自画自賛は、「安倍外交」の成果であった。2012年12月26日に就任以来、49か国を外遊したその数を自慢してみせたのだ。これは、国会審議を放り投げ、国民生活を犠牲して、海外旅行を楽しんでいたとしか思えない。
雇用が増えて、賃金も増えたと自賛していながら、賃金を上回る物価高により、国民の多くがいかに生活苦に苦しめられているかについては、「想像の翼」さえ広げられないらしい。最近、託児所(埼玉県朝霞市内)を経営している女性が、「消費税8%により経営が苦しくなった。10%になるともうやっていけない」と嘆いていた。主婦の多くは「野菜が値上がりして、いい品物を買えなくなった。腐る寸前の安い品物を漁る主婦も少なくなく、八百屋さんは、何を買うかは自己責任だと言って憚らない」と顔を曇らせている。
◆それでも、麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一幹事長は、「2015年10月1日からの消費税10%は、法律で決まっているので、先延ばしの選択肢はない」と極めて財務官僚的な発言をして憚らない。国民生活への思いやりは、ひとかけらもない。これこそ「苛政」の最たるものだ。
安倍晋三首相は、政権維持への配慮から、11月公表の「7〜9月期の実質国内総生産(GDP)速報値」を見てから判断するなどと柔軟姿勢を示してはいるけれど、内心ではすでに「消費税10%へのアップ」を決めているとも言われている。要するに、国民を幻惑しているのだ。政府部内でも「1年半先延ばしを」という慎重論があるのに、実際には意に介していないと見られている。
◆それどころか、安倍晋三首相は、御嶽山噴火によって「火山列島」と言われている日本列島の深部でマグマの動きが活発化しており、活火山はもとより、休火山、さらに死火山と思われている山の底からマグマが吹き出そうとしているという危険情報をあまり重視していないようにのんびり構えている。
とくに現在、最も危険視されているのが、静岡県御前崎市にある中部電力唯一の原子力発電所である「浜岡原子力発電所」3号機〜5号機である。現在停止中だが、たとえば、富士山大爆発、あるいは東海大地震、東南海大地震が起きれば、浜岡原発は瞬く間に吹き飛んでしまう。近くを走っている東海道新幹線も、大打撃を受ける。火山列島のあちこちにある原発も危機に晒されている。安倍晋三首相は、原発再稼働一辺倒であり、原発大事故に対しても「想像の翼」は、大きく広がらないようだ。一口で言えば、「鈍感」なのだ。
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