「御嶽山被害拡大は「火山観測」仕分けた民主党のせい？　早とちりで「仕分け人」勝間氏がとばっちり
J-CASTニュース 9月29日(月)15時45分配信

　御嶽山の噴火による被害拡大が、経済業論家の勝間和代氏（45）のバッシングに発展している。

　2010年に行われた火山観測事業の事業仕分け時に、勝間氏が「大規模噴火は数千年に1度なのに24時間の監視が必要なのか」と指摘したことに合わせ、御嶽山が仕分けによって常時監視の対象から外れたなどの誤解が広がっているためだ。

■「あんたの仕分けが無ければ」ツイート続々

　取り沙汰されている発言は、2010年6月に気象庁で開かれた国土交通省対象の事業仕分け「行政事業レビュー」の時のもの。全国の活発に活動する火山に高精度の観測機器を設置する整備事業が議題に上った際、勝間氏ら「仕分け人」は厳しい追及を重ねた。この仕分けにより火山観測事業には予算効率化などの「抜本的改善」が求められることとなった。

　公開されている仕分け時の映像を確認すると、勝間氏は気象庁が24時間連続で監視する火山を34から47に増やすことに触れ、下記のように発言していた。

　　「たとえば（新たに対象となる）秋田焼山。ここ300年間に約9回の小規模な水蒸気噴火はあったものの、大規模な噴火は数千年前に起きたきり。その場合でも24時間体制というのはどういう理由で必要なのでしょうか」

　この発言は、2010年7月6日付の朝日新聞も特集記事の中で取り上げていた。加えて記事の後半部分には「長野県と岐阜県境で79年に有史以来初めて噴火し、91年、01年にも小規模な噴火を繰り返している御岳山でさえ、観測強化の対象から外された」という一文があった。

　この記事の記述などをもとに、インターネット上では御嶽山が噴火した2014年9月27日以降、「事業仕分けがなければ、今回の大規模被害は防げたのではないか」という見方のもと「民主党叩き」「勝間叩き」が巻き起こった。

　勝間氏のツイッターアカウントにも「あんたの仕分けが無ければ助かっていた可能性のある命が失われたのに」「あなた方の仕分けで人死にが出たことについて、道義的責任は免れないと思います。コメント下さい」といった非難や疑問の声が寄せられた。

　加えて自民党の片山さつき参議院議員も28日、長野県の某町村長との話として「22年の民主政権事業仕分けで常時監視の対象から御嶽山ははずれ、政権奪還後漸く予算共々少し戻せたが、この状態では『予知困難』と気象庁も連絡会も言うだろう」などとツイート。事業仕分けによる御嶽山への影響を強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140929-00000001-jct-soci
現在も24時間監視が行われている
　ところが朝日新聞の記事を通して読んでみると、多くの人たちが指摘している点が誤解であることが分かる。「御嶽山が観測強化の対象から外された」という記述の前には「文部科学省は08年、大学が観測している全国の33火山のうち、活動が盛んな16火山で観測を強化する方針を打ち出した。残りの17火山については大学の裁量に任せ、支援はしない」という話が書かれているのだ。

　気象庁の火山観測は同庁だけで完結するのではなく、大学等研究機関や自治体、防災機関などからのデータ提供によって補われている。つまり「御嶽山を対象から外した」というのは、あくまで文科省が火山観測の一端を担う大学に向けて打ち出した2008年の方針に過ぎず、国土交通省の2010年の事業仕分けの話ではない。一部まとめサイトなどではこの部分が「（中略）」として削られていたため、混同した人が少なくなかったようだ。ちなみに2008年時の政権は自民党である。

　では御嶽山の監視はどうなっているかというと、気象庁のホームページに詳しい説明がある。御嶽山は火山噴火予知連絡会が47火山を選出した「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」の一つになっており、現在も24時間監視が行われている。加えて47のうち30火山で運用されている「噴火警戒レベル」の対象にもなっている。

　こうした事情を考慮すれば、事業仕分けによって火山観測の予算が減ったとはいえ、御嶽山の被害拡大と事業仕分けに直接の因果関係があると断定するのは難しいだろう。

　28日には勝間氏の所属事務所がバッシングに対する見解を公式サイトに掲載した。問題視されている発言については「この当時の発言の真意は、『費用削減のためには、火山が噴火して人が死んでもいい』という意味ではもちろんありません」とした上で、

　　「火山の噴火を人工的に止める手段がない上、いくら精密に監視をしても噴火を100％予測することは不可能である以上、噴火による被害を減らすために、産学連携などで噴火予測により効果的な費用配賦方法があるのではないかという問題提起です」

などと説明した。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140929-00000001-jct-soci&p=2

関連
御嶽山は民主党の事業仕分けが原因？「仕分け人」の勝間和代氏に批判集中！⇒実は2008年（麻生政権）から見直しが決定
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/133.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 29 日 02:32:06: igsppGRN/E9PQ 　

コメント
01. 2014年9月29日 18:50:39 : NnXvZwDDLM 御嶽山山頂で死んだ自民党員元駿河銀行支店長は 右翼反共主義者で反対意見を言う奴に対して お前は共産主義者、極左、虫けらめが口癖の むたクソ悪いミニ安陪晋三だ、 それで気象庁は地震増加による警報が出せなかった。 数年前の低周波地震増加の警報を、観光妨害と同庁に怒鳴りこんだ やつで自業自徳の死であった。
02. 雅則 2014年9月29日 19:56:04 : HYipOLWa.NSEI : MLEP3Mkw5o 観測していれば今回の噴火は起きなかったのですか。いつ起こるか分からない危ないところに行かない事が大切です。自然の力は侮れない。多くの人々が紅葉を見に行ったのでしょう。普賢岳の火砕流でも多くの死者を出しました。火山はいつ噴火するか分からない。逃げることも難しい。其れが現実のようですね。
03. 2014年9月29日 20:25:56 : 0EopofEgjc 今の科学の力では「地震」「火山の噴火」「天候」「台風」「津波」「洪水」さらに「株価」などを予知することは出来ないとされている。 カタストロフィ理論（臨界現象理論）が解明されていないからだ。 例えば地震を例にとると、断層には各々大小多数の岩盤が存在し、先ず言今の人間の科学（＝知能）では、そこに存在するすべての岩盤を把握することも、現在どの岩盤にどれだけの負荷がかかっているかも、地震発生時にその負荷が溜まった岩盤に新たにどれだけの負荷が加えられるかも、その結果臨界現象が発生し次々と岩盤崩壊の連鎖が続くかどうかも、発生した臨界現象がどこでストップするかも分らない。 株価も同じように、価格の乱高下が相場に手を出している人たちにどんな行動を取らせるか、つまりパニックのように売りに走る集団の行動の臨界がどこにあるのか、予測がつかないからだ。 だからこれらは「フラクタル構造」であるといわれるが、それは決してロシアのマトリョーシュカのようにきれいな相違構造が入れ子になっているという意味ではない。 事実は逆に株価・地震の規模等が不規則に発生するのをグラフにすると、小さなジグザグ模様の連続に突然大きなジグザグが不規則に起きる。 それを拡大しても縮小しても、同じように小さなジグザグの間に稀に大きなジグザグが起きる。 つまりそこにはちゃんとした規律など存在しないことを示しているだけだ。 だから地震に関して言えば、大きな地震がった後でも、蓄積されているエネルギーが発散され、直近で地震が起きる可能性が低くなるとは言えないという事だ。 かえって中途半端にエネルギーが発散されたことで、岩盤に負荷に耐え切れないルートが作られ、今まで蓄積されていた膨大なエネルギーがそのルートを介して地表にたっし、未曽有の大地震が発生することも十分考えられる。 ただし津波の場合、発生地域からある程度の距離があれば、津波が到達する時間は他の天災よりも緩慢なスピードで伝播してくるので、津波が来る前に事前に非難したり、という予防がある程度可能だ。 で、結論としては東日本大震災、特にフクイチの事故を未然に防ぐのは不可能に近かっただろう。 そういう時にオレたちができる事は、どんな地震や津波にも耐えうる設備を作ること自体が不可能（当たり前だ。どんな大規模な地震や津波が襲ってくるかは予測できないんだから）なので、原発施設で全ての機器が制御不能になった場合に備えて、安全確保を第一に考えた緊急設備の設置、例えば冷却水をたっぷり各原子炉の下に保管しておくのはどうなんだろう？ メルトダウンが起きても、その下に大量の冷却水がため込んであれば、どうなんだろう？
04. 2014年9月29日 20:36:38 : 0EopofEgjc >>03訂正 ＞きれいな相違構造が入れ子になっている 　　　　　　　　↓ 　きれいな相似構造が入れ子になっている
05. 2014年9月29日 22:15:08 : 6i9qlxhkrQ 安倍マンセー日テレバンキシャに 出ていた学者言ってたが へんな予兆はあったが たいしたことないと思っていた それはたいしたことあると 騒ぐと下痢ｿﾞｳリに叩かれると 委縮していえなかったのではないか 川内原発の再稼働もあるし バカ派ウ欲は亡国のたみだよ ４１５３シンゾウの無恥クンたち
06. 木曽の山猿 2014年9月29日 22:34:17 : YnLQsTybFStJg : ZLqYwwjz1c 火山の噴火活動であれ地震活動であれ、 予知など出来ないことを前提にしなくては、 正しい対策は立てられない。 自然現象の中で正確に予知できるのは、 極めて少数他体系で決定論的な運動法則が分かっており しかも予測すべき時間間隔に比べて極めて時空的基準間隔が大きい 惑星、衛星、彗星などの運行などだけであり、 地殻変動、火山活動、気候変動など、 桁が何十も大きな数の変数や要素があり、 それらを支配する法則も複雑に絡み合っていて解明などおぼつかなく、 確率的にですら信頼できる未来予測はできやしない。 予測できないとするならば、 分かっている情報に基づいて、 当局者はどんな可能性、危険性があるかを明らかにして、 われわれはリスクを覚悟して自己責任で行動するしかない。 今回についても、 火山性微動あるいは地震活動が観測されたことを公表し、 それがどんな危険性に繋がり得るかについて説明できていれば上々だった。 その説明が当たらなくても当局者は責められるべきでなく、 リスクを覚悟の上での行動ならば被災者も責められるべきではない。 今責められるべきは、 予知できることの幻想を振る撒き、 予算を確保しようとし、 そのことにより誤った理解を振りまいている様々な学界や、 それを利用して原発再稼働を企む政官産学の各種利益集団だ。 くりかえすが、 自然現象の予知など全く夢想に過ぎず有害な思考だ。 しかし、 予知の可否にかかわらず自然現象の研究は積極的に行う必要がある。 自然現象や自然の仕組みに関する科学的知見は、 いつか必ず自然災害発生についてなにがしかの傾向を教えてくれ、 それへの対応や対策について有益な示唆を与えてくれるはずだからである。
07. 佐助 2014年9月29日 22:59:52 : YZ1JBFFO77mpI : WBNBGXIFfM 冷却水をたっぷり各原子炉の下に保管しておく二重構造なんですが，既存の原発では可也難しい。東京の地下空洞は地上から自重落下させながら掘りました，立坑掘削です。すでに地上にある原発設備には当然できません。その割には地上の雨でマンホールが溢れているのは，径管の設計計算ミスです。 次にシールド等によるトンネル掘削なんですが，下手するとトンネル掘削中に地上の原発設備が崩れる可能性が高くなる。事例に大阪の東西線(福知山線)の地下掘削中に地下水が変わり地上が落下した。そのために工事が2年遅れました。神戸の神鋼の瀬戸内海地下掘削中に落下浸水しています。トンネル掘削は1ｍ掘るのに1億円かかります。そして大変危険です。 但し地下は地震の影響も少なく，京都の嵯峨野から二条城付近に電柱を地下に埋設していますが，阪神大震災では殆ど影響受けていません，雨の処置も旨くいっているようです。なので原子炉の下に保管させる方式は検討の価値があるでしょうが，原発設備の共振共鳴振動と放射能対策しないと原発はダメです。そして合金でもコンクリートでもイオン化すると強い共鳴振動数によって容器やパイプを酸化または還元して、穴をあけたり、亀裂を発生させたり、腐食させる。二重構造にしても耐久年数前にクラックや腐敗腐食します。つまり現在稼働中の原発は、地震津波がなくても事故発生は避けられないということ。 原発設計は緊急時、水素や蒸気を逃がすように設計されている。そこで原発は、水素や蒸気を逃がし爆発を防ぐため、水素や蒸気に含まれた放射能を放出する。これを止めることは出来ない。 どうしたてもと言うのなら既存の原子炉には，もっと低い発熱量を放射する原子を燃料棒に採用し，共鳴共振振動が発生しない材料・材質による設備にしなくてはならない。地球上に存在する配管・溶接部・合金では，共鳴共振振動からの腐食・穿孔・発熱をさけることは出来ません。 しかし第二次産業革命を加速させると今の科学の力でも，マグマの法則が分かれば「地震」「火山の噴火」は予知できるかも知れない。いや出来ると思います。マグマとプレートの関係も見えてくるかも知れないし動力源には原発はいらなくなります。 原発に中曽根元総理や阿呆の読売の正力氏らは濃縮されたウラニウムやプルトニウムなら、スグに原爆を作成できるからだ。米国の核の傘の同盟国で原発稼働国は、米国に最新兵器をねだって断わられたら「原爆保有国になる」と自慢していたが，原爆の時代はすでに終っています。もっと凄いモノがありますが，政治家と読売などは子供芝居の馬鹿に見える。
08. 2014年9月29日 23:06:36 : LjMCkTbcIQ とばっちりではなく勝間だから有罪。 だって安倍首相誕生の世話人「も」やってんじゃん。 この手の蝙蝠は自民にとっても民主やそのほかの政党にとっても有害だろう。 ただ一貫してるのは原発になると常に擁護に回るってこと。
09. 2014年9月30日 00:16:17 : 0EopofEgjc >>07 じゃ他の方法を考えようよ。
10. 2014年9月30日 00:28:25 : 0EopofEgjc あ、それと地震予知ね？ 過去のデータを参考にしたり、計測器を沢山設置しても、断層やそれを形成する一つ一つの岩盤を正確に把握して、負荷の度合いを確実にモニタリングするのは今の技術じゃ無理みたい。 けど、この先も絶対無理ってことじゃないよ？ 後の大きな問題は、自身が起きる可能性が極めて高い、という警報を出して、多くの住民を半パニック状態にした挙句、予測がはずれて何も起きなかった場合、良かれと思って発令した警報の主とその予測を立てた研究者が責められる羽目になることだよね？ 難しいね。

11. 2014年9月30日 06:57:58 : 0kLqNadtkI 御嶽山は民主党の事業仕分けが原因？「仕分け人」の勝間和代氏に批判集中！ ⇒実は2008年（麻生政権）から見直しが決定 http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/133.html http://saigaijyouhou.com/blog-entry-4005.html http://despair0906.myjournal.jp/archives/1633788.html http://togetter.com/li/724820 災害が起きるたびに「民主党（鳩山）政権時代の事業仕分けのせい」といったデマが流布される。 もはや恒例行事になりつつある

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