07. 2014年9月29日 16:26:00
: matyIAkZ5b
安倍首相所信表明演説(5)成長戦略実行で景気回復の実感を 産経新聞 9月29日(月)16時6分配信 五 成長戦略の実行 (女性が輝く社会) 先週ニューヨークで、ヒラリー・クリントン前国務長官と再会を果たしました。 「前進あるのみ!」 「女性が輝く社会」を目指す、安倍内閣の挑戦に、昨年、ヒラリーさんが、力強いエールを送ってくれました。 日本から、世界を変えていく。今月、日本で初めての、女性をテーマとした国際会議を開催し、世界から、活躍している女性の皆さんにお集まりいただきました。日本社会が本当に変わるのか。今や、世界が注目しています。 「待機児童ゼロ」は、確実に前進しています。この目標を掲げて以来2年間、従来の2倍のスピードで、保育の受け皿の整備が進んでいます。小学校の教室も一層活用して、放課後子ども総合プランをさらに加速し、いわゆる「小1のカベ」も突き破ります。 子育ても、一つのキャリアです。保育サービスに携わる「子育て支援員」という新しい制度を設け、家庭に専念してきた皆さんも、その経験を生かすことができる社会づくりを進めます。 真に変革すべきは、社会の意識そのものです。上場企業では、女性役員の数について情報公開を義務付けます。国、地方、企業などが一体となって、女性が活躍しやすい社会を目指します。 先日訪問した大阪の中小企業では、女性ならではのきめ細かな営業活動が、海外展開のチャンスを広げています。女性の活躍は、社会の閉塞感を打ち破る大きな原動力となる。その認識を共有し、国民運動を展開してまいります。 (岩盤規制改革) 原子力規制委員会により求められる安全性が確認された原発は、その科学的・技術的な判断を尊重し再稼働を進めます。立地自治体をはじめ関係者の理解を得るよう、丁寧な説明、避難計画の充実支援などに取り組みます。徹底した省エネルギーと再生可能エネルギーの最大限の導入により、できる限り原発依存度を低減させてまいります。 二酸化炭素を排出しない、未来のエネルギー。水素の活用を阻んできた、さまざまな省庁にまたがるがんじがらめの規制を、昨年、一挙に改革しました。 「規制緩和のおかげです」 水素ステーションがいよいよ商業化され、福岡の北九州をはじめ全国各地で、夢だった水素社会が、現実に幕を開けようとしています。日本の自動車メーカーは、世界に先駆けて、燃料電池自動車の販売に踏み切りました。 民間のダイナミックなイノベーションの中から、多様性あふれる新たなビジネスが生まれる。大胆な規制改革なくして、成長戦略の成功はありません。農業・雇用・医療・エネルギーなど、岩盤のように固い規制に、これからも果敢に挑戦してまいります。 その突破口が、国家戦略特区です。今月、本格スタートしたばかりですが、さらに改革メニューを充実します。創業や家事支援に携わる、能力あふれる外国人の皆さんに、日本で活躍してもらえる環境を整備します。公立学校の運営を民間に開放し、グローバル人材の育成や、個性に応じた教育など、多様な価値に対応した公教育を可能にしてまいります。 安倍内閣の規制改革に、終わりはありません。 この2年間で、あらゆる岩盤規制を打ち抜いていく。その決意を新たに、次の国会も、さらにその次も、今後、国会が開かれるたびに、特区制度のさらなる拡充を、矢継ぎ早に提案させていただきたいと考えております。 (全国津々浦々に届ける) 内閣発足から600日余り。 有効求人倍率は、22年ぶりの高水準となり、就業地別では、35の都府県で、仕事の数が求職者の数を上回っています。 この春、多くの企業で、賃金がアップしました。連合の調査で、平均2%を超える賃上げは過去15年間で最高です。中小企業・小規模事業者でも、1万社余りの調査において、65%で賃上げが実施されています。 頑張れば、報われる。日本は、その自信を取り戻そうとしています。 しかし、その効果は、まだ日本の隅々にまで行き渡っているとは言えません。消費税率引き上げや、燃料価格の高騰、この夏の天候不順などによる景気への影響にも、慎重に目配りしていくことが必要です。 私たちの改革は、いまだ道半ばです。社会保障改革、教育の再生、行政の徹底的な効率化など、各般の改革を、新内閣の総力を挙げて、さらに前に進めてまいります。 成長戦略を確実に実行し、経済再生と財政再建を両立させながら、「経済の好循環」を確かなものとする。そして、景気回復の実感を、全国津々浦々にまで届けることが、安倍内閣の大きな使命であります。 引き続き、デフレ脱却を目指し、「経済最優先」で政権運営に当たっていく決意であります。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140929-00000544-san-pol |