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2014-09-29 07:59:32
「老後破産の現実」を取りあげた昨日9月28日放映のNHKスペシャルは、日本の高齢社会の悲惨な側面を映し出すものでした。タイトルの「老人漂流社会」が示す通り、高齢者は住むところも不自由な漂う状況です。
敬老の日を前にした厚労省の調査では、100歳以上が5万4千人強と世界一の高齢社会を象徴する結果でした。長生きできることは、喜ばしいことに違いありません。
しかし、高齢化率は高まる一方で、憲法が保障する「文化的な最低限度の生活」、つまり”人としての尊厳”を保ちつつ老後を過ごすことができない現実が浮き彫りにされました。
取りあげられたお年寄りは独り暮らしで身の回りはもちろん、食べるモノにも不自由する暮らし。そうした人が多いことを伝えていました。そうした人たちは、「早く死にたいな」「不安をなくすためには、死ぬ方がいいと思う」とつぶやいていました。
「では、どうすればいいのか」となるはずですが、そこを掘り下げることはありませんでした。
政府というものは、国民の安全な生活を守ることが第一義的な使命のはずです。ジャーナリズムも、そうした第一義的な使命を政府がきちんと果たしているか、監視し、識者の知恵を提供するのが役割のはずです。
ところが、昨日のNスペは、政府に都合の悪い高齢者対策の欠陥についてはついぞ触れることはありませんでした。政府の無策、安倍政権の欠陥をつくことは見事に避けて通り過ぎました。
一人暮らしの高齢者は、アパートを借りたくても、「孤立死されてはかなわない」と、断られる場合がふえているそうです。住むところがないのです。
このままなら、首都東京でも、ガード下などにブルーテントならぬ「段ボールムラ」がぞくぞくと出現する事態も想定されます。すると、行政側は、舛添東京都知事なども、オリンピックをひかえて強制的に排除することにするでしょう。
代々木公園などにブルーテント村ができると、デング熱騒ぎを起こして立入禁止にするのでしょうか。
貧困の高齢者は、医療機関からも排除されつつあります。医療費が払えないために、病をかかえてひとり苦しむ姿が増えているそうです。
これは、昨日、今日出てきた問題ではなく、ずっと以前から問題が指摘されてきました。歴代内閣もさまざまなことを検討はしてきました。しかし、安倍政権は、高齢者には冷たい。
籾井勝人という代理人を送り込まれたNHKは、そうした安倍政権の無策には触れない編集でした。政権をまともに批判できない状況が強まっています。日本の情報空間の自由度は、世界ランクでも下がる一方です。
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