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田母神情報に踊らされる日本政府のお粗末さ加減
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140927-00039459/
2014年9月27日 9時16分 天木 直人 | 外交評論家
「イスラム国に日本人が9人参加」
このニュースに接して私は驚いた。
本当か、そんなにいるのか、そんな日本人はどこのどいつだ、と。
しかし、そのニュース源があの田母神俊雄元航空幕僚長のブログだったことを知ってもっと驚いた。
きょう9月27日の産経新聞の記事は歴史に残る永久保存版の記事だ。
すなわち、その記事はこう書いている。
田母神氏がみずからのブログで、イスラエルの外務次官の話として、「『イスラム国家』にはイギリス人などとともに9人の日本人も参加しているということだった。初耳でである」とつづっていると。
ここまではいい。
人が自らのブログで何を書こうと自由だ。
だから田母神氏が何を書こうと、それは彼の自由だ。
問題は、それが26日の自民党外交・国防合同部会に取り上げられたという事だ。
すなわち自民党の佐藤正久議員が田母神氏のブログの内容を紹介したという。
こんな与太話を取り上げた佐藤議員も佐藤議員だが、もっと驚いたのは政府の対応だ。
外務省幹部は、この田母神情報をイスラエル側に確認中であると述べ、菅義偉官房長官は記者会見で政府としてまだ確認していないと述べたという。
なんという体たらくだ。
外務省は真っ先にそんな情報をつかんでいなければいけない。
安倍・菅政権はいまこそ日本版NSCを活用して情報収集していなくてはいけない。
「まだ確認していない」ととぼけている時ではないのである。
そして、もしイスラエル外務次官が本当にそう言っていたなら、田母神氏に伝える前に日本政府(外務省)に伝えていなければおかしい。
そして、もし田母神氏が本当にイスラエル外務次官からそう伝えられていたとしたら、田母神氏はブログに書く前に、真っ先に日本政府・外務省にそう伝えるべきだ。
政府・外務省は一体何をやっているんだ。
日本のインテリジェンスの元締めである内閣情報調査局は何をしているんだろう。
安倍首相の肝いりで出来た日本版NSCは今こそその存在価値を示さなければおかしい。
報道からうかがえることは、日本政府はまったく情報をつかんでいないのではないか、という疑念だ。
その一方で田母神氏は産経新聞の取材に自信あり気に、「ブログに書いたとおりだ」と話したという。やりたい放題、言いたい放題だ。
これが今の日本のインテリジェンス体制である。
この田母神ブログ事件について、インテリジェンスの大家であり、イスラエルの代弁者である佐藤優氏は、いまこそ何かしゃべらなくてはいけない(了)
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http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/327.html
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