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2014年 09月 27日
イスラム国がイラク、シリア国内で勢力を拡大。占領した地域の住民や拘束した外国人捕虜に、対する残虐な行為を繰り返している。
さらに、欧米人などを含め、世界各国に存在する仲間に、イスラム国を攻撃する国の国民を殺害することを求めており、各地でテロ攻撃が起きるのではないかと警戒感が強まっている。(-"-)
オバマ米大統領は、イスラム国+αを攻撃することを決断。既に現地では、米国が主導する形で、空爆やミサイル攻撃が始まっている。
オバマ大統領は、国連総会や関連会合で、改めてイスラム国+αを弱体化、ひいては撲滅させるべく、「有志連合」を作ることを提唱。世界各国に、空爆参加や包囲網形成の協力を呼びかけている。(・・)
この米国の動きに、安倍首相は、「事態の深刻化を食い止める措置として理解している」「日本は米国を含む国際社会の『イスラム国』に対する戦いを支持している」と発言。
そして、日本として「難民支援や周辺国への人道支援など軍事的貢献でない形で出来る限りの支援をしていく」との考えを示した。(~_~;)
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最初に書くなら、mewは、今回の問題は、私たち国民が改めて、日本の国の軍事のあり方、国民のあり方を、現実的にきちんと考えるいいチャンスなのではないかと思っている。(・・)
安倍首相は、今年7月に集団的自衛権の行使を容認する9条の解釈改憲(政府の憲法解釈変更の閣議決定)を強行したのであるが。
まだ自衛隊が実際に軍事活動を行なうための法整備ができていないため、米国から「有志連合」への参加や支援を呼びかけられても、軍事的な協力を行なうことはできない。(**)
<正直を言えば、mewは、安倍首相が、当初、予定していたように、昨年末に集自権の解釈改憲を強行して、今年前半の通常国会で法整備を済ませていたらと思うと、ぞ〜っとしてしまう部分があるし。法整備が今回の攻撃に間に合わなくてよかった〜と、ほっとしているとこがある。_(。。)_ maji girigiri safe datta yone.>
でも、これでコトが済んだわけではない。オバマ大統領が示唆していたように、この戦いは数年またはそれ以上、続く可能性がある。^^;
安倍自民党は、7月の解釈改憲を受けて、来年の通常国会で、集団的自衛権の行使や海外派兵の法制化を行なうべく、今、準備を進めている。
そして、もし安倍首相が世界のアチコチでアピールしまくっている「積極平和主義」を重視して、世界平和に貢献するためにor米国との集団的自衛権の行使のために、自衛隊が海外で軍事活動を行ない得るような法文を作った場合には、日本はイスラム国への攻撃に参加するか、現地で攻撃支援を行なう可能性があるからだ。(@@)
<もし米国流の解釈をすれば、日本人がイスラム国の被害にあった場合、個別的自衛権を発動して、攻撃参加することも可能になるのよね。(ーー)>
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イスラム国の暴挙は許しがたいものがあるし。その勢力拡大は国際的な脅威であるのも事実で。<mewもそう思う。>おそらく日本も含めて、世界中の多くの国や人々が、この過激組織の行為を強く批判したり、勢力拡大を止めるための攻撃を理解or支持したりしているのではないかと思うのだけど・・・。
ただ、米国&有志連合が攻撃を強めれば強めるほど、世界各国で、イスラム国のメンバーや支持者によって、テロ行為が行なわれて、一般市民にも多くの犠牲者が出る可能性が大きいだろう。<既に一部の国で、そうだと思われるテロ行為が始まっている。>
また、アフガン戦争同様、空爆やミサイル攻撃を中心に行なった場合、イスラム国の組織のメンバーだけを、攻撃するのは極めて困難なので、イスラム国の配下に置かれた各地域の一般住民も多数、殺傷したり、難民が著しく増加したりする可能性もあるし。
地域住民も巻き込む形で、戦闘が泥沼化、長期化するおそれがあることなどにも留意する必要がある。(-"-)
そして、もし日本も有志連合の一員として、イスラム国の攻撃に参加や支援を行なった場合はもちろん、日本政府(安倍首相や閣僚など)がイスラム国を批判し、組織への攻撃や撲滅への支持や支援を表明した場合、日本の国内や海外にいる日本人がテロ攻撃のターゲットになる可能性も否定できない。(-_-;)
<イスラム国には邦人1人拘束されているが、その数が増える可能性もある。また日本人の戦闘員や支援者も複数いるとの情報もある。>
それゆえ、日本の政府は、そのようなリスクをきちんと認識し、それ相当の覚悟を持った上で、様々な発言や支援の申し出、集団的自衛権の行使の法整備などの対応を考えなければいけないし。
日本の国民も、そのようなリスク認識&覚悟の下に、安倍内閣&自民党の言動や施策をチェックしたり、支持や批判などの意思表明をしたりする必要があると思うのだ。(・・)
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安倍首相が、冒頭に記したような慎重な表現を使っているのも、そのためだろう。(・・)
昨日、居酒屋談義の中で、「安倍たちもさすがに、今回は慎重な言い回しをしているな。あいつのことだから、日本も積極的平和主義を実現するために、「断固としてテロと戦うべきだ」とか、早く集団自衛権を法制化をして、有志連合に協力したいと言い出すのではないかと思ったけど。『軍事的貢献ではない形で』って、強調していたもんな」と言っていた人がいたのだが・・・。
ここからは、安倍首相や閣僚などの一つ一つ言動が、日本の国や国民の生命、安全を脅かすことにつながる可能性があるだけに、公の場で発言する際には言葉を選ぶ必要があるし。また、政府の諸策の決定なども含め、慎重に慎重を期して行なう必要があるわけで。、
安倍首相&周辺も、現時点では、自らの責任や影響力を自覚しているように思われる。(・・)
<閣僚や官僚の間で、表現(言い回し)に関する刷り合せを行なっているように見えるのだけど。他国の影響もあってか、だんだん表現が強くなっているような感じも。^^;
また、25日には日本も参加しているG7外相会合で、イスラム国を痛烈に非難し、米国などの軍事行動を含めイスラム国壊滅に向けた取り組みを支持する声明を出したので、日本もG7の一員として、戦闘に参加する欧米諸国の仲間としてみなされるおそれがあるかも。^^;>
* * * * *
とはいえ、mewは、安倍首相がどこまで守りの姿勢を貫けるのか、不安を覚えている部分もある。(-"-)
今後、米国は、様々な形で、日本に「有志連合」に参加するように要請して来る(圧力をかけて来る)のは目に見えているし。国内の(超)保守タカ派の議員や識者からも、(万一、日本人に何かあった時は尚更に)その対応を求める声が高まる可能性が大きいからだ。(・・)
<米国は、有志連合による攻撃への協力を要請する会合を行なった際に、日本に参加を呼びかけなかったのだが。早くも日本の保守タカ派からは、「また日本はカヤの外に置かれるのか」「湾岸戦争の二の舞になる」と悔しがる声が上がっているとか。^_^;>
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オバマ大統領は、国連総会の一般教書演説で、イスラム国などの過激組織に関して「残酷なイデオロギーは(国連加盟国の)進展を危険にさらす。掃討されなくてはならない」「世界は、暴力的な過激主義のガンを拒絶する必要がある」と。さらに「この独特の悪に対する論理的思考、交渉はあり得ない」「こうした殺人者らが理解する唯一の言語は、軍事力という言語だ」と主張。
オバマ氏にしては珍しく、(ブッシュ・ジュニアが乗り移ったかと思うほどに?)激しい言葉を用いて、過激組織を非難すると共に、撲滅を目指した軍事行動への協力を呼びかけた。(@@)
<ちなみに、この演説では「ウクライナでのロシアの武力行為に立ち向かわなくてはならない」とも語っていたです。^^;>
米国は、既にイスラム国に拘束された2人の国民を公開処刑されている上、米国内からも戦闘員が参加していて、国内外でのテロ行為に参加するおそれがあることから、米国民の多くはオバマ政権の決断は正当なものだとして、理解を示しているようなのであるが。
ただ、オバマ氏がここまで強い言動を行なっている背景には、実のところ、米国が11月に中間選挙を控えていることがある。^^;
平和&リベラル志向が強いオバマ大統領は、米国一国主義(&米国が世界の警察であること)をやめて、核廃絶や軍縮を提唱。イラクやアフガンからの早期撤退などを実行に移して来たのであるが。<財政難のため、軍事予算を削減する必要もあったしね。>
しかし、そのようなオバマ氏の方針や施策に対し、「米国の弱体化、地位低下を招いた」「ロシアや中国、中東の一部の国や過激派組織にナメられることになった」という批判や評価国内外で広がったため、オバマ&民主党政権の支持率を上げるためには、米国が世界のリーダーであることを強調すると共に、これまでになく強気の姿勢を示す必要があったのだ。(-"-)
<中国も韓国も北朝鮮もロシアなどなどの国々もしかりなのだけど。各国の国民のあり方(特に首脳の支持基盤の思想など)によって、国の首脳は自分の支持率を上げるために、あえて強い言動を行なわざるを得なくなるケースも少なくない。
安倍首相の支持基盤も、超保守派、保守タカ派の人で占められているだけに、その分、一般国民がしっかりと意思表明しないと、安倍首相も勇ましい言動をせざるを得なくなるかも.(~_~;)>
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またこの辺りは、機会があったら改めて書きたいのだけど・・・。
米国のイスラム国(特にシリア国内)への攻撃の根拠に関して、疑問を呈する声が出ていることにも留意すべきだろう。(・・)
『米政府は、イスラム国が米国民2人を殺害したことを米国への攻撃と見なして個別自衛権を根拠に国際法上、シリア空爆実施は可能との認識を示している。(中略)
先月開始したイラク空爆では、米・イラク間の協定に基づくイラクからの要請と、クルド人自治区内の米国公館に対する脅威を排除するという自衛権を主張した。(毎日新聞14年9月13日)』
<この考え方だと、日本もイスラム国に国民を殺害された場合は、日本への攻撃とみなして個別自衛権を根拠に、同組織を攻撃することが可能だと主張し得るのよね。^^;
しかも、日米の安保協定を作れば、米国の自衛のために(タテマエ上、日本の国や国民の安全を守るためにも)集団的自衛権の行使だってできるんだよね。(-"-)>
ただ、シリア国内への攻撃に関しては、その根拠が不明確なのである。(~_~;)
『オバマ米大統領が決定したイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」へのシリア領内での空爆について、法的根拠を巡り米国内外で議論が起きている。
イラク・シリアの国境をまたいで活動するイスラム国の「弱体化と破壊」にはシリア空爆は必須で、大統領は自衛権を根拠に正当性を主張している。しかし、シリアのアサド政権は「合意なしの攻撃は侵略とみなす」との立場で、国連安保理常任理事国のロシアも「安保理決議がなければ国際法違反だ」と批判している。(同上)』
『米国のパワー国連大使は23日、米軍などがシリア領内で開始したイスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆について、潘基文(パンギムン)事務総長に書簡を送り、自衛権を行使したとの認識を示した。
書簡によると、イスラム国がシリアで訓練などを行い、イラクに攻撃を加えていると指摘。「イラクへの脅威を除去するためにシリアでの軍事攻撃を始めた」と説明した。
また、国連加盟国が攻撃を受けた際の個別的・集団的自衛権を定めた国連憲章51条に触れ、「今回のように、脅威が存在する国が、自国領土を(テロ組織によって)使われることを防ぐことができず、その意思もない時には、加盟国は自衛できる」とした。シリア政府が過激派の脅威に有効に対処できないことを挙げ、イラクを防衛するための攻撃の正当性を主張した形だ。(読売新聞14年9月23日)』
国連加盟国の多くは、中東の周辺諸国も含め、イスラム国の脅威除去の必要性を感じていることから、米国の攻撃根拠について厳しく追及する国はほとんどないし。
シリアのアサド政権も、敵対勢力であるイスラム国を米国が攻撃することは有難い部分があるので、強い反発や抗議はせず、米国の行為を見過ごしているところがあるのだけど。
ただ、今回の米国&有志連合の攻撃は、国際法上、問題があるかもということをチョット、アタマの中に入れておいて欲しいと思うです。(@@)
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mewは、この1〜2週の間に、「日本はイスラム国の攻撃に参加するの?」「安倍さんが、オバマさんに支持や協力をすると言ったら、日本人の捕虜が殺されたり、日本人がテロ攻撃の標的になったりすることはないの?」という趣旨の質問を何回か受けたのだけど。
どうやら、ふだんは、あまり政治や国際問題などに興味のない人でも、イスラム国に関する諸事をニュース&ワイド・ショーで見て、この件への関心や不安を抱いている人が増えている様子。(・・) <親族や知人が中東関連の仕事をしている人や自衛隊にいる人はさらなり。>
それゆえ、mewとしては、これを機に、日本の政治家や識者にも、そして一般国民にも、もう一度、集団的自衛権の行使や海外派兵の問題、ひいては日本の国や国民のあり方を考えて欲しいと。
決して「自分とは関わりのない世界のor『国家』レベルのこと」「他人事」ではなく、現実に国民の安全に影響のある問題としてとらえて、真剣に考えて欲しいと願っている。(**)
これから秋の臨時国会が始まるし。来年の通常国会に向けて、安保法制整備の準備も進められることになるのだけど。
今、日本がホントにホントに重大な岐路を迎えている中、与党である自民党や公明党も含めて、どの政党の議員も、自分たちの立場や支持基盤の維持、保身のために、無責任に安倍政権の判断に追従するのではなく、どうか本当に日本の国や国民のことを考えて、問題点を明らかにしたり、意見を表明したりして欲しいと思うし。
また何より主権者である国民が、安倍政権に判断をお任せにすることなく、今度こそ、本当にわが事として、自分たちの意思を国政に反映すべく、きちんと示して欲しいと。
そして、そのためにも、国民に寄与すべきメディアが、その責務をしっかりと果たして欲しいと切に切に訴えたいmewなのだった。(**)
THANKS
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