http://www.asyura2.com/14/senkyo171/msg/872.html
Tweet |
「なんで今頃になって(遺体が)出てくんだよ。ふざけんな!」デング熱、東日本大震災…知られざるテレビ報道現場の真実
http://tocana.jp/2014/09/post_4882_entry.html
2014.09.26 TOCANA
朝日新聞の誤報問題によって、多くの人がメディアに不信感を抱くようになった。これを朝日新聞だけの問題と片付けるのは簡単だが、全てのメディアが肝に銘じなければならない問題でもある。そんな折、新聞同様に巨大マスコミとして君臨する各テレビ局では、どんな姿勢で報道が行なわれているのかを現場にいる人々に聞いて回った。
テレビのバラエティ番組などは、編成局と呼ばれるセクションが担当しているが、ニュース番組は全て報道局が制作している。花形とされるセクションであり、テレビ局の上層部であっても内容に口を挟めない聖域である。だが、その内実は“ひどい”と言わざるを得ないものであった。
「テレビの報道現場では正確性こそ尊重されていますが、その一方でニュースをセンセーショナルに打ち出しています。たとえば最近話題の『デング熱』など、その代表例ですよ」(テレビ番組制作会社スタッフ)
デング熱と言えば、ここ最近は多くのニュース番組で感染者の増加が伝えられている。だが、その裏側にはひとつの意図があるという。
「デング熱は感染したら高熱が出て、重症化すると死に至ることもある。そのため、感染を防ぐことは重要で、報道することに意義はあるんですが、その報じ方がひどいんです。まるで、『蚊に刺されて感染したら即座に死ぬ!』、と言わんばかりの報道を各局が行なっていました」(テレビ番組制作会社スタッフ)
たしかにデング熱にかかって死に至るケースはあるものの、それが全てというわけではない。しかし、テレビ報道の現場はそのことをあえて伏せているのだという。
「視聴率のために、できるだけ不安を煽るのが、今のテレビ報道のやり口なんです。暗いBGMをかけて、テロップもおどろおどろしい書体にするのもそのためです。だから、感染しても軽症で済む人が多いという事実は、番組中ではできるだけ言わないのがセオリーなんです」(ニュース番組関連スタッフ)
さらに別のスタッフも実情を打ち明けてくれた。
「『確実に死にます』と言ってしまえば嘘になるので、そこまでは言えません。でも、軽症の人もいるという事実を隠しながら、“死”を連想させれば嘘にはならずに、視聴者には恐怖心だけを植え付けることが可能です。実際、数字にも反映されているため、このようなやり方は今後もいろいろなニュース番組で行なわれていくと思いますよ」(テレビ番組スタッフ)
デング熱に感染して良いことなど何もないため、警告を発することは重要だが、視聴率欲しさに必要以上に不安を煽っているだけなら酷い話だ。しかし、テレビ報道の現場では、なによりも“視聴率の取れるニュース”を放送することが重要視されているという。
「たとえば、この前も広島で土砂崩れがありましたよね。あのような災害があると、現場からの中継映像が報道センターにリアルタイムで届きます。ニュースが放送されていない時間であっても、中継回線自体は現地と繋がっているため、いつでも現場の状況はモニタリングできるんです。そういう映像を見ながら『遺体、見つかってくんないかな』などと言うスタッフがいるんですよ。被害者を思って早く見つけてあげたいというのならば、まだいいのですが、彼らは自分の担当するニュース番組の放送中に遺体が見つかれば数字に反映されるので、それを願っているんですよ」(ニュース番組関連スタッフ)
数字のためとはいえ、相手は被災者である。そんな発言があるとしたら驚きとしか言いようがない。だが、似たような発言は多いようだ。
「たまに、自分が担当するニュース番組の放送が終わった直後などに、被害にあった遺体が見つかったりすると、『なんで今頃になって出てくんだよ。ふざけんな!』などと叫んでいる人もいます。遺体が見つかったことで悲しむ人たちが大勢いる、と考えられないのでしょう。感覚がマヒしているんですかね。ある意味、かわいそうな人たちだと思います」(テレビ番組の放送作家)
テレビの報道現場において、ヤラセは少ないという。しかし、人間としての温もりが感じられない取材が多く見受けられるのだ。
「これは報道の人から聞いた話ですが、災害現場ではレスキュー隊が、人間の生命反応を探す装置を使い、捜索する際は周りが静かにしなければならないそうです。だけど、そんな時でも平気でヘリを低空飛行させて救助活動を妨げている報道スタッフもいるそうです。パイロットは低空飛行はやめたほうがいいと注意するそうなんですが、スタッフはなるべく低く飛ぶようを指示するそう。そのほうが数字になる映像が撮れるからだそうです」(テレビ番組制作スタッフ)
たしかにこれは救助を邪魔しているだけなので即座に撤退を願いたいが、災害のニュースとなれば、卑劣な取材手法を使う者が特に多いという。
「東日本大震災の特番のディレクターが、当時の揺れの怖さを語ってもらうべく、被災者にインタビューしたんです。ですが収録中、その人は終始、穏やかな顔をしており、ディレテクターが欲しかった、怯えるような表情でのコメントをすることはなかったそうです。そこでディレクターは、こっそりと家の中にあった棚を揺らすようにADに指示し、それを見て恐怖に歪んだ顔をした被災者の顔を撮影して、満足気に『いい映像が撮れた』と喜んでいました。さすがにそこまでの人間にはなりたくないですね」(同・テレビ番組制作スタッフ)
ここまで来ると、報道とは何かと疑わざるを得ない。朝日新聞社の犯した行為は大問題ではあるが、それを批判できるだけの姿勢で報道に取り組んでいるテレビ局は、あるのだろうか。テレビ報道は迅速に情報を提供してくれる意味で災害時などには特に重要性が高い。だからこそ、インパクトを重視するだけではない報道を目指してほしいものである。
(文=吉沢ひかる)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK171掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。