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小沢一郎講演 9.13 【1】 安倍内閣の政策は強きをたすけ弱きをくじき国民の生活を危うくする
http://4472752.at.webry.info/201409/article_28.html
2014/09/24 22:49 銅のはしご
衆議院議員 小沢一郎 生活の党 代表
講演 「 世界の中の日本と政権交代の道 」
http://www.youtube.com/watch?v=OEQEwNDSoog
1:34:04
2014年9月13日(土)18:30〜
於 ; 北区民センター(大阪市北区)
主催 ; 生活フォーラム関西
文字起こし【1】 00:00:40〜00:20:28
皆さん,今晩は。(会場「今晩は」)
今日は3連休の週末の夕方の時間ちゅうことで,皆様 たいへん貴重なお時間を割いていただいて,このように大勢ご参加いただきまして,本当にご苦労さまです。有り難うございます。
私(わたくし)は実は,今日こういう講演をする会だということはちょっと承知しておらなかったのものですから,とくべつ用意はしてこなかったんですけれども,日頃思っておりますことを申し上げまして,その責任を果たしたいと考えております。
私は,色々とマスコミ,メディアを始めとして攻撃をしょっちゅう受けてるんですが,さっき何かここの会場へ来る車の中で,右翼のあれが来ているっちゅうんで,何しに来たんだろうと思ったんですが。
僕は,右翼からも攻撃されますし,左翼からも攻撃されまして(会場・笑)ということは,私(わたくし)の主張は中道を得ているんだろうと,そういうふうに思っているわけでございます。(会場・笑と拍手)
そういう意味で,私自身,政治家としても,1個人としても,一貫して,今日のテーマにもありますように,これからの国民生活そしてそして日本の行方について,自分の考えを真っ直ぐに主張してきたつもりでございます。
今日(こんにち)の安倍政権の政治というのは,国民生活を守り安定させていくという上におきましても,そしてまた日本の将来の進路を安全に舵を取っていくという意味におきましても,非常に危うさを感じております。
実は,安倍晋三さんは私(わたくし)が自民党の幹事長のときに当選してきた人なんですけれども,(晋三さんの)お父さんの安倍晋太郎さんという方がおられましたけれども,自民党の時代ですが,この方にたいへん可愛がられて,そしてご指導いただいた立場ですので,彼にはたいへん親近感を人間的には感じてんですけれども,トップリーダーとして,総理として見た場合におきましては,今申し上げましたように非常に危うさを感じておるわけであります。
そしてこれは,日本の将来という大きな先のことだけではなくして,現実の国民生活そのものにも徐々に徐々に深刻な影響を与えてきているというふうに私(わたくし)は捉えております。
個々のことを申し上げればキリがないんですけれども,日本はかつては先進国の中でも最も平均的な,格差の少ない国だと言われてきました。いわゆる「総中流意識」という言葉もありましたけれども,それだけ格差社会とは縁遠い社会だったわけでありますけれども,それが,とくに小泉政権以来なんですけれども,格差がどんどん,どんどん広がりまして,今やまったくの後発国(発展途上国)は別としまして,先進国では非常に格差の大きい社会に,国になってしまってきている,というのが現実でございます。
直接的な収入の面。これも,小泉政権,さらに安倍政権は,さらにもっと極端な考え方ですけれども,どんどん,どんどん競争力のある会社を大きくして,そしてそこがいっぱい儲けて,そして儲けた分を国民に全部ちゃんと配分すれば皆なも良くなると。 まあ,こういう話なんですけれども。確かに,競争力のある国際的な大企業がうんと儲かったことは事実ですけれども,その儲かった分の配分というのは ほとんどなされないままになりまして,企業収益は上がっても,ずうっとそれ以来,国民所得は減っていると。 収入は減っているというのが,現実の日本社会であります。
そういう中でですね,今,安倍内閣はさらに色んなことを,もっともっとそういう方向で,簡単に言えば強い者をどんどん,どんどん援け大きくする。
昔はね「強きを挫き,弱きを援ける」と「男の中の男」なんちゅう言葉もあったんですけれども,今はまったく逆で(苦笑しつつ)「強きを援け,弱きを挫く」というような政策が,現実に取られてるんですね。
これが,内政の上で本当に私(わたくし)は大きな大きなそして深刻な問題だと思います。
収入が減り,同時に負担が増えている。消費税は,直接的なことです。また10%に上げようということですけれども,年金はもっと支給年齢を遅らせよう支給額を減らそう。医療もそう。掛け金は上げると。収入減って負担が増えると。こういう形にどんどん,どんどん,なってきているわけであります。
「アベノミクス」と言ってマスコミが持て囃すもんですから,何もほとんど実体がないのにかかわらず,何となく国民皆さんも「何か良くなるのかなあ」という幻想に囚われてしまったように思いますが,まあ最近ちょっと,だんだん,だんだん色褪せて,実体がわかってきましたから,そうでもないとは思うんですけれども,本当に色んな面で安倍内閣は,政府が率先して,そういういわゆる市場原理・優先。経済自由取引,この優先。ときどき新自由主義という言葉も使われますけれども。
とにかくTPPの交渉もですね,これね,農業の問題だけではないんですね。農協の人だけが反対しているみたいに思いますけど,そうじゃあない。
例えば,医療の問題でも,安倍内閣は政府として すでに,自由診療,混合診療という名で,自由診療,いわゆる保険の利かない自由診療ですね。これを拡大しようとしております。
これをどんどん,どんどん拡大しますと,安倍さんは国会では「いや,先端医療の分野だけです」なんて言ってますけれども。
技術はどんどん,どんどん進んでいくんですから,先端医療を自由診療にしていけば,それが保険が利かないちゅうことになれば,結局所得の高い人は,どんどんそっちのほうへ移っていく。そうすると,色んな問題を含んでいても世界に冠たる日本の皆保険。国民の皆保険の制度ちゅうのは,維持できなくなってしまいます。
(アメリカは)ものすごい裕福で良い国みたいに皆さん思われてますけどね,アメリカでは,現に保険がないんですよ,国民の皆保険ちゅうのは。ただ皆 1人1人が会社と契約して保険のサーヴィスを受けると。 ですから,収入のない人は医療保険の適用を受けない。そういう人たちが4千〜5千万人いると言われてるんですね,アメリカの中で。
そういうアメリカ的なルールを日本の社会にも適用させようと。悪い言葉で言えば,押し付けよう,と。こういうのがTPPの交渉なんです。だから,農家の話じゃないんです,これは。
農林漁業のトータルの生産量なんて10兆ちょっとですから。500兆円のGDPに比べりゃあ,大したことないんです。農家の人たちはもちろん,たいへんですけれども。
それ以上に,誰もが保険を持ってお医者さんにかかれるという,この医療制度もアメリカ流にしてしまおう,と。ということは,皆保険という,日本の,国際的にも誇れるこの制度を崩壊させる方向に進める。
この他にも色んな分野でもってアメリカ的なルールを日本に取り入れよう,押し付けようというのがアメリカ・サイドの意図です。
実は私も,日米交渉ちゅうのをね,二度三度とやりました。
外交交渉ちゅうのは,それぞれの国が自分の国益をかけて争うところですから,自分の国の主張をどんどん,どんどんやるっちゅうのは当たり前なんですけれども,しかし,本当に私は外交交渉なんてそのとき(まで)したことなかったからですね,今から何年前ですかね...もう25〜26年...もっと経ちますかな。政治問題になっちゃって,建設交渉というのがありました。アメリカの建設会社を日本の公共事業に入れろというんですね。
政府発注,地方発注,これは今回もTPPでやってますけれども,政府調達,地方も含めて,それにアメリカは参入させろとやってますが,それで,政治問題になって。
日本では,役人も「もう嫌だ」と。アメリカにギャンギャン,ギャンギャンやられるもんですから嫌だと誰も行く奴いない。政治家も誰も嫌だつって。「お前,行け」なんて言われまして,私 行きました。
それで1週間か10日,これももう朝から晩まで交渉して,日本に不利にならないような結果で何とかまとめたんですけれどね。
その次がね,テレコミ交渉。今,皆さん全部携帯電話持ってるでしょ。 持ってないのは僕ぐらいでして(笑) 皆,持ってる。子どもでも持ってる。この交渉だったんですよ。
日本は全部現在のNTT=電電公社の独占でしょ。 当時の携帯電話ちゅうのは,トランクみたいなのを下げて歩いてたんですね。それでアメリカでモトローラっていう会社が,今のような小っこい携帯電話を発明したんです。それを日本に入れろということになったわけです。「こんなの(大きい鞄のようなの)ぶら下げてるより,遥かにこっちが便利だろう」と。本当に成程,便利ですよね。
だけど日本は電電公社が独占だからつって郵政省の官僚も何もかも政府も「それは困る。それは困る」つって断わってたわけです。
もうアメリカはカッカ,カッカしまして,これまた怒って,政治問題になった。 誰もこれまた,行く奴いない。
僕なんか,そんな細かい技術の電話の交渉なんてね,わかんないですけれども,これまた「お前,行け」 なんちゅうことになりまして,行って(米と交渉をした)。
そのときにね,建設交渉もですけれども,何て彼らが言ったか。最初。 これちょっと横道に逸れちゃいますけれども。
「日本は嘘吐きだ」から始まるんですよ。 何で嘘吐きかというと,官僚も悪意じゃないんですけど,日本の産業を守るために「NO,NO,NO」を言い続けてきたんですよね。「それは困る。それは困る。ちょっと待て,ちょっと待て」と言ってきたわけです。
だから,約束したような(ことをせずに),日本人は曖昧ですから,その場凌ぎの曖昧な言葉でやってきたんですけど,それが結局,最後にアメリカは本当に怒っちゃって「嘘吐きだ」という言葉に,僕に対してはなったんですけれど。
そこから始まりましたから。
いや,俺は嘘吐かん,約束したら絶対守る,ということで,何とか成立しまして。
携帯電話(の交渉)も,これも10日間ぐらいかなあ。最後に,あんまりクドイこと言うもんですから,USTRという通商代表部の役所の中でやっててね。僕は「お前ら何言うんだ,ふざけるな!」つってね,席を立ってホテルに帰ってきちゃったんですよ。「俺,もう日本に帰る。 こんな奴等とは交渉しない」つって。そうしたらまあ向こうの連中,ビックリしましてね。「日本人でこんな奴がいたとは判んなかった」と慌てて,国務大臣やら何やらがね「まあ,そう言わずに,もう1回交渉の場に就いてくれ」って言うもんですから,まあまあ決裂させてもいかんと思って,やりまして。
日本の携帯電話,車の電話の電波をくれということだったんですが「フザケるんじゃないよ。日本人が使っている電波を,何でお前のためにやらなきゃなんないんだ」つって,最後に「じゃあ空いてるところは何処だ」となったら,この大阪の地域だったんですね。大阪の地域で,電波,ちょっと空いてたんです。そこで,DDI(第二電電株式会社)が日本として初めてこの携帯電話に。これが,携帯電話がうーんと普及するようになったら,もっともっと電波をやりましょうと言ったら,あっと言う間に普及した。NTTも一生懸命になってやり始めた。皆どこもここも,やり始めまして,それで今のようにたいへんな普及になったんです。
そういう非常に厳しい国際社会での交渉なんですね。これはちょっと横道に逸れちゃいましたけれども。
いずれにしても,その中で日本は生きていかなきゃならないということなわけですけれども,いわゆる新自由主義とかグローバリゼィションとかいう言葉でもって(言われているが)実際はアメリカナイゼィションで,アメリカのルールを日本に適用させようとする意図に従っているというような感じに,私は取れます。
そしてそれが,国民の生活に良いことをもたらすなら,いいんですけれども,そのために,今言ったように,国民健康保険=皆保険を崩してしまうとか,あるいは雇用の制度もそうですね。雇用がちょっと増えるとか増えないとか,その時々言いますけれども,増えたっつったって,ほとんど非正規の雇用ですよね。
今,非正規の雇用が約4割と言われてます。これをどんどん,どんどん増やそうっちゅうのが,政府の機関でちゃんと進めてるんですよ,これも。
医療もそうだし,雇用もそうです。
どんどん非正規の割合を増やす。そうすると,景気悪けりゃあ,いつでもクビ切れる。人件費負担ちゅうのは企業のコストとしては一番大きいですから。経営者の側に取って見りゃあ,いつでもクビ切れる。いつでも雇っていつでもクビ切れるという雇用のシステムっちゅうのは(経営者の側に)非常に都合いいんですね。
それを,政府自ら何とか審議会でですね,促進しようというようなことをやってるんです。
< 続く >
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