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ピント外れの安倍首相の国連外交を象徴する安保理常任理事国入り表明
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140923-00039328/
2014年9月23日 8時41分 天木 直人 | 外交評論家
姿が見えないと思ったら、いつの間にか安倍首相は国連総会出席のためニューヨークへ地球儀外交していた。
それほど今回の国連総会は日本の出番がない。
普通であれば大手新聞が首相の国連演説の骨子について事前に大きく報道しているはずだ。
しかし今回はほとんどそれがない。
書くべき演説の内容がないのだ。
いうまでもなく今度の国連総会はイスラク国やウクライナ問題への対応が中心だ。
これらをめぐって米、ロ、中国、イラン、サウジアラビアなどがせめぎあう。
そんな中で、安倍首相は語るべきものを何も持たない。
女性の活躍を期待するとか、法の支配が重要だとか、そんな事を言ってみても始まらない。
そう思っていたら、もっとピント外れの事をアピールするという。
それが国連安保理常任理事国入りの意思表明だ。
9月22日の産経新聞が書いていた。
常任理事国入りに布石を打つと。
まだこんなことを言っているのか。
9月23日の東京新聞がすかさず書いた。
拒否権を持つ五大国のひとつである中国との歴史認識問題を抱えている日本の常任理事国入りはハードルが高いと。
高いどころではない。
中国は日本の常任理事国入りを認めない。
拒否権を持っている中国が賛成しなのだから不可能だ。
しかし、もっと決定的な理由がある。
日本が最後にたよりとする米国が認めないのだ。
この米国の態度について、次のような強烈なエピソードがある。
日本が常任理事国入りについてもっとも熱心に働きかけていた2000年初めのころの話だ。
日本の国連大使が米国の国連大使に支持要請を行った時のことだ。
当時の米国連大使はネグロポンティ大使。
後に米国のテロ対策のトップとなる有力者である。
そのネグロポンティ大使が日本の大使にこう言い放ったのだ。
日本が常任理事国入りを希望しているという話は自分は知らなかった。
きょうはじめて聞いた。
自分は忙しいから次席大使に任せる。彼とよく相談してくれ、と。
もちろんネグロポンティが日本の常任理事国入りの要望を知らないはずがない。
これほどまでに日本は馬鹿にされていたのだ。
いまの米国は当時よりももっと関心がないだろう。
いや、国連自体がそれどころではないのである。
国際情勢がそれどころではないのだ。
ところが菅官房長官はきのう9月22日の記者会見でこう強い意欲を示したという(9月23日東京新聞)
アフリカや中米諸国に働きかけて支持を広げていきたい、と。
どこまでピントがずれた安倍・菅政権であることか。
ダメだ、こりゃ(了)
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