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「アベノミクスとは、けっきょく、国民の収入を減らして、物価だけを上げる政策です:中村てつじ氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/15309.html
2014/9/20 晴耕雨読
https://twitter.com/NakamuraTetsuji
質問があったので答えます。
「国債の価格=市場金利は何で決まるのですか?」
市場の取り引きで決まります。
結果は毎朝の新聞に載っています。
国債の額面金利と市場金利の金利差を計算して、償還期までの期間と金利差を掛け合わせて、発行価格から加除する形で取引価格が決まります。
関連して「日本国債はどうやったら暴落するのですか?」
残念ながら「暴落」の定義が人によって違うので一概には答えられません。
ただ一般的には、国債の暴落とはインフレ率よりも著しく高い市場金利になってしまうという現象を言います。
それだとすると、自国通貨建ての国債は暴落できません。
消費税を増税しないと日本財政が破綻する、という誤解を抱いている人が多いです。
どうやったら、国債の市場金利が暴騰=国債の価格が暴落するのか、メカニズムを示す人に出会えたことがありません。
過度に金利が上昇すれば、日本銀行が日本国債を買い切ることで金利を下げることができます。
現在の物価上昇率よりも、国債の長期金利が低くなっているのは、日本銀行が買い込んでいるからです。
日本銀行は、銀行から買った国債の代金を、銀行が日本銀行に持っている口座に入れます。
その代金のお金は、日本銀行が通貨を発行する形(=負債を負う形)です。
金利の理論値は、借り手の信用力の金利分+償還期までのインフレ率の予測分です。
償還期までにどれぐらいのインフレになるのかという予想があって、まず最低限の金利が決まります。
それに加えて、貸し倒れになるリスクを借りてごとに設定されて、最終的な金利が決まります。
市場に任せている場合、理論的にはこのように金利が決まるはずです。
しかし、今のように日本銀行が人為的に大量に国債を買い込むと、金利自体は需給バランスで決まるので、今のインフレ率よりも国債の金利が低くなるという現象が起こります。
国債の暴落とは全く逆の現象です。
黒田総裁になってマネタリーベースは108兆円も増えていますが、民間へのお金マネーストックは42兆円しか増えていません。
国債の新規発行でも50兆円ぐらいマネーストックが増えるはずだということを考えると「異次元緩和」と自称する金融緩和の効果はなかったことになります。
「異次元緩和」の副作用は、円安へのきっかけを作ることです。
金融緩和により金融機関には自由に使える円が増えますので為替の投機にも使える円が増えます。
政権が「円安にする」と言っているのですからドル売り介入はしないはず。
だから円安に動きやすいと市場関係者が思うきっかけになります。
今回円安になった大きな要素は、アメリカ経済の回復です。
通貨の取引は相対的な経済の動きで決まるので、アメリカ経済が良くなってくると米ドルでの投資を増やそうという動きになるため、米ドルの買いが増えてドル高になります。
また輸入で実需のドル買いが増えるという要素もあります。
アベノミクスとは、けっきょく、国民の収入を減らして、物価だけを上げる政策です。
生活を良くしない結果となっています。
> お金は異次元に消え去ったのですよ
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