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露骨な猟官/(C)日刊ゲンダイ
「アイツだけは大臣にするな」と進言された“ドーカツ変節漢”西川公也農水相
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2014年9月20日 安倍内閣 お友だち・お飾り大臣を裸にする 日刊ゲンダイ
スゴむ、怒鳴る、すぐキレる。昨年3月の自民党TPP作業部会では、TPP反対派の尾辻元厚労相とテレビカメラの前で「威張るなよ!」「静かにしろよ!」と怒鳴り合いのケンカを演じ、話題になった。
「改造前に、ある閣僚が『アイツだけは大臣にしちゃダメだ』と総理に進言したほどで、党内では、国会答弁は大丈夫なのかと心配されています」(自民党関係者)
●「松岡化」
東京農工大卒で、栃木県庁職員から県議に転身。県議を5期務めた後、96年の総選挙で初当選。もともとは鈴木宗男べったりで「ムネムネ会」の中核メンバーだったが、今は二階派のナンバー2。特技は空手で、3段の腕前だ。
「第1次安倍内閣で在任中に自殺した松岡元農水相とは、空手と宗男つながりで親しかった。今や農水族のドンとしてふるまう姿は、『急速に松岡化している』と党内で評判です」(永田町関係者)
農水族として念願のポストを射止めたのは、TPPで党内を強引にまとめた論功行賞だ。12年の総選挙で「TPP絶対反対」を掲げて当選したが、党のTPP対策委員長に任命された途端、あっさり推進派に変節。官邸の意向を受け、党内の反対派を押し切った。
安倍政権が力を入れる農協改革でも、検討PTの座長として全国農業協同組合中央会(全中)の廃止に奔走。内閣改造が間近に迫った今年6月、党の農林関係合同会議で、「政府はTPPの遅延を農協改革で取り戻そうとしている」と批判の声が上がると、西川は鬼の形相で「何言ってんだコノヤロー、小僧が!」とどやしつけた。小僧呼ばわりされた木村義雄参院議員は御年66歳。衆院7回、参院1回当選のベテランだ。
●ドーカツ
昨年の参院選で、山形県農協政治連盟がTPP反対の舟山康江(みどりの風)を推薦すると決めたところ、山形入りした西川は、地元議員や農業関係者議員らの前で「いま自民党を敵にして農業が大丈夫だと思っているのか!」とドーカツ。全国の農業関係者を敵に回した。
●安愚楽マネー
11年に破綻した「安愚楽牧場」から、少なくとも06年から10年まで計125万円の献金を受けていた。現在は西川の政策秘書を務める長男も、破綻直前まで同社の顧問として2年間近く報酬を得ていた。安愚楽牧場の三ケ尻久美子社長が陳情に訪れる姿も目撃されていて、当時からワキの甘さが指摘されていた。
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