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http://mewrun7.exblog.jp/22402465/
2014年 09月 20日
15日の『枝野が「解散&11月9日投票」に言及。先勝メリットも、安倍の売り物政策が難航+サッカーhttp://mewrun7.exblog.jp/22387692/』でも少し触れたのだけど・・・。
安倍首相が長い間、力を入れて来た&今政権でのウリモノ実績にしようとしている北朝鮮の拉致問題の解決が、暗礁に乗り上げつつある。(~_~;)
日本政府は、5月に北朝鮮と拉致被害者などの再調査を行なうことで合意。北朝鮮側は、この夏の終わりから秋のはじめに1回目の調査報告をすると約したため、7月に一部の制裁解除を行なうことに。
安倍首相は7月3日に、わざわざ、ぶら下がり会見を行ない、「かつてない態勢ができたと判断した」として、再調査や拉致問題の解決に強い期待を示したほどだった。(・・)
<関連記事・『拉致問題で功焦る安倍への懸念〜集自権と対米関係、政権浮揚への利用も危惧http://mewrun7.exblog.jp/22169770/』>
しかし、残念ながら、そして、案の定、北朝鮮は、調査報告を先送りすることを伝えて来たという。(-"-)
『「夏の終わりから秋の初めに最初の報告をすると言っていたわけでありますが、それが手間取っているということも残念ながら事実でありました。我々も、北朝鮮が誠実に向き合っているかどうかということも、よく見極めていく必要があると思います」(安倍晋三首相)
19日午後の安倍総理の講演。18日、北朝鮮は、夏の終わりから秋の初めにするとしていた拉致被害者らに関する調査の報告について、現時点で初期の段階を超えた説明をできないと日本側に連絡してきました。
「(北朝鮮から)調査は全体で1年程度を目標としており、現在はまだ初期段階にある。現時点でこの段階を超えた説明を行うことはできない(と連絡があった)。最初の通報時期というのは現時点では未定であるということであります」(菅義偉官房長官)
今年5月の日朝合意に基づいて、北朝鮮は、拉致被害者に限らず、日本人妻などすべての日本人について調査を行う特別調査委員会を設置。政府は、日本が独自に行っていた制裁を一部解除しました。そして、今月10日には、北朝鮮のソン・イルホ大使が日本側に伝達できる調査結果は十分にあると話した上で・・・
「私の考えでは、日本側で関係者が平壌に来て、初めての調査結果を特別調査委員会から直接受けるのがいいと思う」(日朝国交正常化交渉担当大使 ソン・イルホ氏)
こうした中での今回の北朝鮮の対応。専門家は・・・
「(拉致問題で)日本をどんどん引きつけながら、一つずつ自分たちのとりたいものをとっていく。北朝鮮がやっていた手法そのまま、またやってきている」(コリア国際研究所 朴斗鎮氏)(TBS14年9月19日)』
『「被害者の家族にとっても、だんだんこれは北朝鮮が時間稼ぎをしているのではないかという疑念が生じてくるのももっともなことだと思いますし、我々も北朝鮮が誠実に向き合っているかどうかということも、よく見極めていく必要がある。彼らが進めている進捗の具合も状況もよく見極めて判断したい」(安倍晋三 首相)
また安倍総理は、「形ばかりの中身のないものを報告してもらっても仕方がない」「全ては結果であり、北朝鮮は誠意をもって全てを正直に回答すべきだ」と強調しました。(TBS14年9月19日)』
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政府は昨夕、拉致被害者家族会に対して説明を行なったのだが。被害者家族からは、不満や失望の声が上がったという。
『政府は19日夕方、拉致被害者家族会に対して説明を行いました。外務省の伊原アジア大洋州局長は、「迅速な調査と速やかな通報を求めている。他の人道問題に比べて拉致が最優先だと言っている」などと話したといいます。
「まだ調べている“初期段階”ということで、がっかりしている。拉致された国家犯罪に巻き込まれた人たちを救出することを重点的にやっていただきたいとお話しをさせていただきました」(拉致被害者「家族会」 横田早紀江さん)
「北朝鮮の報告のしかたは全く不誠実と感じる」(拉致被害者「家族会」 飯塚繁雄さん)
拉致被害者の家族からは、「北朝鮮のずさんさを露呈している」など北朝鮮への不信の声が上がりました。そして19日夜、ある政府関係者は、「調査の報告が上がるまでにはしばらく時間がかかる」という認識を示しました。(TBS14年9月19日)』
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いつも書いているように、mewは、1日も早く、ひとりでも多く拉致被害者が帰国できるようにと願っているし。安倍氏らが、長い間、拉致問題に取り組んで来たことを評価もしている。(・・)
まあ、正直を言えば、内心、安倍氏らが昨年まで、ひたすら「北風・圧力作戦」をとろうとして来たことや、他の政治家が北朝鮮に接触する機会やチャンネルがあったのに、それにヨココヤリを入れて妨害していたことには疑問を抱く部分があって。それで北朝鮮との交渉が滞ったのではないかと思うとこもあるし。
また、安倍首相&周辺に、この件を自らの手柄として、支持率アップや選挙の勝利、さらには長期政権の確立のために利用しようという思惑を有していることには、快く思わない部分もあるけれど・・・。
でも、拉致被害者もその家族もどんどん高齢化している中、誰の手柄になったとしても、ともかく早く拉致被害者を救済して欲しいと考えているし。
そして、安倍首相&陣営には、決して功を焦ることなく、またアドバルーン情報を掲げて、被害者家族に過分な期待を与えぬか喜びをさせないように、慎重に交渉や情報の発表を行なって欲しいと。北朝鮮に逆利用されることなく、着実にコトを進めて欲しいと願っている。(**)
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ただ、以前も書いたように、mewは、今まで北朝鮮に対して、強硬かつ慎重な姿勢をとって来た安倍首相が今年にはいって、急に再調査の話に飛びついて、懐柔策に転向して来たことに、ある種の違和感や懸念を覚えていた。(-_-;)
<何だか、目の前につるされた正体のわからぬエサに、不用意にパクッって食いついちゃう魚みたいに思えたのよね。^^;>
安倍氏はこれまで北朝鮮を敵視して、ミサイル発射や核開発なども強く非難し続けていたのに、今春以降は、北朝鮮の度重なるミサイル発射や核実験の可能性に関する情報があっても、ほとんど批判せず、制裁も強化せず。
そのあまりの変貌振りに、米国が、日米韓3国で連携しての北朝鮮対応に支障が出ると憂慮していたほど。また、安倍首相が独自の判断で、電撃訪朝することにも、懸念を示していた。^^;
mewには、日朝協議の中で、どのような交渉が行なわれたのか知る由はないのだけれど。
日本政府側には、北朝鮮が調査を履行すると確信し得るような、よほどの根拠があったのだろうかな〜と考える反面、安倍陣営が拉致問題を自らの手で解決したい(+自らの大きな実績にしたい)と強く思うあまりに、慎重さを欠いているのではないかと憂慮する部分があったからだ。(・・)
一部の報道や専門家(コメンテーター)の情報では、北朝鮮側は当初から、今回の調査に関して、拉致被害者に限らず、いわゆる日本人妻など様々な経緯で同国に移住、在留した人たちなどの消息も含め、広い範囲での調査を行なうことを申し出ていたとのこと。^^;
そして、識者の中にも、早い段階から、安倍首相らは「拉致被害者」の調査をメインに考えて、すぐにでも具体的な報告を得られるかも知れないと意気込んでいるようだが、北朝鮮側にはその気はないと。他の在留者の情報から小出しにして、さらなる制裁解除や支援を引き出すことを考えている可能性が大きいので、あまり交渉に前のめりにならず、過分な期待をしない方がいいと忠告している人が少なからずいた。^^;
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しかし、もしかしたら安倍首相らが意気込んでいるのも影響してか(or功を焦る面、解散総選挙の切り札を早く作っておきたいという思いも伝わってか)、日本側は北朝鮮に、拉致被害者の具体的な情報を早期に出すことを求めていたのかも知れず。^^;
北朝鮮側は、その要求に引いてしまった可能性があるという。^^;
『北朝鮮が報告に慎重になっているのは、拉致問題で大きな成果が見つかっていないことが背景にあると見られる。政府筋は「拉致問題の進展に対する日本国内の期待感が高くなりすぎ、北朝鮮は引いている」と打ち明ける。
関係者によると、北朝鮮は今月、戦後に北朝鮮へ渡った日本人妻など拉致被害者以外の調査も進めているとし、「日本側はすべての調査に対応できる、専門家などによる新たな組織を作るべきだ」と求めた。拉致以外の調査で成果を出し制裁解除などにつなげる狙いがあり、日本側が拉致調査のみに着目しないよう求めたとみられる。(毎日新聞14年9月19日)』
『「水面下で北朝鮮が調査結果の一部報告の見返りに、日本の独自制裁の追加解除を求め、安倍政権がそれを拒否しているのではないかとみられる」。拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長はそう話す。
拉致の可能性を排除できない行方不明者を調べている「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表も「(報告時期の)時間をずらすことで、日本をあせらせて、値段をつり上げようとしているのでは」と、時間稼ぎをすることで、北朝鮮はさらなる見返りを引き出そうとしているとみる。(産経新聞14年9月19日)』
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日朝協議に関する情報は、外部の人間に漏らしにくい部分もあることはわかるのだが。
安倍首相の周辺には、やや偏った思想や見解を持つスタッフやブレーンしかいないような感じもあるので、できれば、様々な立場の人の意見も参考にしながら、また様々なチャンネルによる情報も参考にしながら、北朝鮮との付き合い方、拉致問題の対応を考えて欲しいと思うmewなのだった。(・・)
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そして、これは東アジアつながりの話になるのだけど・・・。
安倍首相が、11月10日から中国で開かれるAPEC首脳会合の場で、中国の習近平主席、韓国の朴大統領と首脳会談を実現できるのかどうか、注目が集まっている。(**)
安倍首相は、12年末に新政権が発足してから、まだ1度も中韓の首脳と会談を行なっておらず、外交的に異例の(異常な)状況が続いているわけで。<今年3月、オバマ大統領の仲介で、日米韓3国の首脳会談は行なったけど。>
近時は、米国や国内の政財界からも、早期の首脳会談実施を促す声(&圧力)が強まることに。^^;
おそらく安倍氏個人は、自ら譲歩してまで、中韓首脳と会談したいとは思っていないのではないかな〜と察するのだが。
もしAPECで首脳会談を実施する機会を逃した場合には、米国や国内の政財界からの評価が下がるor批判を浴びるおそれがあるだけに、止むを得ず、あの手この手で、首脳会談実現のために努力をしているようだ。(~_~;)
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昨日は、安倍氏の後見役である森元首相が、韓国の朴大統領と会談を行ない、首相の親書を手渡したとのこと。<先日は、ロシアのプーチン大統領にも首相の親書を届けていたのよね。^^;>
森元首相は、首脳会談の実施に期待を示したのに対して、朴大統領は関係改善に前向きな姿勢を見せたものの、慰安婦問題に関する日本側の誠意ある対応、努力を求めたという。^^;
『森喜朗元首相が19日、ソウルの大統領府で朴槿恵(パククネ)大統領と会談し、首脳会談開催を呼び掛ける安倍首相の親書を手渡した。
大統領府によると、朴氏は「過去の傷を治癒するための誠意ある努力が先行する必要がある」と述べ、安倍首相がいわゆる従軍慰安婦問題で具体的な対応を取らなければ、首脳会談には臨めないとの立場を重ねて示した。
大統領府によれば、安倍首相は親書で、「来年が良い年になるよう相互に関係改善のため努力し、秋の国際会議に合わせて会えることを望む」と伝えた。11月の北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)などで、個別の首脳会談に応じるよう促したとみられる。
これに対し、朴氏は、来年の日韓国交正常化50周年を契機に、「両国が未来志向的な関係に発展するよう期待する」と述べた上で、慰安婦問題に言及。「慰安婦被害者のおばあさんたちが生きている間に、名誉を回復してほしい」と要求した。さらに、「過去に首脳会談を行った後、両国関係がむしろ後退したことがある。事前によく準備する必要がある」とも述べた。(読売新聞14年9月19日)』
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来年は、日韓国交正常化50周年を迎えること、韓国も経済強化をする必要があることから、韓国側でも、以前より日本との関係改善への意欲を示すようになっているのであるが・・・。
ただ、韓国にしてみれば、安倍首相が、慰安婦の強制連行や日本の侵略性を認めない超保守的な歴史認識の持ち主であることが、関係改善への大きなネックになっている。<朝日誤報問題を契機に、安倍首相&周辺が、強制連行を強く否定するようになっているので尚更。(~_~;)>
3月に朴大統領が日米韓の首脳会談に応じる際には、安倍首相は、米韓の要望に応じて、国会で「河野談話は見直さない」との答弁を行なったのであるか。
安倍陣営も、もはや慰安婦問題に関して譲歩したくないという思いが強いことから、果たして両者が折り合えるかどうかはビミョ〜なところだ。(・・)
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また中国に関しては、10月に自民党と公明党の幹部が訪中して、中国共産党幹部らとの「日中与党交流協議会」の会合に参加することを計画。何とかAPECまでに、首脳会談の足がかりを作りたいと考えているようなのだけど。
中国側も、経済強化のために日本との関係改善をしたいとは思っているものの、首脳会談を行なうためには、「安倍首相の靖国不参拝の約束」「尖閣領有権問題の棚上げ(or領土問題として認めること?)」の2点を強く要求しているとのこと。
安倍首相は、米国や経済界の要望(圧力)、党内の支持確保も考えて、これまでより低姿勢な感じで、様々なルートを通じて首脳会談を呼びかけているのであるが。
あまり低姿勢になって首脳会談をお願いするような形になったり、相手国に譲歩したりすると、今度は安倍首相を支持する超保守系の議員や人たちから、批判や失望の声が出るおそれが大きいだけに、内心はかなり悩んでいて、困ったちゃん状態にあるのではないかと察するmewなのだった。(@@)
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