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「安倍政治の歴史修正主義と憲法修正を同時に進めるやり方は最悪の組合せ」樋口陽一さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11926651208.html
September 18, 2014 かばさわ洋平 BLOG
深い考察と見解が大変勉強になります。
憲法学者の樋口陽一さんが、安倍政治の歴史修正主義と憲法修正を同時に進めるやり方に最悪の組み合わせであると厳しく批判してます。このような安倍政治を続けさせていいのか、国民自身が厳しく自問自答すること、また一つ一つの戦争について外交的、経済的コストを覚悟しながら反対を貫けるかが本当の問題であると語ってます。我々は9条の持つ意味を再度かみしめると共に、同時に9条だけという議論でなく、イラク戦争はどうだった、アフガン戦争はどうだったのか、もっとしっかりした検証をして、海外で戦争する国づくりに関しても本質を考えなければならないと思います。当然、米国に対して逆に武力ではない解決を呼びかけること、戦争で儲けるなという声をもっと国民的議論のなかで推し進めていく必要があると感じます。
”安倍政治”続けさせるのか
東北大学名誉教授・東京大学名誉教授 樋口陽一さん
赤旗9/18
憲法第9条、とりわけ2項の戦力不保持と交戦権否認が成立した前提には、戦争と軍事による途方もない国民の被害体験があり、それに加えてアジアの近隣諸国に対する加害体験があります。さらに二つの世界大戦を経て、国際平和を強く求める世界史的趨勢でもありました。国民が広島・長崎での被爆もも含め、被害・加害体験の結晶として手に入れ、それを今まで69年間、手放さずにきた9条こそ、世界に対して胸を張って掲げられる日本のアイデンティティーです。
9条2項で「戦力を保持しない」としていることに対しては、攻められたらどうするのかという「問い」が反9条の側から出されます。攻められることはない、絶対安全という論証はできません。絶対安全という論証ができないことを国是とし、それほどの決心を求めたのが9条です。他国から攻められることのない、外交をはじめその前提をみたす努力を要求しているのが9条なのです。
かつてドイツは歴史修正主義ではない、むしろその反対に徹底した謝罪を天下に示しつつ、軍事力を正式なものとする再軍備の道を進みました。私はその立場に立ちませんが、それはありうる選択肢ともいえる。しかし、安倍首相は憲法修正と歴史修正を同時に進めています。歴史修正と憲法修正が重なって出てくるくるのは、論理的にも従うことのできない最悪の組み合わせです。
現在の政治状況の中で重要なのは安倍首相にこのような政治を続けさせていいのか国民自身が厳しく自問することです。
中略
日本が9条にもとづいて、海外で軍事力を自らが直接使ってはならないという、最低限のコンセンサスをつい最近まで維持してきた意味は大きい。決して「形骸化」と単純化させてはならないのです。9条を持たないドイツ、フランスは「この戦争はやるべきではない」としてイラク参戦を拒否しました。日本政府は、アメリカを応援したいが9条があるから戦争はできないといいました。
この対比は、日本国民の世論の弱さを示すと同時に、それを補う9条の強さ、同時に、9条を支える世論の強さを示したのです。さらには日本国民が9条を媒介しなくとも、一つ1つの戦争について外交的、経済的コストを覚悟しながら反対を貫けるかが本当の問題です。
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