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「朝日新聞つぶし合いの先に報道機関の大本営化がある」斎藤美奈子さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11926202338.html
September 17, 2014 かばさわ洋平 BLOG
いつも視点やコラムが鋭いです。
朝日新聞叩きなど報道機関の叩きあいの先に報道機関の大本営化がある。誤報や虚報が怖いので、メディアは政府発表などの無難な情報しか流さなくなる。左遷や解任が怖いので記事の書き方にもおのずとブレーキがかかる。結果、権力を監視する機能はますます後退する。
こう斎藤美奈子さんは東京新聞のコラムで語ってます。
朝日新聞叩きが何かトレンドになりつつある風潮に危惧を覚えます。慰安婦問題も吉田証言をもって慰安婦とした日本の悲惨な仕打ちが消えるわけではありません。千葉市議会でも9月市議会で実はこの朝日新聞叩きにじょうじて「慰安婦問題に関して正しい歴史教育を行うことを求める陳情」出席委員の賛成多数で採択されてます。15000筆のエアコン署名を踏みにじり、共産党除く会派は反対して不採択にして、こうした歴史修正的な陳情が議会で採択されてます。はだしのゲン撤去や市役所での後援の問題など、何か日本全体が地方からも右傾化、さらに言論空間が息ぐるしくなっていく社会へと向かってることに危機感を覚えます。
つぶし合いの代償 斎藤美奈子さん
東京新聞 9/17
慰安婦をめぐる吉田文書。福島第一原発事故をめぐる吉田調書、加えて池上彰氏のコラム掲載見送り問題。朝日新聞はいまや満身創痍である。おかげで他紙や週刊紙は大ハシャギ。「謝罪しろ」の後には「反省が足りない」。ここで朝日を擁護しようものなら「オメエはアイツの肩をもつのか」とかばった人まで攻撃される。イジメの構図といっしょである。
それがどんな結果を招くのかいえば、報道機関の大本営化である。誤報や虚報が怖いので、メディアは政府発表などの無難な情報しか流さなくなる。左遷や解任が怖いので記事の書き方にもおのずとブレーキがかかる。結果、権力を監視する機能はますます後退する。
慰安婦報道に関していえば、32年前の吉田清治証言はたしかに虚報だったが、それによって軍の関与や強制が否定されたわけではない。吉田調書についても「命令違反で撤退」の見出しは勇み足だったが、それは評価の問題で、捏造、誤報とまではいえまい。
もとより新聞に誤報はつきもので、だからこそ読者には情報を批判的に読む力(メディアリテラシー)が求められている。今頃「裏切られた」だの「謝罪しろ」だの騒いでいる方がおめでたい。権力にとって好都合なのは言論機関同士が互いにつぶしあって共倒れになることだ。その代償は朝日の誤報よりずっと大きい。
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