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ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報
日本政治、国際政治、国際企業の活動を合理的選択論の立場で評論、妄想します
2014年09月16日02:19
【暴力団と産廃利権と除染のトライアングル】テレ朝の岩路真樹ディレクターが自殺に見せかけて殺害された件について
先週くらいから、テレビ朝日の岩路真樹ディレクターが自殺とみられる形で不審死していたことがインターネットで話題になっている。
これは結論から言えば、原発というものが大きな一つの産廃利権問題であることから生まれた悲劇であると私は見ている。この前後に中間貯蔵施設ができるということが急に福島県の間でまとまっている。この点も重要である。この事件について簡単に述べておく。
もともと、この「自殺」が公になったのはジャーナリストで『週刊朝日』などで活躍している今西憲之という人のブログがきっかけだろう。このように書かれていた。
(引用開始)
昨夜、いっぱいやっていたら、よういっしょに仕事してた、テレビ朝日の報道ステーション、岩路記者が亡くなったとの報が飛び込んできた。絶句やった。
原発報道、テレビでは、岩路記者の右に出る記者はおらんかった。テレビ局の中には、TEPCOにとりいって、原発独自取材を目論むヤツ、けっこといるんやって。原発、ヤバイと報じる岩路記者。風当たり強いことあったそう。
けど、岩路記者は、まったくTEPCOにとりいるようなかけらもなく、被災者目線で報じていた。今年3月の福島の甲状腺ガン問題を報道ステーションでやったのも岩路記者。聞いた話やけど、古舘キャスターも、高く評価していたそうよ。
ワシと原子力ムラの陰謀もやった。福島のデタラメ除染も、いっしょに報じた。こないだも、広島の被災現場のことや、次にいっしょにやろうってしていた、新しいネタの話をしたばっかり。いまも、信じられんです。
なんでやのん?しかも、自殺とは。
http://www.imanishinoriyuki.jp/archives/40635070.html
(引用終わり)
この今西氏のブログで書かれている範囲では自殺が今ネットで言われているような練炭自殺だったのかまではわからない。しかし、仮にこれが「真夏の練炭自 殺」だとしたら、これは「口封じのために消された」とみるべきだろうと思う。「私が死んだら殺された思ってくれ」と岩路氏が知人に語っていたという裏の取 れない情報もある。
別の今西氏ブログにも「デタラメ除染」と書いてあるが、岩路氏が最後にやった仕事が、「除染した後の敷地の地面からビニール袋や 自転車、タイヤなどのゴミが大量に投棄されていた」ことを掘り下げたというルポだったというのを私はネット記事で見た。今西氏のいうデタラメ除染というのはおそらくこの事を指していると思う。(参考:http://saigaijyouhou.com/blog-entry-3736.html)
(画像:http://livedoor.blogimg.jp/bilderberg54/imgs/5/4/54b81429.jpg)
なるほどそういうことか。この岩路氏の不審死の問題は、脱原発を含めた原発政策の見直しがなぜか進まない一つの大きな原因として、アングラ組織と原発利権という大きなファクターがあるということを見なければならない、ということだ。ここが今までの反原発や脱原発の考えに大きく欠けていた部分だと気づいた。それを可視化したのが今西氏であり、岩路氏である。
どういうことか、私の考えていることを書きたい。
この問題を考えるにあたって、問題を単純化することが重要だ。
まず、除染廃棄物というのは放射性廃棄物である以前に、産業廃棄物(産廃)である。産廃というのはそれ自体が「カネ」であるのだ。ということは、ここには間違 いなく暴力団が関わっているということだ。岩路氏が放射能健康被害問題を追いかけていく中で、思わぬ所で産廃不法投棄問題を発見して、これを動画で発信してしまった。この映像はおそらく古舘の報道ステーションのものだろう。
報道ステーションで今後も原発産廃についてのルポを次々とやられては『週刊朝日』の特集の比ではないことになりかねないと、危惧を覚えた側が官僚なのか暴力団なのかわからないが、岩路氏に手を下したのだろう。
産廃といえば不法投棄がつきものである。軍隊と慰安所のような関係にある。実は、福島の帰還困難区域に政府 がつくろうとしている除染土などの中間貯蔵施設というのは、不法投棄を阻止すると同時にダンプカーによる除染土の搬入などを含めた暴力団に対する「金目」 の提供の問題でもあるだろう。金目というのは総合的には単に土地の権利者の了解を取らなくてはならないという問題では済まない。実際に除染土や廃棄物を搬 入するまでの建設やら、建設が終わってからのダンプ業者をどこに決めるかというところまで含めてカネがかかるということだ。
今、福島県内では行 き場を失った除染土の黒い塊が仮置き場いたるところに散財している。これを一箇所に集約するために、「中間貯蔵施設」が作られるのである。除染利権の最終 形態はまだここで終わらない。おそらく、中間貯蔵施設から30年後にもう一度別の場所に除染廃棄物を移すために、大掛かりな公共事業を行うはずである。
そもそも除染がどの程度効果があるのかわからない。放射能の健康被害を憂える人からも、私のような今回の事故に限って言えばそれほどではないだろうと思っ ている人からも、除染の効果は疑問視されている。しかし、それは全く利権屋の側にとってはどうでもいい話なのだ。
どうせダンプカーを運転して廃棄物を運搬するのは、それこそニコヨンの労働者たちだ。環境省の官僚としては、その仕組みを作ってあげることで、原発でこれまで食っていた、あのあたりの東北の暴力 団を納得させれば良い話だからだ。大手の暴力団もこのビジネスに与ろうとしているのだろう。手配師たちは手っ取り早く稼げればそれでいい。土を運搬するだ けでカネになるのだからこんなにいい話はない。中間貯蔵施設となって人が住まなくなったら、周辺地域に他の産廃も不法投棄されるようになるだろう。そう やって、これまで様々な医療廃棄物などの不法投棄が行われてきたし、90年代にその一部は報道されたこともあった。
と、そのようなことをこれは私の類推にすぎないが、岩路氏が最後に残した映像から考えた。
実は放射能を怖い怖いと過剰反応すればするほど、この暴力団たちにとっての取り分は増えるのだ。それは放射性廃棄物がよりスペシャルな存在であることに よって、あの除染土の「市場価値」がより高まるからだ。福島県外からどっと訪れる反対派が騒いでくれたほうがいいと思っている利権屋もいるに違いない。環境省にとっても放射能が危険であると誰かが過剰に宣伝してくれたほうが、環境官僚の対策仕事が増えるから大歓迎だろう。官僚の仕事は省益の拡大だからだ。 原発反対派の純粋な反原発の気持ちは買いたいが、実際は官僚にいいように手玉に取られていることは否定出来ない。
中間貯蔵施設を巡っては、むろ ん除染土を住民の見えない所に移して生活復興を進めるという目的があるし、どうしても必要なものだし、つくるのであれば、原発がなくなったらろくな産業が ない帰還困難区域につくるしか無い。故郷に戻りたいとか言ってもどうせ戻れないのだ。人は故郷を捨てても補償さえきちんと受ければ生きていける。だから石原伸晃が「最後は金目でしょ」といったのは全く正しい。
これから、いくつかの原発が廃炉になるだろう。これは避けられない道だし、私は最終的に は1980年代後半以降に運転を開始した原発だけを審査の対象にして、それ以外は法的に廃止するように政府が決めるべきだと思っている。その際に大量の廃棄物 が出る。その際に廃棄物をどこに捨てるかという話になると、からなずヤクザの姿が見え潜れるようになる。原発というのは究極的には高濃度のそれこそ近づけ ば一発で死ぬような燃料棒といった放射性廃棄物を取り扱うものだ。こんな仕事は誰もやりたがらない。やりたがらない仕事を買って出るのが闇社会の人たち だ。
除染利権といえば福島以外の東北の汚染瓦礫の問題もあった。これを放射能怖い派の人が反対するのとは別の理由で私は問題だと思っている。あんな瓦礫被災地でもやすか埋めるかすればいいだけなのに、わざわざ大阪だの九州だのに持っていくのだけで税金の無駄遣いだ。しばらくすれば除染政策に関わった政治家の利権をめぐるスキャンダルも出てくるだろう。そういう弱みを握って闇社会は政治家を取り込んでいくわけだ。
沖縄の米軍基地問題もそうだが、反対運動が起きれば起きるほど、官僚機構が肥大化していく。つまり税金投入が増える。基地と原発というのはそのような「不経済」の最たるものだ。それでも今後、どうしても原発を日本のメーカーが輸出するというのであれば、技術基盤を国内に残すという意味では、いざとなれば中東危機でガスや石油の供給が疎かになる可能性も考えれば、安全性を十分に確認し、 事故が起きた時の責任をしっかりと追求するガバナンス法整備を整えた上で、10基程度の原発を再稼働するのは合理的だ。それでもそれらの原発もすぐに十年 もすれば廃止になる。
今一応、電力会社がやっと「根負け」して、経営判断をして40年を迎えようとする原発を廃止する方向を少し見せ始めたことは非常に良い動きだと考えている。私は大きくは脱原発派だが、再稼働反対を叫ぶだけなら反原発には明日がないとも思っている。
今回の岩路氏の自殺に見せかけた殺害事件が示唆するのは、原発というのは巨大な産廃問題であるという厳然たる事実だ。この問題の存在を自らの命を持って私達に示したといえる。だから岩路氏は本物のジャーナリストだったと思う。
新しく経済産業大臣になった小渕優子には産廃ヤクザと価格交渉する胆力もないだろう。だから、廃棄物の値段は彼らと官僚機構の「言い値」で決められていくわけだ。脱原発の議論が先に進まないのは、この利権調整に手間取っているのではないか。
そこで知りたいのはド イツなどの脱原発先進国ではこの廃棄物問題にユーロマフィアが絡んでいるのかどうかという点だ。東欧諸国でも原発運転が始まるようだが、これらの国も欧州の コアである独仏ベルギーから見れば辺境地域だ。ユーロマフィアの影が見えるような気がしてならない。
一般の人が軽い気持ちで覗きこんだらイケナイ世界だ。
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