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2014年09月16日 「ジャーナリスト同盟」通信
<中韓連携が確立した歴史認識研究>
孫文の中国革命に奔走した日本人は、よく知られているが、同じような事例は韓国・朝鮮人にもいた。新羅大学の教授の発言内容である。それは今後の、対日歴史認識における中韓協力を印象付けるものであった。従来は、中国も韓国も、日本右翼からの途方もない問題提起に対して、それぞれ別個に対応してきた。それが安倍・極右政権の登場で、被害国同士が連携して対抗することが当たり前になった。したがって、歴史認識に対する両国の反発は強まるこそあれ、弱まることはない。それは孤立化する日本と中韓連携をも意味する。その分、歴史の真実は、より客観的・広範囲なものになる。安倍・自公政権にとって、これは手ごわいものとなろう。
<1592年、上海に抗日臨時政府>
安倍ナショナリスト政権の登場についての隣国の厳しい反応を、日本の新聞テレビは正しく伝えようとしていない。それどころか、逆に負の報道に徹している。比例して被害国同士の連携は強まっていく。
1592年に半島の抗日臨時政府が上海に樹立されたことを、日本人のほとんどは知らない。「20世紀初頭、韓国・朝鮮人の留学生は、革命を支持してきた」という史実に無頓着なのだ。
「1938年には朝鮮義勇隊が重慶で活躍している」「これらは中国を助けると、韓国にプラスという判断からだった」
こうした中韓の協力環境が、現在の安倍・自公内閣のもとで具体化してきた、と筆者は感じる。日本国民は、大事な隣国とのこうした深刻な事態に敏感でなければなるまい。
<海南島に動員された韓国・朝鮮人>
韓国東亜政策研究院・東国大学の金教授は、海南島に移送された韓国人のことについての研究成果を発表した。これも初耳である。
何度か海南島に旅したことがある。そこで目撃した鉄道は日本軍が敷設したものとの説明を受けていた。日本軍が現地住民を強制動員した実績だと認識していたのだが、半島からも大量の韓国・朝鮮人を強制労働させていた。
「半島からは強制労働者、一般労働者、慰安婦も動員させられていた。港湾・鉄道の建設工事に従事させられていた。三菱鉱業や浅野セメントで」
日本軍は、現地の人たちだけでは不足と考えて、はるか植民地支配していた半島の人たちを、そして駐屯する日本軍のために慰安婦までも動員していたことになる。
悪法の国家総動員法は半島にも及んでいたことになる。
「1943年には、朝鮮愛国分遣隊として前後8回にわたって300人から400人が。年齢は24歳から40歳。総計2500人から3000人が動員されていた」
むろん、まともな労働者としてではなかった。奴隷扱いだから、途中で倒れたり、亡くなったりしたものもいたに違いない。
彼は恐ろしい話を生存者から聞いていた。「三亜では大きな穴を掘らされて、そこに1000人ほどを生きたまま埋めた」というのである。現地では1000人坑と呼んでいた。証拠の隠滅のためであろうか。人間扱いどころではない。これほどの非人道的な犯罪も珍しい。さらなる真相解明が待たれよう。
以前に中ソ国境地帯を旅したとき、広大な草原の地下壕に驚かされたものである。日本軍の地下基地であるが、そこでは中国人を大量動員した。完了した後、皆殺しにしたという。同じようなことを海南島でも行っていたのであろう。
海南島の慰安婦の多くは、戦後も半島に戻らなかった。戻れなかったのだ。もしも、慰安婦であることが知れたら、故郷で生活することは出来なかったからだ。慰安婦の人生ほど過酷で悲しいものはない。
安倍やモミイにわかるまい。
<李薇所長の総括>
「内容が豊富すぎてコメントできないほど」といって、社会科学院日本研究所の李所長は満足そうに総括した。
「日本軍が書き残した資料ゆえに学術的価値は高い。空白を埋めることも出来た。生物化学兵器のことも今回出てきた。特殊工人についての研究不足も明らかとなった」
「事実によって、日本から飛び出してくる歴史の美化・正当化に反撃が可能となった。中国の青少年の教育にもなる。それは日本の青少年の教育にも」
「真実を明らかにするために、相互交流の重要さも確認できた。ロシア・韓国との相互研究を推進する必要がある。公文書館の資料はまだたくさんある。今回、そのきっかけを作ったことはすばらしい成果といえる」
9・1吉林省公文書館秘蔵資料の公開学術討論会を締めくくった主催者は、終わりのないような重い課題に、新たな挑戦を開始する意欲を感じた。
2014年9月16日記
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