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アベノミクス、何本の矢を放とうとも的ハズレ、
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2014-09-15 18:29:43 いかりや爆氏の毒独日記
筆者はこれまでデフレ不況の原因は、長期にわたる円高による歪んだ「国民の収入の略奪」にあることを発言し続けてきた。それは、総務省が公表している国民の消費支出の低下や厚労省が発表している世帯当たりの収入低下に如実に示されている。
特に問題なのは、これからの日本を背負う若年層のワーキングプアーが急増していることである。
アベノミクスで言うところの第一、第二、第三の矢とは、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」いずれも基本的なスタンスがずれている、サプライサイドをいくらいじっても景気回復にはつながらない。
アベノミクス効果があったとすれば、それは「円安とそれに伴う株高だけ・・・株高は庶民に縁がない、円安は物価上昇を招き、収入低下の庶民に物価上昇の追い打ちをかけようとしている。その上に8%の消費税の痛手を負わせた。
その結果、内閣府が9/8日発表した4〜6月期の国内総生産(GDP)の改定値は、実質で前期と比べて1・8%減、年率換算は7・1%減だった、明らかにマイナス成長を予兆するものである。
アベノミクスの「矢」は間違った方向へ放っている、いくら何本もの矢を放っても逆方向では日本経済の回復はあり得ない。
経済現象は極論すれば、「需要と供給」しかない。今真に必要なことは、失われた需要を回復することである、需要の回復なくして、デフレは克服できない。失われた需要とは、国民の収入を低下させたことに起因していることは言うまでもない。こんな単純なことが安倍総理にはわかっていないのである。
安倍総理の主張はデマンドサイド(需要サイド)を一顧だにせず、サプライサイド(供給サイド)に凝り固まっている。サプライサイドは、企業のIT化が進み、余力は有り余っている。いくら的外れのサプライサイドをいじくっても効果なし、なんでもありのブラック企業が増えるのみ。
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