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http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52080709.html
<財閥の蛮行を浮かび上がらせる資料>
シンポジウムは中国語・英語での同時通訳で進行した。日本語とロシア語には、個別に通訳がついた。そのお陰で、全てではないが参加者の発言の要点を、大学ノートにメモすることが出来た。その発言に重い価値のあることが理解出来る。財閥の蛮行も浮上させている。同時に、被害者の無念・怒りが今に継承されている重みを感じさせる。
<南京大虐殺の証拠の隠滅工作>
関東軍資料から「1973年12月13日から6週間に渡り放火」との史実も明かされた。1カ月半にも渡る放火で、虐殺現場の証拠隠滅を図る侵略皇軍の恐ろしいまでの悪魔性を裏付けている。戦争そのものに人間の悪魔性を認識できるが、そうだとしても皇軍・天皇の軍隊の其れは史上空前のものだった、と決めつけるほかない。
「憲兵による治安報告や難民帰還報告もある。その一部が日本の新聞(大阪毎日新聞)に掲載されている記事も見つかった」
治安維持法国家でもあった当時の日本軍憲兵は、現場の状況についても事細かく記録、それを大本営に報告していたことになる。
慰安婦関連書類もある。「109人のうち25人が中国人、30人以上が北朝鮮の女性だった」「全体で3000人を超えていたという書類もある」「1人で267人の兵士の面倒を見ていた計算になる記録も」「明らかに日本の国家的行為そのものだ」「日本人同士の手紙のやりとりでも重大な事実が判明する」
大阪市の橋下市長やNHKのモミイ会長には、もう一度勉強してもらいたい。
日本の真実、その恥部を知ることは辛いものだが、歴史の隠ぺいや歪曲でその原因を作った以上、しっかりと直視する、逃げてはならない。教訓とするほかない。歴史を教えられてこなかった全ての日本人は、このことから目を背けてはならない。
中国の慰安婦研究の第一人者で知られる蘇知良教授は「現在も23人の元慰安婦がいる。平均年齢83歳。海南省にいる」と報告、同時に「中国は全ての公文書を公開すべきである」と訴えた。
<特別移送と経済・労働侵略の発覚!>
筆者も耳にしたことのない「特別移送」に関する記録も続々と見つかった。特別とは、正に特別に、強制的に、という意味なのだろう。その対象はソ連人や中国人。
「労働者を強制的に集めていた実態」は貴重な資料だ。このことについてのロシア人学者の「日本の中国経済侵略・労働侵略は、これまで十分知られていない。これからは、この分野の研究が必要である」との指摘に特別、注目したい。
日本軍国主義を容易に実現した天皇制国家主義、それの最大の受益者は日本の財閥である。侵略推進勢力は財閥なのだ。これの研究がなされてこなかったことへの反省の弁と、今後の最大研究課題だとするロシア人学者の眼力に共鳴したい。
<危機的な日本財閥!>
三井や三菱など財閥による強制労働の実態は、司法をも牛耳る財閥政治の下で、日本での訴えを全て却下してきた。それが現在、北京やソウルの法廷で裁かれている。日本財閥は目下、最大の危機を迎えている。日本の新聞テレビがこうした流れを報道することは決してない。彼らのスポンサーが財閥だからだ。公共放送のはずのNHKの責任だが、それゆえに財閥は安倍に命令して、財閥代表の三井のモミイを送り込んだものである。
戦争体制への促進に安倍・自公政権は「積極的平和主義」という美辞麗句を用いるが、これは「敗戦」を「終戦」と呼び変える悪しき官僚の知恵であろう。中国・東北地方への移民政策を、当時の政府は「開拓」と称した。
「移民団とすべきところを、開拓団とイメージアップを図った。日本国内では大陸開拓文学を出版していた」のである。「実際は侵略そのものだった」と断じる中国人学者だ。「捕虜を特殊工人と呼んだ。慰安婦を戦時の妻と呼んでいた」とも紹介した。
この学者は、公明党と安倍・自民党が強行した特定秘密保護法を「軍事国家へ向けた法律。日本の言論統制が目的」「安倍のインド工作から大東亜共栄圏を連想できる」などと決めつけた。
<30万人の移民侵略>
30万人と言うと、南京大虐殺を思い出す人は多い。
吉林大学の沈海濤教授は、9・18事件に関連して「東北地方への移民数30万人に、改めて日本侵略のすごさを認識した」と感想を述べたあと「1942年8月の満州・モンゴル政策による農業政策は、ほとんどが略奪した農地だから、東北人民の強い反発あった」「軍事名目で庶民の土地を略奪、そのため土地に関する資料も沢山見つかった。従来、移民資料は間接的なものばかりだったが、今回は直接資料。そこから日本人の思想と行動様式がわかる」「日本人の中にも移民団から逃れようとした者がいた」と資料から指摘した。
日本研究者にとって宝の山を見つけた思いなのだろう。関東軍資料から、新たな視点で歴史研究を深めてゆくと、現在の安倍・自民党極右勢力と、従来は平和勢力だった公明党二つの連立政権の分析に役立つのかもしれない。そんな関係者の思いも伝わってきた。
彼は二つの結論に達した。「日本の開拓団は、その実、大陸侵略拡張団。慰安婦も同様である」「もう一つは、移民制度こそが日本の植民地政策そのものである」
日本の右翼は欧米の真似をしただけのことだ、と開き直る。これは被害者を説得するどころか、恨み・憎しみの再生産を約束するだろう。日本人の弱点は、相手の立場に立とうとしない、被害者の苦悩をとことん、理解しようとしない。思いやりがない。それは財閥が、正にそうである。モミイの発言からも容易に理解できるだろう。
2014年9月14日記
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