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9月13日 東スポ(Web版) 「前国会議員に提訴された一市民が勝訴」の連載がスタート!(一市民が斬る!!)
http://www.asyura2.com/14/senkyo171/msg/345.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 14 日 00:04:05: igsppGRN/E9PQ
 

9月13日 東スポ(Web版) 「前国会議員に提訴された一市民が勝訴」の連載がスタート!
http://civilopinions.main.jp/2014/09/913_1.html
2014年9月13日 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]


 東スポ渡辺学記者が、森裕子vs志岐武彦裁判について入念な取材をしてくれた。
渡辺記者は、かねてより小沢事件について強い関心を持ち、「小沢一郎を支援する会」主催の市民と議員の大集会などにも出席していた。その会で私は名刺交換した。
 記者は、7月18日判決の日に開催した裁判報告会にも出席してくれた。被告だった私と原告森裕子氏に取材し、今日から、「前国会議員に提訴された一市民が勝訴」につき、東スポWeb版で5回ぐらいに分け報道する。

 http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/date/2014/09/08/

 初回は9月13日(土)、「前国会議員に提訴された一市民が勝訴@」
 http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/23498/

前国会議員に提訴された一市民が勝訴@

 ある日予期せず、損害賠償を求める裁判の被告とされてしまったら? しかも原告はその少し前まで国会議員だった人物なら…。そんな民事訴訟で先日、判決が言い渡され、被告の勝訴が確定した。「これは脅して私をだまらせようとしたスラップ裁判だ」と法廷闘争を戦った一市民が振り返った。

 訴えられたのはブログ「一市民が斬る!!」などを通じて言論活動を行っている都内在住の元会社役員・志岐武彦氏。昨年10月、元文部科学副大臣で現在は生活の党に所属する森ゆうこ氏から、志岐氏のブログ記事が名誉を毀損したとして損害賠償金500万円および当該記事の削除などを求める訴訟を東京地裁に起こされた。今年4月まで4回の口頭弁論が開かれて結審。7月18日、土田昭彦裁判長は原告の請求をすべて棄却する判決を言い渡した。8月5日に判決確定。森氏は昨年7月の参院選で落選するまで新潟県選出の参院議員を2期12年間務めていた。

 「元国会議員が、一市民のブログが名誉毀損であると訴えたのは珍しいことだと思う」と志岐氏の代理人・山下幸夫弁護士は判決直後の報告集会で裁判の異例さを語っている。

 提訴内容は、当時民主党衆院議員だった小沢一郎・生活の党代表が政治資金規正法違反の罪に問われた陸山会事件での検察審査会による起訴と公判(2011〜12年、小沢氏無罪が確定)に関連して、森氏が当局追及のほこ先を変えたと批判し、その背景にも触れた志岐氏の13年7〜8月のブログ記事3本が、森氏の社会的評価を低下させ、名誉を毀損したというもの。森氏、志岐氏はともに小沢氏起訴の不当性を訴え、それぞれ、「検察の罠」(日本文芸社)、「最高裁の罠」(山ア行太郎氏と共著、ケイアンドケイプレス)の著書もある。両氏は一時は協力的な関係にあった。

 対象とされたブログ記事3本が投稿された間の13年8月、森氏は自身のブログで、同記事は「作り話」などと反論。さらに、「森氏が訴訟の準備をしている」「公の場で森氏が批判している」といった情報も間接的に志岐氏に伝わってきた。自身の主張を支える証言などがあり、記事撤回も謝罪もしなかった。しかし、風評は悪化したという。

 「森さんは私を変人扱いして、言っていることが嘘だというふうにしたかったのだと思う。だからこういう(志岐氏に反論する)ブログを書いた。私と森さんでは知名度が全然違う。だからインターネットの世界では、私は完全に“妄想老人”というふうになった」

 志岐氏によると、インターネット上で批判が相次ぎ、抗議の電話も受けた。「さんざん悪口を書かれたり、攻撃された」ことで、主張の内容ではなく、形勢的には「負けかな」と感じるほどだった。森氏のブログによる反論は世論に対して一定の“効果”があったようだ。そして「これで終わりかな」と思っていたところに、訴状が。経験などない裁判への対応に追われ、時間やお金を費やした。

 結局、裁判所は当該ブログ記事は名誉毀損にあたらないとの判断を示し、被告側からみれば完勝と言えるものだった。当初は強気とみられたという原告側は控訴せず。被告側は弁論が続いた場合、小沢氏の証人出廷を求める意思も固めていた一方、山下氏の報告集会での発言によると、原告側は4月の第4回口頭弁論で結審もやむなしの姿勢を示し、法廷闘争は実質9か月ほどで終わった。

 森氏は「財界にいがた」誌の取材(4月号掲載)に対し、「度重なる警告や抗議を無視して」志岐氏が非難の主張を続けたとして、一般市民がタレントを殺人事件の犯人視するデマをネット上に拡散させた事件に例えて「悪質」だと答えている。志岐氏は「デマを流した覚えはない。森氏から直接抗議や警告を受けたことは一度もない」と訴える。共通の知人から「謝った方がよい」との電話があったぐらいだという。志岐氏は「(森氏は)ブログやツイッターでの自らの発信も抗議・警告ととらえているようだ。しかし、これらは第三者に向けたものであるから抗議・警告ではない」と受け止めている。

 裁判は「訴えられ損」だと感じた志岐氏。大企業や知名度・社会的影響力のある著名人が、立場の弱い者を相手に恫喝的に行う訴訟を外国では「SLAPP(スラップ)訴訟」と呼ぶ。権力や裁判に対応する資金を持たないジャーナリストや小メディア、市民の批判的な言論や行動に対し、報復的に仕掛ける訴訟で、米国では禁止または抑制措置がとられている地域もあるという。山下氏は報告集会で、過去に政治家が同様の訴訟を行ってきたと指摘した上で、森氏の提訴も「その流れの一つとも言えると思う」との認識を示した。

 筆者は森氏の事務所に、判決への所感、控訴しなかった理由、スラップ訴訟であるとの批判に対する見解、記事による「社会的評価の低下」の具体的内容、など計7点の質問を書面で送ったが、1週間ほどの期限のうちに回答はなく、事務所側に返答の有無を確認したところ、「ノーコメント」対応となった。

 裁判では何が争われたのか、判決文から振り返る。(Aに続く)


 

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コメント
 
01. 2014年9月14日 09:51:00 : gIuGiesdOo
森裕子も馬鹿なことをしたものだと思ったが
ここまでやると志岐武彦も同じだな。
誰の得になる?

感情的にもつれると収束が難しいとは言へ
二人共に敵は誰なんだと言いたいね。
裁判に勝って高揚してるのかもしれんが
少し冷静になれ。


02. 2014年9月14日 14:45:55 : FZA0Txv36R
東京スポーツというマスゴミの仲間が書いてくれて喜んでいるのか。東京スポーツ編集部は、裁判所や検察のいかがわしさを書くことはない。小沢支持者だった者同士の内紛としてまた森元議員を攻撃するような書き方をするだけだろう。

肝心の観察審査会や最高裁事務総局の疑惑など何も書かず、このような判決結果を出した裁判所の正しさを正義の判決として表現することになるだろう。

一市民はいったい誰を利するためにこんなことをしたのだ。


03. 2014年9月14日 15:40:59 : khmuBHz74I
前国会議員に提訴された一市民が勝訴A
2014年09月14日

(@より続く)

 判決文によると、裁判の主要な争点は2つある。@志岐武彦氏のブログ記事3本が実際に森氏の社会的評価を低下させ、名誉を毀損したかA仮にそうだとしても、被告の側に、違法性を阻却し、責任を問われないだけの根拠などがあるのか。これは、通常の報道に対する名誉毀損訴訟と同じ枠組みだ。

 問題にされたブログ記事は、「森ゆうこ前議員までもが『小沢検審議決は検察捏造報告書の誘導』と、架空議決を否定!」(2013年7月29日)、「X氏(森前議員のフィクサー)が一市民Tに語った!『検察捏造報告書をロシアサーバーに通し八木氏に流したのは私です』」(同8月11日)、「検審疑惑報道は『小学館』だけ!『記者クラブメディアは検察審における司法暴走に加担』(SAPIO8月号)」(同8月17日)というタイトルの3本。

 志岐氏はかねて、陸山会事件で11年1月に小沢一郎氏が強制起訴されたことについて、東京第5検察審査会の起訴議決自体が架空だったと独自調査で確信し、著書にも記した。裁判は12年4月に無罪判決が出て、11月に確定。志岐氏によるとこの間、小沢起訴議決の真相究明を森氏に期待し、ほかの市民とともに資料や情報を届けた。

 各地の検察審査会はそれぞれの地方裁判所と主な地裁支部の建物内にあり、裁判所のヒエラルキーを上っていくと最高裁事務総局に突き当たる。志岐氏は架空議決問題の“本丸”は検察審査会のメンバーや候補者を選ぶ裁判所、とりわけ各裁判所を統括する最高裁事務総局とにらんで追及。森氏も検審メンバー選出に使われるくじ引きソフトが「でたらめ」だと問題視して、それは最高裁追及につながる動きだった。

 そうした経緯を踏まえて、志岐氏は7月29日付ブログで「小沢無罪判決が出る直前から森氏の様子がおかしくなった。肝腎の最高裁への追及がなくなったのだ」と切り出し、森氏が追及のほこ先を最高裁から検察に変え、志岐氏らを遠ざけるようになったと書いた。

 背景にあったのは陸山会事件の捜査過程で作られた東京地検検事による捏造捜査報告書の発覚。志岐氏は、「森氏にしてみれば、最高裁追及を止めて、議決は検察の捏造報告書の誘導のせいにしてでも、早く小沢氏の無罪判決がほしかったのではないか。これはうがった見方だろうか」との問いも投げかけ、失望感もにじませた。

 8月11日付では、捏造報告書が小沢裁判の一審判決直後にインターネット上に流出(判決直前には週刊朝日が報道)した件で、森氏に近いとみているX氏から「私がロシアのサーバーを通じて八木啓代氏(音楽家・作家)に流した」との直接証言を得て、「X氏が流したということは森前議員側が流したということだ」と判断。以下のような構図を描いた。

 @森氏側が捏造報告書を流して八木氏に騒がせ、その存在が世間に知れ渡るA世論も、検審が捏造報告書に誘導されて小沢氏の起訴議決を行ったと思い込みB最高裁がかかわる架空議決の問題にふたをされた――。

八木氏は、「大暴露:とんでもないものが届きました」という12年5月3日付のブログエントリーで、自身が会長を務める「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」に同2日、ロシア語のメールが届き、案内されたウェブサイトで捏造報告書などのファイルに遭遇したことを、「本物である確証はありません」との注釈つきで書いている。

 そして志岐氏ブログの8月17日付は、ほとんどが最高裁を追及しない記者クラブメディアへの批判に割かれており、最後に「最高裁を追及する政治家は全滅した」として、かつては「最高裁と闘う政治家は森ゆうこ前参院議員だけだった」という状況から森氏も抜けてしまったと締めくくった。

こうした内容について、森氏側は何を問題としたのか。(Bに続く)

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/23615/


04. 2014年9月15日 21:53:40 : 0EopofEgjc
今日は比較的時間があるんでいろんなとこにお邪魔するw

オレは森ゆうこを参議院を2期も務めた人であること、対して志岐は何やら胡散臭い著作の出版絡みの山崎行太郎との諍いや、共闘していたはずの森ゆうことの決別や、その後森側に付いた八木・地上げ屋等の発言から、自分の印象で志岐の爺さんを悪者と断定気味に判断していたことに、先ず率直に志岐武彦さんにお詫びをする。

で、この二人は最初のうちは小沢を冤罪の可能性が高い(オレに言わせれば冤罪と言うよりも「公訴提起の規定を逸脱した行為の存在」があったのではないかという疑いなんだけど)と言うところに疑いを感じ、同じ目的(小沢に対する公訴は無効)だと
言う点で協力し合っていたんだろう。

だが志岐の方は詳しく調べていくうちに、検察審査会が本当に開かれ、議決を取った結果の「起訴相当」だったのか大いに疑わしい、という印象を持ち、森にもその旨伝えたが、森は敢えて最高裁事務総局への疑念を無視したかのごとく、それには触れず検察に全ての原因がある、という主張しかしなかった。
そして小沢は無事無罪判決が確定した。

この時点で志岐は「小沢無罪」を勝ち取るよりも、最高裁事務総局のイカサマを放置することの方が重大だ、と判断したんだろうね。
けど森は徹頭徹尾「小沢無罪」を勝ち取ることを何より優先していた。
それからは両者の目的が異なってきたんだから「余計なことすんな!」とか「なぜもっと追究しないんだ!」って感じになったんだろうね。

で、なんでオレがこのレスをカキコしてるかってーと、森ゆうこが知り合いに“志岐に不利になるような、ありもしないい架空の会話を捏造=嘘の陳述書”を書かせようとしたって下りだよ。
嘘っぱちの陳述をさせようとするような卑怯な奴に国政を任せいてもいいのか?
志岐ははっきりそういう事があったってブログに明記してるんだぞ?
それが嘘ならなぜ抗議や、訴訟を起こさねぇんだ?
ホントの事だからなんじゃねぇの?

見損なったぜ森ゆうこ。
もう二度と国会議員に立候補なんかするな、イカサマ野郎(じゃねぇやw女郎でいいのかなぁ・・・wダメ?)

このことについては志岐の爺さん、アンタの勝ちだなw
ただあんまり感情的になるな。
それがアンタが毛嫌いされる原因の一つだと思うぜ?


05. 2014年9月17日 15:45:07 : nVGCoMaZFo
前国会議員に提訴された一市民が勝訴B
2014年09月14日

(Aより続く)

 判決文によると、森氏側はまず、志岐氏のブログ記事3本を、個別ではなく一体化されたものとしてみることを名誉毀損の認定の前提として求めた。

 仮に「上・中・下」で成り立つ紙媒体の記事があり、定期購読者でない人が「中」か「下」をいきなり読んで関心を持ったとしても、「上」などを読むにはバックナンバーを探す努力が必要となる。だが一般的にインターネットのブログには過去エントリーが残されており、何かのきかっけで「中」や「下」を目にしても、比較的容易に過去記事を読める。それゆえ、3本すべてではなくとも、2本の組み合わせ(計3通り)で読んだ場合、森氏について誤った印象を読者に与え、その社会的評価を低下させると主張した。具体的内容は以下の通り。

 「森氏は、小沢氏に対する検察審査会の起訴議決など実際には存在しないのに、最高裁がそのような議決があったかのようにでっち上げたとするストーリーに沿って最高裁を糾弾していたとの事実を(併せ読んだ場合のブログ記事2本は)摘示するものと言える」

 「森氏は、小沢起訴議決など存在しないことを認識しながら、検察官が捏造した捜査報告書により誘導された検察審査会の審査員により小沢氏に対する起訴議決がなされたとして検察庁を糾弾していたとの事実を摘示するものと言える」

 「森氏が、検察官の作成した捏造報告書を入手して、氏名不詳者(編注:X氏)に渡し、同者に指示をして、ロシアのインターネットサーバー経由でこれを八木氏に流し、同人とともにこの捏造報告書について騒ぎ立てることにより、小沢起訴議決にかかわる検察審査会が実際に存在し、その審査員が捏造報告書により誘導されたと国民をだまそうとしたとの事実を摘示するものと言える」

 以上により、志岐氏のブログ記事は森氏について、「荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を糾弾していた」「自身の認識と異なる事実を掲げて検察庁を糾弾していた」「評議の秘密の保障が及ぶ捏造報告書を、公開しないことを前提に入手したにもかかわらず、これを公開し、国会議員としての職権を乱用した」――といった印象を読者に与え、森氏の社会的評価を低下させる。また、3本の記事が一連のものでなくても、以下の内容は同様だとした。

 「最高裁を追及していたにもかかわらず、小沢裁判で一審無罪判決を早期に出させるために最高裁と裏取引をし、また、それが真実ではないことを知りながら、検察官が捏造報告書により検察審査会の審査員を誘導したというストーリーを流布させたとの事実を摘示するもの」

 「捏造報告書の流出に関与し、氏名不詳者(X氏)に指示をして、同報告書を八木氏に届けさせたとの事実を摘示するもの」

 「小沢起訴議決が架空のものであるという志岐氏の荒唐無稽なストーリーを支持して同氏とともに最高裁と闘っていたものの、小沢裁判の一審判決の直前に変節し、検察官が捏造報告書によって検察審査会の審査員を誘導しようとしていたというストーリーを採用し、最高裁に対する糾弾をやめたとの事実を摘示するもの」

 それらからも、森氏について「荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を糾弾していた。裏取引という汚い手を使う政治家である。自身の認識とは異なる事実を掲げて検察庁を糾弾していた」「国家公務員法、刑事訴訟法、著作権法等に違反した可能性があり、不当な手段を用いてまでも小沢氏に対する一審無罪判決を得ようとした」「荒唐無稽なストーリーを主張していた上、小沢氏に対する無罪判決を得るために、支持者を裏切るような行動をとった」――との印象を与え、社会的評価を下げる。

 こうした主張で森氏側は志岐氏のブログ記事が名誉毀損にあたるとした。志岐氏側はどう反論したのか。(Cに続く)

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/23723/


06. 2014年9月17日 15:46:03 : nVGCoMaZFo
前国会議員に提訴された一市民が勝訴C
2014年09月15日

(Bより続く)

 森氏が主張した「記事一体化」について、志岐氏側はこう反論した。当該記事3本の投稿について、7月29日付のエントリー時点で後の2本は存在しておらず、8月11日付エントリー時でも同17日付は出ていない。最初の投稿から8月11日までの間に7本の更新があり、同日から17日までの間にも4本の新規エントリーがなされている。よって、当該の「各記事を一連の記事として閲覧することが一般人の普通の読み方であるとはいえない」。

 各記事の内容については、検察審査会や最高裁にまつわる疑惑・問題にふたをしたという森氏の変節、政治的姿勢を批判する論評であると説明した。仮に「事実摘示」であると解釈されるとしても、森氏側の主張する「事実摘示」と言うことはできないから、同氏の社会的評価が低下したとは言えないとした。

 2番目の争点である、志岐氏の側に違法性を阻却し、責任を問われない根拠が存在するかに関しては、まず、記事は国会議員当時の森氏の政治的姿勢がテーマで、投稿は公益を図る目的でなされており、誹謗中傷や人身攻撃に及ぶものではないと訴えた。内容の真実性、真実であると信じるに足る根拠は以下のように示し、違法性の阻却と免責が成り立つとした。

 @森氏の著書から、同氏が過去に検察審査会の審査員を選定した最高裁を集中的に調べ、審査員の存在を疑い追及する姿勢を示したが、小沢判決直前ごろから捏造報告書による審査員誘導との主張をするようになった経緯がみられるAX氏との接触から得た証言が、同氏と森氏の密接な関係をうかがわせる。X氏は八木氏への同報告書流出も告白。報告書は森氏の関与なしに入手できないとの週刊誌記者の話もあり、流出に森氏も関与と認識した――。

 この件について森氏側は、記事の公益性は認めつつも、志岐氏が自身の主張を森氏に受け入れてもらえなかったことに対する「意趣返しとして行われたものにすぎないから、もっぱら公益を図る目的で(ブログへの記事投稿は)されたとはいえない」と訴えた。検察審査会に疑問の目を向けていたのも、同会が「実際に存在するという認識を前提に」してのことであり、審査員の選び方に問題があったと指摘していたにすぎないという。さらに、X氏とは「密接な関係にはなく」、同氏や週刊誌記者の話の信用性も否定。志岐氏の記事には真実性も真実であると信じる相当な根拠もないと断じた。

 では裁判所の判断は――(Dに続く)

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/23941/


07. 2014年9月17日 15:46:54 : nVGCoMaZFo
前国会議員に提訴された一市民が勝訴D
2014年09月15日

(Cより続く)

 7月18日、東京地裁の土田昭彦裁判長は「原告の請求はいずれも棄却する」として、損害賠償金500万円の支払い、当該ブログ記事の削除、記事中にある3点の事実摘示を、ウェブサイト、ブログ、書籍または雑誌において行ってはならない、という志岐氏側に対する森氏の請求をすべて退けた。

 判決文はまず、記事を一体化されたものとしてみるか否かの部分で、当該記事の閲覧者がほかのエントリーをも「閲覧することは容易に想定できる」と判断。ただ、最初の記事および2本目の記事を投稿した時点で、後に続く当該記事を「投稿することを予定していたと認めるに足りる根拠はないから、各記事を全体として一つの表現行為として見ることはできず、それぞれの記事ごとにその名誉毀損性を判断するのが相当であると解される」との基本認識を示した。後で投稿された記事がそれ以前の投稿内容を踏まえたものであることは考慮しても、その逆は勘案されるべきではないとも付け加えた。

各記事に対する判断はこうなっている。

 【7月29日付】森氏が、@以前は小沢起訴議決が架空のものだとして非公式に最高裁を追及しA捏造報告書が八木氏に届けられるとB小沢氏の無罪判決を得るため、起訴議決は捏造報告書による誘導に基づくものだと言い出しC最高裁への追及をしなくなった――ことが事実として摘示され、それらを踏まえて、森氏がD最高裁に屈したのではないかE検察審査会の疑惑にふたをし、検察のせいにして幕を引いた――との志岐氏の評価ないし意見が記載されていると認められる。

 記事について森氏側が「小沢無罪を得るために最高裁と裏取引」「『捏造報告書による検察審査会審査員の誘導』というストーリーを、それが真実ではないと知りながら流布させた」との事実を摘示したものだという主張に対しては、「小沢氏の無罪判決を早期に得るために、最高裁に対する追及をやめたことをうかがわせる記載があるのみ」だとして、その主張を採用しなかった。原告側は志岐氏の記事を閲覧して「森氏が裏取引」と誤解した第三者のブログ記事を証拠提出していたが、それが当該記事のみに基づいて書かれたと認定するだけの証拠がないとした。

 森氏が、小沢起訴議決は架空のものだとして最高裁を追及していたとの記述が「荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を糾弾していたとの印象を与え、社会的評価を下げる」との主張については、起訴議決が架空とは「容易には想定し難い事態」であるとしつつ、「記事を見ても、そのような事態があり得ないことであるというような記載はなく、かえって、被告(志岐氏)が一定の説得力を持つと考えているものとして記載されている」と認定した。

 その点に関してはさらに、森氏も2011年6月ごろに自らまとめた検察審査会報告書において、「審査員は本当に存在したのか?」「審査会は本当に開催されたのか?」「幽霊審査会ではないのか??????」などと記載していたと指摘。12年には月刊誌で、架空議決とまで断定するのは難しいが、検察審査会は情報を出さないため、同会については、「どんなラディカルな仮説も成り立ちうる状況」と発言、13年の講演会では「私はすべて、志岐さんのあの組み立てた理論を否定しているわけでなく…」と語ったことも挙げた。それゆえ、志岐氏の記事が、森氏を「荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を糾弾していたとの印象を与えるということはできないし、原告(森氏)をおとしめるような印象を与えるということもできない」として、その社会的評価の低下も認めなかった。

 「小沢氏の無罪判決を早期に得るために、最高裁への追及をしなくなった」という森氏に関する評価ないしは意見の部分には「否定的な事実や評価が記載されていると理解する余地もある」が、それは「容易に想定される事態ではなく、記事においても、一定の説得力を持つものとして記載されているわけではないから」、そのような記述があっても、記事は読者に対してストレートにそのような印象を与えるということはできないとした。

 しかも、当時の森氏は国会議員であり、「その資質、能力及び行動が政治的または社会的に厳しい監視と批判にさらされることが避け難い地位にあった」と指摘し、森氏としては「さまざまな憶測を含めた情報が飛び交うことは容易に想定でき」、読者も「そのような原告の立場を十分認識していると考えられる」ことから、記事中に「否定的」と理解する余地のある事実や評価などがあっても、「原告の社会的評価が低下したとまでは認めることはできない」と結論づけた。

 ほかの2本の記事についてはどうなのか。(Eに続く)

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/23959/


08. 2014年9月17日 15:47:53 : nVGCoMaZFo
前国会議員に提訴された一市民が勝訴E=完
2014年09月16日

(Dより続く)

 【8月11日付】裁判所は記事において@森氏が、小沢無罪判決前までは非公式に最高裁を追及していたが、判決直前に追及先を検察庁に変えAX氏が森氏関与のもとで捏造報告書を入手し、森氏の指示を受けて八木氏に届けB八木氏が騒ぐのと機を同じくして騒ぎ始めC同報告書の存在が世に広まりD検察審査会の審査員は同報告書に誘導されて小沢起訴議決を行ったとの認識が世論に広まった――ということが事実として摘示されているとした。それを踏まえてE森氏が同報告書を流出させて最高裁の犯罪にふたをしたなどとする志岐氏の評価ないしは意見が記載されていると読み取った。

 この記事には、「森氏のX氏への指示は国民をだますためのものだったという事実が摘示されている」との森氏側主張に対し、判決は、森氏が追及先を変えた経緯および森氏に国民をだます意図があったことをうかがわせる記述が記事中にはないとして、森氏側の言い分を採用しなかった。同様に、捏造報告書流出に関連した記述が「国会議員の職権乱用、国家公務員法、刑事訴訟法、著作権法などに違反する可能性のある手段を使ってまで、小沢無罪判決を得ようとした」として森氏の社会的評価を低下させるとの主張についても、それらをうかがわせる記述が文中にないと指摘した。

 判決はさらに、志岐氏の記述が上述の各法律に違反した可能性があるとの印象を与えるものであるという主張を、結審した第4回口頭弁論までに行わなかったことも加味して、森氏の「社会的評価が低下したと認めることはできない」との判断を示した。

 【8月17日付】裁判所が記事から読み取ったのは、森氏について@小沢無罪判決前までは最高裁を追及しA資料を提供した志岐氏に激励や感謝のメールを送ったがB判決直前に意見を変え、捏造報告書の存在だけで検察審査会の審査員が誘導されたと決めつけC最高裁の疑惑にふたをして、「審査員はいる」と言った――という事実の摘示。そしてD検察による同報告書誘導説を広め、最高裁の犯罪を消そうとしているように見えたとの志岐氏の評価ないしは意見。

 これについても「森氏が荒唐無稽なストーリーに沿って最高裁を追及」との印象を与えるとの主張に対し、裁判所の見解は7月29日付エントリーに対する判断と同様だとして受け入れず。「無罪判決を得るために支持者を裏切るような行動をとったとの印象を与える」との原告側訴えも認めなかった。この記事が7月29日付を踏まえたものとして読んでも、「最高裁に対する追及をやめることが小沢無罪判決に結びつくということは容易に想定される事態ではなく、無罪判決を得るためにあえて意見の変更を行ったという印象を与えるものではない」。つまるところ、8月17日付も森氏の社会的評価を低下させるものではないとして、計3本の記事すべてについて、名誉毀損にはならないとの結論を下した。

 X             X             X

 「訴状を見た時に、森さんはかなり思い込みの激しい読み方をされていると思った。志岐さんの書かれたものを、自分にとって一番不利なように読んでいる。裁判所はそういう見解をとらなかった。かなり無理な主張をしたと判断したのではないか」

 7月18日の判決直後に開かれた報告集会で、志岐氏代理人の山下幸夫弁護士はそう語った。志岐氏は「X氏が捏造報告書をロシアのサーバーに流したというのは、ほかの人からも私的なメールをもらっている。X氏の話だけだったら、全部は信じない」と振り返る。森氏とX氏の距離が近いことも確信していた。一方、志岐氏によると、森氏側が裁判で出してくると聞いていたX氏の陳述書は提出されず。そして4回の弁論で結審し、判決に対する控訴もなかった。

森氏は判決前日付のツイッターで、代理人弁護士の説明文をリンクしている。「志岐武彦氏との訴訟について」と題された長文は、「SLAPP訴訟(恫喝目的の高額請求訴訟)であるかのような言いがかりが行われてきましたので、そうではないと言うことを簡単にご説明させて頂きたく存じます」として提訴の趣旨をつづっている。

 この文章では、小沢強制起訴についての架空議決説や森氏の姿勢に関して、志岐氏には「軽信」「盲信」があったと主張。「まずは訴訟外で撤回を求めました。しかし、これを聞き入れる様子はなかったので」提訴に至ったとした。「ネット言論にはネット言論で対抗」という世間一般の見方がある可能性に対しては、森氏に関する「『特定の事実の有無について見解の相違がある当事者間で証拠を出し合い、中立的な第三者がそれを見てその事実の有無を判断する』という作業は、ネット向きではありません」と答えた。社会的評価に関しては「これ(志岐氏の記事)を信じて、森氏を憎みまた軽蔑するに至る人々が少なからずおられた」という。

この文章は判決を受けて書かれたものではない。本稿の初回に書いたように、志岐氏は森氏からの直接の抗議や警告はなかったとしている。判決文には森氏側がその主張を十分に尽くさなかったとみている指摘(5回目参照)もあるのだが、裁判に対する同氏側の見解がうかがえる記述がみられる。

 「名誉毀損訴訟を提起すれば、(志岐氏ブログに示された)各事実が真実であると志岐氏が信じるに至った証拠が法廷に提出されるのではないか、(中略)森氏側の提示するこのような資料を合わせてみてもらえれば、そのような事実があったと読み取ることはできないはずだ等の建設的な話ができるのではないかとの期待もありました。しかし、そのような期待は、志岐氏側の訴訟戦略によって裏切られました。志岐氏は、上記のような事実摘示を行ったこと自体否定してきたのです」

 志岐氏が記事は「論評」と主張したことで、「そのような事実から立証することから逃げました」と森氏側は判断し、裁判に意義を見出せなかったとの意向も読み取れる。

 以上のように森氏側は志岐氏側を批判した。ただ、判決文は記事のすべてが「論評」とは解釈しておらず、「事実を摘示したもの」とそれを踏まえた「評価ないしは意見」であるとの判断を示している。その上で森氏側の主張を退けたということは、事実摘示の部分に真実性または真実相当性を認めたということではないか。志岐氏側が巧みな訴訟戦略で「逃げた」と考えるのなら、「真実性の証明」を尽くさせなかった訴訟指揮はどうだったのかという話にもなるが、この説明文には裁判所への批判はない。

 また、森氏に言われる「最高裁の疑惑にふた」に関しては、志岐氏に反論した2013年8月のブログで、その前年7月の参院決算委員会で、小沢起訴を議決した検察審査会について「11人の審査員がいたのかどうか」「本当にこの方たちいらっしゃったんでしょうか、最高裁」などと追及したことを示している。それとは別に、同年7月は同予算委でも検察審査会について取り上げた。これは小沢氏の一審判決後で、無罪確定前の段階だった。(終わり)

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/23997/


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