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増税しないリスク?
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52640480.html
2014年09月13日 在野のアナリスト
翁長氏の沖縄県知事の出馬会見で、辺野古移設阻止の具体策、などを訊ねる記者もいましたが、知事になっていないうちから手の内を明かしても、国に戦略を準備させるだけです。仮に止める手立てが乏しいとしても、時間稼ぎをして情勢変化を待つ、ということも可能であり、ここで「具体策語らず」などと書くのは、翁長氏が知事になっても移設は止められませんよ、という印象操作にすぎません。移設賛成のメディアにとって、手の内を明かしてくれれば対抗策をうち、明かさなければ「語らず」と書く。ためにする記事、ということになります。
朝日新聞による吉田証言の謝罪、訂正でも同様ですが、人の語る内容がすべて事実、などと考えるのは愚です。それは慰安婦の証言も同じ、度々指摘していますが、泣き叫ぶのを無理やり…などは、事実として起こる可能性はほぼゼロです。通常、犯罪に巻きこまれそうなとき、人は怯えて何もできず、感情も極力抑えます。抵抗すれば殺される局面で、泣き叫ぶぐらいの気概があるなら、逃げるか、戦うかします。そんな面倒な相手は、まず殺してしまうのが常套手段であり、よほどその相手を狙ったものならまだしも、生き残れていないはずなのです。
これには扇動家、私は振付師とも呼びますが、証言を捻じ曲げ、事実を歪曲させて相手に与え、それを証言させる人間たちの存在があります。扇動家の存在は、真に忌むべきであり、騙されると朝日新聞のようになります。しかし最近、別の意味で扇動家の存在を意識させるものがあります。
それは「増税しないリスク」と語る人物たちです。黒田日銀総裁、谷垣自民幹事長、経済評論家など、こぞって最近使い始めたこのフレーズ。実は財務省の振り付けによるものです。しかし、この言葉の真の意味は「財政再建できないリスク」であり、つまり増税しなくても財政再建ができれば、別に構わないのであって、増税は手段の一つ、例えば議員歳費の削減、公務員給与の引き下げ、ムダ遣いの削減などでも、財政規律に合うようにすれば、そのリスクは回避できます。
しかし概算要求をみても、消費税増税による歳入増の分捕り合戦になっており、ムダ遣いは一向に改まらないどころか、拡大傾向にある。歳出削減が不可能だから、歳入拡大を国際的に喧伝しないと、国の信用が低下する、と言いたいのです。その自分勝手な都合、財務省主導の言説に欺かれていると、それこそこの国は終わります。どう贔屓目にみても、今の日本に再増税に耐えられる体力はない。増税しないリスクどころか、景気後退に陥るリスクの方が大きくなるのです。
しかしここ最近、民主党政権の管氏、野田氏など、財務省の言うことを素直に聞く、と評価されて首相になった人物ばかりで、麻生財務相が財務省の代弁者になったのも、それが首相への道、と考えてのことです。上げ潮派と目されながら、増税にふみきった安倍首相とて、財務省の意に反するのが怖かったから。今、政治家が財務省と反目することは、権力から遠ざかるのと同義、と呼べるほどになっています。だからこぞって財務省の振り付け、「増税しないリスク」と語り、ご機嫌とりをしている。そんな人物たちに、まともな政治、経済運営ができるはずもありません。
財務省の吹く笛に踊らされていると、やがて日本は地獄の底まで連れていかれるのでしょう。ハーメルンの笛は、最初はネズミを退治して民から喜ばれましたが、最後は子供たちを誘拐して、姿を消しました。それは、高齢化した日本の姿にも重なります。「ためにする記事」に騙されていると、日本が国際的な信用を失う、どこかのメディアと同じになりかねない、となるのかもしれませんね。
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