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「吉田調書」報道で謝罪会見する木村社長/(C)日刊ゲンダイ
安倍首相をほくそ笑ませた 朝日新聞社長の“居直り会見”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153328
2014年9月12日 日刊ゲンダイ
「(進退を決めるのは)抜本改革に大筋の道筋をつけてから。(時期は)それ以上でもそれ以下でもない」――結局いつ責任を取るのか、木村伊量社長(60)は一切の明言を避けた。
11日、朝日新聞が吉田調書の誤報を認めた緊急会見。詰め腹を切らされたのは編集担当取締役の杉浦信之氏ひとりきり。木村氏は「社長報酬の全額カット」を打ち出したが、編集部門の抜本改革は「私が先頭に立つ」と言い切った。再生の道筋をつけた後に「速やかに進退を決める」と言うが、何をもって「道筋がついた」と決めるのか。その判断はいつになり、誰が行うのか。そこに質問が及ぶと、木村氏はノラリクラリと言及を避けた。
日刊ゲンダイ本紙は10日時点から「木村社長が吉田調書に関する会見を開く」と聞きつけ、朝日の東京本社に何度も問い合わせたが、「現時点でお伝えすることはありません」(広報室)の一点張り。「(会見が)決まったら電話します」(同)という約束も反故にされた。
「会見を開くと発表したのは開催の約1時間前。参加したくとも来場できなかった記者も多かった」(報道関係者)
■メディアの責任放棄を印象づけただけ
それにしても謝罪が遅すぎだ。ライバル紙が吉田調書スクープに疑義を挟んでから3週間強、過去の「慰安婦の強制連行」記事について誤報を認めて1カ月余り。慰安婦問題を「謝罪すべき」と書いた池上彰氏のコラム掲載をいったん見送り、社内外から「言論封殺」と批判されると一転、掲載に踏み切るという醜態を演じた。
この間、木村氏はバリ島でバカンスを楽しみ、社員に宛てた反省ゼロメールも週刊誌にすっぱ抜かれた。会見で木村氏は「(慰安婦報道の)訂正は遅きに失した」と詫びたが、読者への謝罪だって「遅きに失した」のだ。
しかも20年以上も放置してきた慰安婦報道の「虚報」について、吉田調書報道の「ついで」のように謝罪した。
これでは批判の火に油を注ぐようなもので、アンチ朝日の安倍周辺をよろこばせるだけ。まさに木村氏は「KY(空気が読めない)」の極みだ。
「朝日も言論機関を標榜するなら、謝罪の前に誤報に至った検証を先決すべきです。それなのに、慰安婦も吉田調書も検証作業は第三者委員会という『他人任せ』の態度は解せません。まず自らの手で検証してから、第三者に意見を仰ぐのが筋ですよ。今回、吉田調書の誤報を認めた経緯もアヤフヤで、木村社長の<記者の思い込み><デスクのチェックミス>との説明は、ごくわずかな社員に責任を転嫁しているようにしか聞こえません。ひたすらアタマを下げれば、難局を乗り越えられるくらいの認識なら大間違い。メディアとしての自浄能力の欠如と責任放棄を印象づける会見でした」(立教大教授・服部孝章氏=メディア論)
世に保身に走る企業トップは多いが、木村氏まで同類では「天下の朝日」が泣くってものだ。
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