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2014-09-12 10:04:10
朝日新聞の木村伊量(ただかず)社長が昨日9月11日、”大スクープ記事”を大誤報と認め、ようやく表に出てきて謝罪しました。東電フクイチの事故現場から「所員の9割が所長命令に違反して撤退した」と伝えた5月20日朝刊一面トップの”スクープ”記事が誤報だったと認めたものです。
朝日は、編集トップの取締役編集トップを解職しました。従軍慰安婦のねつ造記事事件もあり、木村社長自身も「辞任」を示唆しています。報道機関の最高責任者の首が飛ぶ大失態です。病根は、”スクープ菌”です。
朝日の大誤報事件は戦後だけに限っても、当時最大の関心事のひとつだった共産党幹部に対する「伊藤律の架空会見記」(1950年、昭和25年)や、「サンゴ汚したK・Yってだれだ」(89年、平成元年)など、数多くあります。
なぜ誤報が多いのか。その原因は、読者のセンセーショナリズム好みに答えようとするスクープ主義、新聞という名の速報主義、権力側に利用されるリークたれ流し記事などです。
日々の新聞は、締め切り時間との戦いのなかで作られ、裏取りが充分にできないまま紙面化することがあります。それだけにニュースを疑ってかかる習慣と「ニュースを読み解く力」が必要です。つまりメディア・リテラシーが前提であり、不可欠です。
一方、読売新聞の大問題は、最近とみに強まった「大政翼賛新聞化」です。とくに論説記事が、政府の意図を広く流布するための広報紙化してきました。
この原因は極めてはっきりしています。読売のドン、渡辺恒雄会長のツルの一声で、社説の方向が決められているからです。表に向かっては、論説陣がかんかんがくがくの討論を経て、社説の方向を決めているということになっています。しかし、実態は恐ろしい独裁体制です。
ドンのナベツネという男は、「オレの考えに反対のヤツは、出ていけ」主義です。事実、飛ばされた人間が何人もいます。
中国共産党の機関紙は「人民日報」で、政治テーマの扱いは共産党が決めます。原論の自由はありません。
読売の社説の方向は、ナベツネという男が決めます。言論の自由はありません。役割りとしては、安倍政権の機関紙、「安倍日報」といえるkもしれません。
ボクが読売新聞について、「これはダメだ」と心底真っ青になったのは、ドン・ナベツネが政府の重要施策の露払い役を進んで引き受けたことです。具体的には、特定秘密保護法の運用ルールを議論する政府の有識者会議「情報保全諮問会議」の座長になったことです。
よりにもよって、特定秘密保護法を徹底する役割ですよ。戦時中に猛威をふるった治安維持法の戦後版を、有力紙の一角とされるトップが引き受ける。つまり、読売は庶民を支配し、統治する側の役割を積極的に果たすという宣言でもあります。
ナベツネが特定秘密保護法の運用ルールに関する会議の座長についたという報を聞いたとき、「まさか!」と耳を疑りました。だけど、ウソではなかった。その次に思ったのは、「ついに、そこまで来たか!」でした。
ナベツネという男は88歳。「老害」といわれる年齢です。読売社内では誰も表立って批判できない。誰もその首に鈴をつけることはできない。老害、きわまれりです。
読売社内の主要ポストの空気は、スターリン時代の政府機関紙「イズベスチヤ」の社内とあまり変わらないのではないでしょうか。ナベツネというトップばかりを見るヒラメ論説委員たち。片やスターリンというトップにお追従するヒラメ記者たち。
では読売と朝日、どちらが日本にとってより大きな害をもたらすでしょうか。
少なくとも朝日はトップが出てきて、反省の弁を述べ、新たに第三者機関を立ち上げ、誤報の検証をしたうえで、それをこれからの紙面づくり生かすと約束しました。自浄能力が本当に発揮できるか、暫く実績を見ましょう。
他方、読売は自社の論説や紙面づくりが大政翼賛新聞化していることについて、みずから「よし」としているため反省する余地は全くありません。これほど御しがたいことはない。
この新聞が生き残るかどうかは、読者のメディア・リテラシーの程度にかかっています。NHKを含め、メディアを育てるのは私たちの力にかかっています。
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