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会見開始後の数分間、カメラのシャッター音は鳴りやまなかった
朝日社長の謝罪会見 「反朝日デモ」を恐れ超厳戒態勢だった
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140912-00000007-pseven-soci
NEWS ポストセブン 9月12日(金)7時6分配信
東京電力福島第一原発元所長の証言、いわゆる「吉田調書」を巡る記事において“大ウソ”を認め、取り消し・謝罪した朝日新聞の木村伊量社長。9月11日夜に開かれた会見は執拗なまでの厳戒態勢だった。
会見場は東京都・中央区にある朝日新聞本社。じつは朝日内部では少なくとも前日10日午後7時の段階で、「明日、誤報を認めて社長が謝罪する」との情報が広く出回っていたという。
そして、11日になると朝日の記者がツイッターで「本日、社長の謝罪会見がある」とツイートしたことなどから、多くのマスコミが知るところとなる。だが、午後になっても広報部は「現時点ではこちらからお知らせすることは何もない」との回答に終始したという。
そのころ、政府が吉田調書を公開したため、誤報箇所や謝罪内容の最終確認作業に追われていたのかもしれないが、結局、『週刊ポスト』編集部に会見の知らせが届いたのは、午後7時30分開始予定の、わずか1時間15分前だった。
広く周知すべき謝罪会見の予定を隠し続けたために、案の定、朝日新聞本社前は大混乱。
広報部がFAXを流す前の午後6時過ぎには、すでに100名近くの報道陣が詰めかけ、物々しい雰囲気に包まれていた。本社前では10名を超える警察官まで出動して交通整理。大通りには護送バス2台も止まっていた。
ようやく会場入りが認められた6時20分以降もドタバタ劇は続いた。
大勢のマスコミが取材に押し寄せることが分かっていながら、会見場は朝日社内の「読者ホール」で、キャパはわずか160人ほど。しかも、「1社カメラ1台、記者3名」と取材人数を制限し、受付で厳しいチェックが行われたのだ。
「もっと広い会場を用意できたはず」「謝罪する会社の対応とは思えない」と不満を漏らすマスコミが続出。結局、締め出された記者たちは別室でモニター中継の画面を見るハメに。
「本日はより広い会場で記者会見を行い、出席を希望される皆さまのご要望にお応えしたいと考えておりましたが、“警備上”の観点からやむを得ず狭い会場での開催となりました。心からお詫び申し上げます」
会見冒頭でまず不手際を詫びた朝日社員だが、すし詰め状態の狭い会場を見渡すと、耳にイヤホンを差した私服警官の姿もチラホラ。
ここまで朝日がギリギリまで正確な時間や場所を伝えず、厳戒態勢の会見に臨んだのはなぜか。
「吉田調書や慰安婦問題、池上彰氏のコラム掲載拒否など、一連の失態で読者の朝日新聞への怒りはピークに達していた。最近では“反朝日デモ”も頻繁に行われていたため、早々と会見時間を知らせてしまったらマスコミ関係者だけでなく、多くの人が朝日に押し寄せるかもしれない。それを恐れたのだろう」(朝日記者)
会見では読者から寄せられたクレーム数や直近の購読打ち切り者数も公表しなかった。身から出た錆なのに、どこまでも謙虚になれない朝日新聞の“殿様ぶり”に自浄作用など働くのだろうか。
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