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TPP交渉に見る日本企業のひ弱さと従属さ
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140910-00038978/
2014年9月10日 8時32分 天木 直人 | 外交評論家
TPP交渉に見る米国の身勝手さは目にあまるものがあるが、こんな武器も米国にはあったのだ。
9月9日の東京新聞「ニュースの追跡」で、TPPの不合理さを追及する事においてはこの人の右に出る者はいないと思われる内田聖子さん(NPO法人「アジア太平洋資料センター事務局長)が述べていた。
交渉が合意されても各国は持ち帰って議会の承認を得なければけない。そこで米国はその政治力、経済力を背景に相手国に圧力をかけてくるというのだ。
つまり、米国の国内法である「通商協定実施法」に従って米国はTPP合意の「承認手続き」を進める。その段階で協定発効に向けた政府間交渉が再び始まると、内田さんは次のように言う。
相手国は米国の国内法を無視することは出来るが、実際は米国の圧力に屈し、協定には決められていないのに自らの国内法を変更する例がほとんどだという。
これを内田さんは、裏を返せばこうだと説明する。
「協定の交渉合意後も、米国側の利益が完全に満たされるように、相手国の法律を変えさせるまで協定を発効しない(させない)手法」だ
と。
これはTPP交渉に隠された新たな不条理の発見だ。
しかし、考えて見ればすで我々はこの実例を見て来た。
すなわち一旦密約まで交わしておきながら、米国業界の反対であっさり「ちゃぶ台返し」された例の事件だ。
つまり米国企業や利益団体はそれほど自らの利益にこだわり、そして米政府はそれら企業や団体の要求に従って相手国にぶつけてくるのだ。
翻って日本の企業はどうか。
決して政府を突き上げるような要求をしない。
自らの利益を最後まで要求し日本政府を追い詰めることはタブーなのだ。
日本政府もまた合意を最優先して、最後は日本企業や業界団体を泣かせる。
そのかわり、血税をつかったり、国内法を融通して、企業をなだめる。
結局最後のつけは納税者と消費者である我々一般国民に付け回される。
TPP交渉にもっとも強く反対すべきは我々一般国民であるということだ。
我々は、米国企業や業界団体の利益のために、これ以上むしり取られてはたまらないとう意識を持つべきである(了)
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