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市場は見通している/(C)日刊ゲンダイ
狡猾な安倍政権 「GDP下方修正」は消費税10%への布石
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153230
2014年9月10日 日刊ゲンダイ
内閣府は8日、4−6月期GDPの2次速報を公表した。1次速報の前期比6.8%減(年率換算)から大幅に下方修正され、7.1%減にまで落ち込んだ。
東日本大震災の影響を受けた11年1−3月期の6.9%減よりヒドイ数値で、リーマン・ショック(09年1−3月期の15.0%減)以来の激減だ。とてつもない経済失速だが、市場は案外、冷静だった。8日の日経平均は前日比36円高の1万5705円で引けている。
「1次速報が出たときからマーケットは下方修正を予想していたからです。事前のエコノミスト予想の平均値は7.2%減だったので、6.8%減は世の中に『想定より悪くなかった』という印象を与えられた。でも、さまざまな経済指標の実態は良くない。2次速報では下方修正されるだろうと、市場は読んでいたのです」(株式アナリストの黒岩泰氏)
しかも安倍政権にとって4−6月期GDPは悪ければ悪いほど好都合というから驚く。
「安倍首相は7−9月期のGDPをみて、消費税率10%への引き上げを判断するとしています。GDPは前年同期比ではなく、前期比(前の3カ月間)を重視します。だから4−6月期の落ち込み幅が大きいほど、7−9月期の回復は鮮明になる。政府の狙いは、そこでしょう」(市場関係者)
今回、GDPは0.3ポイント下方修正された。7−9月期は、その分が確実にプラス効果を生む。「狡猾な“GDP操作”」(民間エコノミスト)だ。
そもそもGDPの発表は1次速報、2次速報、確報、確確報と4度もある。確確報が出るのは、何と翌々年の12月末。14年4−6月期に当てはめると、16年12月まで公表されない。その間、数値はクルクル変わる。09年7−9月期なんて、1次速報は4.8%成長だったのに、その後、マイナス0.6%まで下方修正された。振れ幅は5.4ポイントだ。確確報で帳尻を合わせればいいのだから、時の政権が都合よく操作しても、それほど問題はないのだろう。7−9月期のGDPはどうなるか。
「増税前の駆け込み需要の反動減が長引いているので、想定より低い数値になりそうです」(ニッセイ基礎研究所専務理事の櫨浩一氏)
民間エコノミストによる7−9月期の平均予想値は4%強のアップだが、金融マーケットは、それを上回ると予想する。
「11月中旬に出る1次速報は大風呂敷を広げ、景気は着実に上向いていると印象づけるでしょう。そして消費税10%への引き上げを決める。その後、下方修正すればいいのです」(市場関係者)
つくられた数値で増税を決められたら、庶民はたまったものではない。
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