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安倍首相(中央)を支える、菅官房長官(左)と、麻生副総理兼財務相
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140909/plt1409091140001-n1.htm
2014.09.09
谷垣禎一前法相が自民党幹事長に起用されることを事前に察知していた政治記者は皆無だった。
このサプライズ人事は、誰がいつひねり出したものなのか。そして、今回の内閣改造・自民党役員人事の狙いは何だったのか。
新聞各紙の検証記事でも分かるように、安倍晋三首相は8月半ばには胸中に谷垣幹事長案を秘めていた。
加えて、ほぼ同時期に麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官に、その意向を伝えていた。
一昨年12月の第2次安倍内閣発足直後、筆者はこの政権の本質は、安倍首相を頂点に、麻生副総理と菅官房長官を底辺とする二等辺三角形の権力構図であると指摘した。
と同時に、この二等辺三角形の力学に変化が出てこない限り、長期政権になる可能性が高いと。
今回の人事の要諦は、石破茂前幹事長を閣内に封じ込め、谷垣氏を幹事長に取り込むことに尽きる。平たく言えば、将来のライバル潰しである。
その企図するところは、安倍首相が来年9月自民党総裁選で無投票・再選されるというものだ。そこから逆算して今回の人事を行い、衆院解散・総選挙の時機を見極める。
これが、「安倍・麻生・菅トライアングル」にとっての最優先課題であったのだ。
正直言って、筆者も「谷垣幹事長」は想定外であった。それよりも、よく1カ月近く情報統制ができたものだと感心するばかりである。
換言すれば、それが「安倍1強」の証しと言っていいのかもしれない。
巷では、衆院解散・総選挙が遠のいたと言われている。
だが、依然として12月の消費税率10%への引き上げ決断前の衆院解散断行の可能性が高いと、筆者は見ている。
消費増税慎重論で知られた首相ブレーンの浜田宏一内閣官房参与(エール大学名誉教授)が最近、再引き上げ論に転じたというのだ。
一方、安倍首相夫人、昭恵さんは先週、ロイター通信のインタビューに応じ、個人的な見解だがとした上で消費税再増税に異論を唱えた。
散らして反応を探る官邸は、実に巧みである。情報管理の司令塔である菅長官の手腕は傑出している。
指摘しておくべきは、今回の人事からうかがえるのは、安倍首相がそう遠くない将来に、自民党の派閥再編を構想しているフシが濃厚であることだ。
安倍、麻生両氏に共通するのは、かつての「旧経世会(竹下派)支配」への怨念である。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)
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