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本紙に朝日とのバトルを語った池上氏
池上彰氏 朝日に最後通告「猶予は1か月です」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140906-00000003-tospoweb-ent
東スポWeb 9月6日(土)7時10分配信
ジャーナリストの池上彰氏(64)が、本紙に激白だ! 従軍慰安婦報道検証記事を批判した池上氏のコラムが掲載を拒否された問題は、朝日新聞が態度を180度変え、4日付朝刊で一転して掲載したことで決着したかにみえた。だが、これは“雪解け”ではなかった。当の池上氏は同日、本紙の取材に応じ、注目の今後について「1か月間、これからの(朝日の)報道姿勢をしっかり見て、決めさせていただきます」とコメント。朝日に“最後通告”を突きつけていたことがわかった。
4日夜、池上氏は本紙の直撃に答えた。
「朝日新聞に連載しているコラムのことでしょうか? 少しの時間なら…」
そう切り出すと、テレビから流れる、あの諭すような声のトーンそのままに語り始めた。
「私は3日まで海外にいて、4日に帰ってきたばかり。でも、朝日の方とはちゃんと会って、お話ししてきましたよ」
ロシア・ウラジオストクに滞在していた池上氏。帰国したその足で、極秘会談の場を持ったことを告白した。詳しい会談の内容は明かさなかったが、今回の掲載拒否問題で「改めて直接謝罪を受けました」。
問題となったのは、月1回連載のコラムで、新聞各紙を批評する「池上彰の新聞ななめ読み」。8月29日付に掲載されるはずだったコラムで、池上氏は同月5、6日に掲載された過去の慰安婦報道の検証記事について、その試み自体は評価しながら「今頃やっと、という思いが拭い切れません」と不満も記した。
当時の一部記事では同一視されていた「慰安婦」と「挺身隊」が実際には異なることにも「『93年以降、(朝日の検証記事は)両者を混同しないよう努めてきた』とも書いています。ということは、93年時点で混同に気づいていたということです。その時点で、どうして訂正を出さなかったのか」などと追及。虚偽と判明した「吉田証言」に基づく記事の取り消しに対する謝罪の文言がないことについても「せっかく勇気を奮って訂正したのでしょうに、お詫びがなければ、試みは台無しです」と謝罪を促した。
コラム掲載拒否をめぐる朝日側の姿勢に関してはコラム本文とは別に、池上氏の「過ちを認め、謝罪する。このコラムで私が主張したことを、今回に関しては朝日新聞が実行されたと考え、掲載を認めることにしました」とのコメントが載せられ、朝日側も「池上さんと読者の皆様へ」との見出しでおわびの文章を併載している。
ただ、一転掲載で“雪解け”かというと、どうやらそうではない。前出の4日付朝日に載ったコメントにもあった「過ちを認め、謝罪する」が実行されたことで、会談の場で連載継続も約束されたのかと思いきや、まったく違う。
池上氏はさらに語気を強め「まだコラムを継続するとも、打ち切りとも今日の話し合いでは決まっていません。『白紙です』とお伝えしました」と明かした。
なぜ池上氏は“白紙”を強調したのか?
「慰安婦報道でのこれからの朝日の報道姿勢をしっかり見極めてから判断するということです。私のコラムは明日、明後日に掲載されるものではありませんから。月1回の連載なので、1か月近く期間があることになります」
コラムの掲載拒否については朝日から謝罪を受け入れたが、本意はそこではない。池上氏がコラムであくまで主張したのは「慰安婦報道に過ちがあったにもかかわらず、読者に対して謝罪の言葉がない」こと。つまり、次回の掲載までに読者への謝罪がなければ、池上氏のコラムはなくなることになるだろう。
「すいません、お話はもうよろしいでしょうか?(朝日側に)『これからしっかりと見させていただきます』とお伝えしていますから。以上でよろしくお願いします」
池上氏の主張はニュースの解説のごとく“分かりやすい”。間違えたら謝るべし、だ。
朝日に残された猶予は1か月弱。果たして、天下の朝日は池上氏の“最後通告”に対し、いったいどんな結論を出すのだろうか。
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