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「「朝日」朝刊に、集団的自衛権反対を叫び、焼身自殺を図った男性に関する追跡記事が載った。:深草 徹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/15164.html
2014/9/5 晴耕雨読
「朝日」朝刊に、6月29日、JR新宿南口の歩道橋上で、集団的自衛権反対を叫び、焼身自殺を図った男性に関する追跡記事が載った。
「男性も社会とのつながりを失い、閉塞(へいそく)感を抱えていたのではないか。最後に自分の存在を知らせたい、そんな心境にあったのでは」と推し量ったとのまとめ。
「朝日」記者は、新宿署から聞き込んだ警察情報により次のように書いている。
「自宅に関連する本などはなく、思想性をうかがわせる証拠や証言は得られていない。40年ほど前に離婚して妻子と別れた。故郷・青森の親族も『縁を切っている』と答えたという。」
この記事の推測は皮相ではないか。
記事によると、この男性の消息は以下のようである。
男性は、63歳。
ホームレス生活を送っていた。
リーマン・ショック後、09年12月、大宮駅近くで開かれた生活困窮者向けの無料相談会の記事に、白内障でタクシー運転手をやめて安定した職に就けず、路上生活になった、とあった。
相談会を主催したのは市民団体「反貧困ネットワーク埼玉」のようだ。
これに協力したAさんによると、男性は生活保護を申請したが、「親族を頼れないか」「まだ働ける」と役所に追い返されたと語っていた、弁護士ら専門家が同行して交渉し、ようやく申請が通り、現在の住居も確保できたとのこと。
男性は、さいたま市桜区の3階建てのワンルームマンションに住んでいた。
「部屋はカーテンが閉じたままだ。同じ階にある別の部屋に入れてもらった。バス・トイレ付きの6畳一間。家賃は4万円台」。
ささやかに生きながらえるだけの生活の場である。
しかし、保護打ち切りの不安とは常に隣りあわせだ。
元ホームレスで、今は、その支援活動をする高野昭博さん(59)の話が載っている。
「男性と同様、相談会がきっかけで一時期、生活保護を受けていた。家でも外でも一人。自立できない情けなさ、保護打ち切りへのおびえ……。保護を受けて数年目が危ないんです。」と。
なんということだだろう。
現代の健康で文化的な最低限度の生活とは、この男性や高野さんの語る世界で、うつうつと続けられるこのようなものなのだ。
その一方、別荘で夏休みをゴルフ三昧、各界の大物と優雅に交際し、美食をし、自衛隊員には血を流すことを求める内閣総理大臣の華麗な生活がある。
男性のルサンチマンは根深い。
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