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すぐにボロが出そうな面々/(C)日刊ゲンダイ
華も能力もない「安倍ガールズ」 女性閣僚5人の“正体”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153114
2014年9月5日 日刊ゲンダイ
大手メディアは「女性閣僚5人は過去最多に並ぶ」と、しきりに囃し立てるが、サプライズどころか、華も能力もない。
デタラメの極みは小渕優子経産大臣(40)だろう。安倍首相は改造内閣を「実行実現内閣」と命名。「引き続き経済政策最優先」と言っていたが、それなら何故、ド素人を抜擢したのか。今回の人事の最大の疑問だ。
小渕氏は00年5月に脳梗塞で首相在職中に死去した父・恵三氏の地盤を引き継ぎ、同年6月の衆院選で初当選。当時は弱冠26歳だった。“初々しい小娘”も今や2児の母。当選5回を重ね、いつの間にか、「次の額賀派会長候補、いや女性初の首相候補だ」なんて永田町では言われているが、へそが茶を沸かす話だ。
15年に及ぶ議員生活のハイライトは08年に麻生政権の少子化担当大臣として入閣したくらい。その後も少子化問題は深刻化しているし、彼女が経済政策に精通しているという話は聞いたことがない。売りは「愚鈍」の元首相の娘であるというだけの“七光議員”。能力があるとすれば、額賀派の爺さんキラーだということくらいだ。
それが経産相とは、役人の方がのけぞっているのではないか。経産相も軽くなったものである。いや、この人事こそ安倍が経済政策をなめきっていて、国民生活を度外視している証拠ではないのか。
「小渕経産相は安倍首相がとにかく女性閣僚、しかも若手の起用にこだわったからこその人事で、適材適所とは程遠いパフォーマンスです。恐らく経済政策のかじ取りは甘利経済再生相任せ、より正確に言えば、首相官邸の元経産官僚、今井尚哉・首相秘書官あたりが取り仕切ることになるのでしょう。小渕さんは選挙の顔となる幹事長への起用も取り沙汰されましたが、さすがに無理だということで流れた。幹事長が無理なら、経産相だって務まりません。要するに人気をアテ込んだだけの“お飾り”以外の何ものでもないのです」(元法大教授・五十嵐仁氏)
■「契約」で夫に料理を作らせる高市早苗氏
小渕氏以外の4人もひどいものだ。再入閣を果たした高市早苗氏(53)は、安倍応援団を自任するウルトラ右翼。2年前の総裁選で側近として支え、「安倍総裁」が決まった瞬間は人目も憚らず涙を流した。“論功行賞”で政調会長に起用されると、村山談話について「侵略という表現は適切ではない」「靖国参拝が外交問題になることがおかしい」とタカ派発言を繰り返した。昨年6月には、「原発事故によって死者が出ている状況ではない」と言い放って批判を浴び、最近は国会周辺でのデモを規制しようとした。
「自由党、新進党、自民党を渡り歩いた高市氏の変わり身の早さは有名で、時の実力者に取り入るのもうまい。第1次安倍内閣で少子化担当相に抜擢され、その後も常に日の当たるポジションに居続けるのはそのおかげでしょう。だから、勇ましいタカ派的な発言にも信念が感じられません」(政治評論家の伊藤達美氏)
家庭では9歳上の夫、山本拓議員(自民党)に作らせた手料理を毎日食べている。「だって結婚の時の契約だもん」と悪びれず語っていた。
法相で初入閣した松島みどり氏(58)のニックネームは「消防車」。“情熱の色”として14年前の初当選以来、公の場にはいつも赤ずくめのド派手な服で出席するからだ。きのうの認証式も真っ赤なスーツだった。今度の改造内閣では塩崎厚労相と2人だけの数少ない東大卒で、在学中は応援部で初代バトントワラーとして活躍。就職した朝日新聞では政治部などに配属された。記者時代の知人が言う。
「私が官邸詰の記者だった頃、取材で疲れたのか、いつも松島さんはソファでヨダレを垂らしてぐったりしてました。当時はあんな奇抜なファッションではありませんでしたよ」
■橋本聖子氏の“無理チュー”でタナボタ
国家公安・拉致担当相として初入閣した山谷えり子氏(63)は、衆参合わせて初当選から14年目。靖国参拝、自虐史観の見直しなど、安倍首相と右翼思想をともにする“同志”だ。第1次内閣で「教育再生担当」の首相補佐官に抜擢された。民社党、民主党、保守党、自民党と政党を渡り歩いてきた点は高市と同じだ。
「実父はラジオパーソナリティーの山谷親平氏。聖心女子大卒のお嬢さまです。サンケイリビング新聞社の編集長を務めました」(知人)
女性活躍担当相に抜擢された有村治子氏(43)は“タナボタ入閣”。「竹島」など領土問題に闘志をたぎらせるタカ派。靖国参拝を批判的に描いたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の公開時(08年)は、“圧力”をかけて公開を遅らせた。
「父も兄も滋賀県議の政治家家系の生まれです。本人の前職はマクドナルド社員。01年の“小泉旋風”で参院比例で初当選し、いつの間にか3回も当選を重ねましたが、政治家としての実績はほとんどありません。“参院枠”で入閣予定だった橋本聖子氏が“強引キス”のスキャンダルで消えたためお鉢が回ってきたのでしょう」(政治ジャーナリストの泉宏氏)
実力を伴わない「安倍右翼ガールズ」たちは、すぐにボロを出しそうだ。
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