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谷垣禎一幹事長で安倍政権にもたらされる「漢方薬」的なハト派日中関係緩和効果(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報)
http://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/737.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 03 日 01:16:16: igsppGRN/E9PQ
 

谷垣禎一幹事長で安倍政権にもたらされる「漢方薬」的なハト派日中関係緩和効果
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/40643424.html
2014年09月03日00:05 ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報


 アルルの男・ヒロシです。今日は9月2日です。


夜になって安倍晋三自民党総裁は、石破茂の後任の幹事長に、前総裁の谷垣禎一を起用することを決めたという速報が入ってきた。自民党の歴史の中で総裁を務めた人物を選挙の顔である幹事長に据えることは初めてのことであるという。


マスコミは次期幹事長人事として、岸田文雄外相、河村建夫選対本部長、はては40歳の小渕優子などの名前を飛び交わせて情報戦を仕掛けていたが、結局は重鎮の信頼もあつい谷垣の起用となった。


石破茂が先月29 日に安倍首相からの入閣要請の会談を終えて出てきた時、ものすごい笑顔を作って出てきたのをみた。この時、「首相とは互いに国民のために全力でやろう、となった。組織人として首相の決定には従う」「気持ちのいい会談だった」と発言していた。会談が決裂した割には随分笑顔なんだなと思ったが、この時すでに谷垣人事を相談されていたのかもしれない。



石破茂もまた、青木幹雄などの自民党のコンセンサス重視型の党長老から期待されていたという報道もあった。だが、それと同じように谷垣前総裁もまた、大島理森元幹事長など の信頼もあつい。野党時代にも公明党と二人三脚でやってきた。その意味では安倍よりは公明党との距離は近いといえる。


石破にとっては前総裁の谷垣は「自分と系統の同じ幹事長候補」となるわけだ。マスコミ報道では安倍側近の河村とか岸田とかいう名前が飛び交っていたが、全くそうではな く、実際は谷垣だった。谷垣であれば野党時代に党を支えてきた功労者だから石破も納得せざるを得ない。総裁経験者の幹事長起用は前例がない。それだけにこ 人事は石破にとっても意外だったのだろう。自民党のボス政治家というのは下克上の世界に生きる戦国武将と同じだ。相手にとって意外な手をどれだけ打てるか。それが政治家にとって重要である。その意味で安倍は石破を「うならせた」ということになろう。


また、石破は「次はあなた」と会談の時に安倍に言われたという。「次」というのは「私が総裁を辞めたあとはあなたを応援する」という、オバマ大統領が対立候補だったヒラリー・クリントンに次は応援します、というような話であり、総裁任期がいつ終わるかわからないし、何年先になるかわからない「次」ということなのかもしれない。


この谷垣幹事長人事で、自民党は福島・沖縄県知事選挙を戦うが、重要なのは来年の統一地方選挙だ。この段階で野党のがわが建てなおされていなければ、自民党は負けを少なく することになり、その後の集団的自衛権の法制度でも公明党の顔を立てつつ審議を行っていくことになる。谷垣は幹事長として、三党合意に基づく、消費税再増税について世論を説得させなければならないが、野田政権時代の民主党が元はといえば増税決定に関与しているのでこの点では今のままでは差別化できない。


そして何よりも重要なのは、「谷垣禎一−山口那津男ライン」に、清和会ハト派の福田康夫の系統、親中派の二階俊博総務会長も加わり、改造前内閣の靖国参拝や尖閣問題で悪化 した日中関係に改善の機運が見られていくだろうということだ。公明党は遠山清彦国際部長らが細野豪志・民主党前幹事長と一緒にこの夏訪中し、習近平政権に おける共青団系の重鎮である李源潮・国家副主席(前組織部長)と会談してもいる。ここにおいて、現在、公明党が日中関係の重要なパイプになっていることは否定しようのない状況になっている。


安倍政権は理念的 に「自由と繁栄の弧」「安全保障ダイヤモンド」という形で、米国・インド・台湾・フィリピンのような中国と対立する国との関係を重視してきた。インドとは 来日したモディ首相との間で戦略パートナーシップを構築した。ただ、一方で日中関係も福田、谷垣、山口那津男の系統でパイプをつないでおくということにな るので、暴走はしなくなるだろう。APECで安倍と習近平の首脳会談の運びになるかもしれない。


今回の党人事で一番割りを食ったのが、安倍路線に迎合して、自民党に擦り寄っていたみんなの党、次世代の党の野党保守派であり、谷垣総裁とキャラがかぶってしまう温厚篤実 な海江田万里民主党代表だろう。安倍政権の行き過ぎた右バネを補正するのが野党リベラル派の立場だったが、このお株を谷垣幹事長に持っていかれることにな るからだ。


同時に維新、民主党の保守系議員らも身動きできない。与野党ともにリベラル派と保守派が共存するという形になる。言い方を変えれば、与野党双方に安全弁があることになる が、野党はまとまりがないのが欠点だ。「反安倍勢力の結集」という野党の協力関係の旗印が危うくなりかけていたところに、谷垣幹事長人事が出現した。おそ らく改造内閣後の安倍政権は、この幹事長、大島元幹事長入閣により、安倍政権が漢方薬を飲んだかのように内面から穏健路線に変化していくだろう。


この布陣の中では安倍親衛隊の政治家達も身動きができないし、発言にも気をつけるようにならざるを得ない。下手な動きをして安全保障上の危機を招けば、今度は谷垣幹事長、石破地方再生担当大臣が、倒閣に動く。そういうリスクも含めて、石破や他の反清和会の議員たちを納得させる人事なのだろう。


谷垣自身は逢沢一郎の派閥である有隣会の一員であるが元を正せば古賀誠の所属する党内リベラル派の宏池会出身。有隣会と岸田文雄の宏池会は経緯があって分かれていたがここに再結 集する動きかもしれない。清和会タカ派に対抗するのは、平成研究会出身の石破茂ではなく、宏池会系の谷垣、という予想しない展開になった。



自民党にこのハト派集団があるかぎり、この政党はいざとなれば大きな揺り戻しを起こすことができるということでもある。谷垣が幹事長である以上、増税は既定路線に なってしまったが、安全保障の面では安定感が出てくるだろう。確かに辺野古がどうなるとか、集団的自衛権の閣議決定を取り消すということではない。それでも、日中関係では危機が起きた時にトラブルシューターとなるパイプが存在するという意味はある。


今回の石破幹事長の処遇をめぐる騒動を見ていても、これは大河ドラマの軍師官兵衛でやっている戦国大名同士の権力闘争や家臣団の間の争いのようなもので、政治理念とは別の 要素で動かされていると強く思った次第。やはり日本に欧米型の二大政党制というのは無理なのかもしれない。


挙党態勢を築いたことで与党は野党の狼狽を誘う。敵が割れなければこちらがわが割れる。これは政治闘争の鉄則だ。野党は増税反対を打ち出す戦略もありうるが、そういうふうには動かないだろうと私は見ている。早期解散による総選挙はしばらくなくなったのではないか。来年9月の総裁選では安倍晋三が再選される可能性も強まっていると思われる。日中関係が混乱しないのであればそれも良いのではないか。


安倍政権45度左旋回


 ただし、原発政策では大きな変化はない 冷酷に予測すれば増税は既定路線になる(というか幹事長谷垣の責任にする) TPPは足踏みが続く 野党はアイデンティティ・クライシスに陥る


  私自身も今の予測のように政治が動くのなら45度とは言わないが、25度は右旋回しよう。


 

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コメント
 
01. 五月晴郎 2014年9月03日 03:16:46 : ulZUCBWYQe7Lk : r2hkpE6I9E
>今回の党人事で一番割りを食ったのが、安倍路線に迎合して、自民党に擦り寄っていたみんなの党、次世代の党の野党保守派であり、谷垣総裁とキャラがかぶってしまう温厚篤実 な海江田万里民主党代表だろう。安倍政権の行き過ぎた右バネを補正するのが野党リベラル派の立場だったが、このお株を谷垣幹事長に持っていかれることにな るからだ。(記事)

正直言うと、ざまぁ見ろと思うのだ。

>同時に維新、民主党の保守系議員らも身動きできない。与野党ともにリベラル派と保守派が共存するという形になる。言い方を変えれば、与野党双方に安全弁があることになる が、野党はまとまりがないのが欠点だ。「反安倍勢力の結集」という野党の協力関係の旗印が危うくなりかけていたところに、谷垣幹事長人事が出現した。

再度、ざまぁ見ろ、でございます。

>安倍政権の行き過ぎた右バネを補正するのが野党リベラル派の立場だったが、このお株を谷垣幹事長に持っていかれることにな るからだ。
>同時に維新、民主党の保守系議員らも身動きできない。与野党ともにリベラル派と保守派が共存するという形になる。言い方を変えれば、与野党双方に安全弁があることになる が、野党はまとまりがないのが欠点だ。「反安倍勢力の結集」という野党の協力関係の旗印が危うくなりかけていたところに、谷垣幹事長人事が出現した。おそ らく改造内閣後の安倍政権は、この幹事長、大島元幹事長入閣により、安倍政権が漢方薬を飲んだかのように内面から穏健路線に変化していくだろう。

だろうね。

で、

>この布陣の中では安倍親衛隊の政治家達も身動きができないし、発言にも気をつけるようにならざるを得ない。下手な動きをして安全保障上の危機を招けば、今度は谷垣幹事長、石破地方再生担当大臣が、倒閣に動く。そういうリスクも含めて、石破や他の反清和会の議員たちを納得させる人事なのだろう。

でしょうね。はは(笑) 
なぜ笑うかというと野党にむかつくというか、なんの期待もしてない、というか出来なくなった。
唯一野党らしいのが共産党だが、なんせ綱領最大限守護派党でムッソリーニ台頭状況を作ったイタリア社会党左派のようで、このままじゃ(傍目からは、共産党と)安倍は二人三脚の息もばっちりというようようにしか見えない。

で、これ↓でしょう。

>自民党にこのハト派集団があるかぎり、この政党はいざとなれば大きな揺り戻しを起こすことができるということでもある。谷垣が幹事長である以上、増税は既定路線に なってしまったが、安全保障の面では安定感が出てくるだろう。確かに辺野古がどうなるとか、集団的自衛権の閣議決定を取り消すということではない。それでも、日中関係では危機が起きた時にトラブルシューターとなるパイプが存在するという意味はある。

もう、最悪を避けられればいいよ。


02. 五月春郎 2014年9月03日 03:37:54 : xkcU6MEslZ9Qk : r2hkpE6I9E
つまり

『「党内の安倍政権に反対する勢力に祀り上げられることもあるが、この勢力は小さいために」の「この勢力」って党内リベラル勢力なんだろうけど、この勢力を抱えられるというのが最悪にならないための質を担保する、とする。』

↑での「質」、を担保した安倍改造布陣になったということで、これは自民党内リベラルが「予想」より小さくはなかったということなんじゃないの。

繰り返すが、最悪を避けられる現実的な政治対応が為されたと考え、谷垣幹事長を歓迎する。

03. 五月晴郎 2014年9月03日 03:45:56 : ulZUCBWYQe7Lk : r2hkpE6I9E
>>2の『 』内の引用はhttp://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/644.html#c2です。

04. 2014年9月03日 11:19:03 : Xv9eFY9B3s
今回の布陣は2004年の参院選敗北後に発足した小泉内閣のそれと少し似ている。電波メディア上の動きと照らしてみると産経カラーが幾分抑えられて丸くなったという感じか。対案路線を敷く上で民主党案が間違っていて共産党案が正しいというのは西田議員が消費税8%増税決定の前に述べていたことなのでそれを踏まえているということかもしれない。

05. 2014年9月03日 18:08:02 : wD5PbVdHCc
ヘボ三匹トリオ。安倍、イシバ、谷ガ気、、、、木戸銭とれない三文役者。

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