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消費税増税で撃墜される日本経済と株価堅調の関係(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/724.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 9 月 02 日 17:49:21: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-554d.html
2014年9月 2日

9月1日に発表された法人企業統計で、メディアは企業の設備投資が5四半期連続で増加したと報道しているが、報道のあり方として正しくない。

GDP成長率を報道するときに、用いられるのは、前の四半期に対して増加したのか減少したのかという数値である。

前期比での変化がいま生じている変化なのである。

2014年4−6月期の法人企業の設備投資は、ソフトウェア投資を除くベースで、季節調整済前期比−1.8%だった。

設備投資は本年の4−6月期には1.8%減少したのである。

年率換算すると7%の減少である。

企業の設備投資は前期比年率で7%減少した。

これが正しい報道なのである。


前年比での変化は、参考数値として見るべきもので、現在生じている変化を見るには前期比の変化を見なければならない。

経済統計の意味を読み取る際には、ものごとの本質を正しく読み取ることのできる数字の処理が必要だ。

財務省は消費税再増税を強行実施したいために、日本経済が悪化しているという「真実」を報道させないように、激しい圧力をかけている。

負けている戦争を「勝っている」と報道し続けた大本営とまったく同じ行動様式が取られている。


7月の毎月勤労統計では、現金給与総額が前年比で2.6%の増加を示した。

およそ10年ぶりの高い伸びが記録された。

しかし、「きまって支給するる給与」では0.9%しか増加していない。

増えたのは「特別に支払われた給与」であり、これが前年比7.1%の大幅増加になった。

つまり、給与本体は増えていないが、ボーナスが増えたのだ。

それでも、物価上昇率を差し引くと給与所得の伸びは依然としてマイナスである。

そして、ボーナスは今年の3月期の企業利益が大幅に増えたためであり、一時的なものである。


家計調査統計が示すように、二人以上世帯の勤労者世帯では、7月の実質実収入が前年同月比で−6.2%を記録し、二人以上世帯の実質家計消費は、7月に前年同月比−5.9%を記録した。

4月の消費税増税後の日本経済は極めて厳しい状況に置かれているのである。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が9月1日に発表した8月の国内新車販売台数の合計は、

前年同月比−9・1%の減少となった。

このうち、軽自動車については

前年同月比−15・1%の大幅減少が示された。

ボーナスは増えても消費は激減しているのである。


日本経済は4月の消費税増税を契機に、つるべ落としで落下している。

日本経済は消費税大増税で撃墜された。

安倍政権が12月に消費税再増税を決定すれば、日本経済の崩壊は確定的となる。

安倍氏は早期に消費税増税凍結の方針を明示するべきだが、その決断力を示せるのかどうか。

消費税増税を決定すれば、安倍政権は2015年中に終焉することになると思われる。

こうしたなかで、日本の株価が堅調に推移している。


私が執筆している『金利・為替・株価特報』

http://www.uekusa-tri.co.jp/report/index.html

では、昨年来、日本株式市場について、次の予測を示してきた。

2013年11月25日号

「目先は掉尾の一振も大きなリスクが忍び寄る」

年末に向けて、日本株価は「掉尾の一振」で上昇するが、年初以降は下落に転じる。

その最大の理由は、消費税増税である。

消費税増税実施を背景に、年初以降は、日本株価が下落するとの見通しを示した。

現実に日本株価は昨年12月30日に16,291円の高値で2013年の取引を終了したが、年明け以降、下落に転じた。

日経平均株価は予測通りの下落を示し、4月11日に13,960円、5月19日に14,006円の安値を記録した。

このなかで、

2014年5月12日号タイトルを

「大増税で超割安水準に下落日本株価に妙味」

として、5月12日号で、日本株価見通しを「下落」から「上昇」に転換した。

日経平均株価は5月19日の14,009円を起点に上昇し、7月30日の15,646円にまで上昇した。

その後、7月28日号で目先の調整の可能性を指摘しつつ、調整後の株価反発予測を示してきた。

日経平均株価は8月8日に14,778円まで下落したが、その後反発に転じ、本日9月2日に15,668円まで上昇して7月30日高値を更新した。

『金利・為替・株価特報』は日本株価上昇予測を維持しているが、今後の展開については手放しの楽観が許されない。


 

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コメント
 
01. 2014年9月02日 19:10:08 : YxpFguEt7k
今朝の読売新聞で、井堀利宏氏という東大教授が消費税論議で「社会保障の抜本改革が必要」とのたまわってましたね。
詐欺師としか言いようがないです。一生懸命勉強して、行き着く先が「詐欺師」ですよ。可哀そうな人生です。

野田佳彦氏と安倍晋三氏がともに「社会保障の抜本改革」と言っていたのを思い出します。果たしてやったのでしょうか? やってないから井堀氏が改めて言うのでしょうね。抜本改革を何度もやる国などありませんから。

このような言説に釣られるようでは民主主義は成り立ちません。国民は詐欺師を看破する目を持たなくてはなりません。記憶力も必要でしょう。権威に騙されないことも重要です。
そうでなくては自分たちの生活が、小役人と御用学者によって、めちゃくちゃにされてしまいます。

植草氏、がんばってください。応援しております。


02. 佐助 2014年9月02日 19:12:36 : YZ1JBFFO77mpI : O6IEwsmU8w
仕掛け的な買い「心理的壁」でラリーが始まる噂は確かにある,そして逃げると大暴落です。

2014年後半は,日本の株式市場は日本政府の暴落させない、という心理的壁に支えられることになる。この「心理的壁」は,アベノミクスであった,だがアベノミクスは第3の矢でポロが出て,1年半の賞味期限切れとなった。そこで,PKO(株価維持政策)のために,国家と地方公務員&私学三共済と130兆円もの年金積立金による株式の運用比率を引き上げる,「心理的壁」で支えられることになる。そしてハゲタカファンドである。あの東南アジアの一国をつぶしたと言われる資金が入る心理的壁でラリーがはじまると言われている。

あくまでも株価なので,世界経済が良くなるわけではない,世界信用縮小恐慌とドル暴落は静かに進んでいます。株価は高値形成の仕掛け的なもので大暴落します。そして世界信用恐慌の二幕・続いて三幕が訪れます。

第一次世界信用恐慌が1929年末に発生した謎を、経済学者は誰一人として解明していない。日本の政府やマスコミ,世界のエコノミストたちは、自国の中小企業や農業が壊滅的打撃を受けても、貿易自由化には絶対に反対しない。にもかかわらず、第二次世界信用恐慌の発生は2007年に不可避だったことを認識もできない。だが通貨はキンの助けを借りなくても、第三次世界信用恐慌の発生を防止することができるが,政府や御用学者と御用マスコミのセイで黙殺・拒絶している。つまり第二次産業革命に大胆にシフトすることを拒絶し政府は遅延させるために,あぐらをかいた企業の消失が避けられなくなる。

1972年に為替フロート制へ移行し、世界の通貨の発行がキンから開放された結果、世界は未曽有の繁栄をした。この時,神風が吹いたと騒がれたものだ。そのために最も利益を受けた国が日本が,消費税増税や古い経済学に頼るために,世界で一番経済の回復が遅れることになる。すなわち1972年に為替フロート制へ移行し、世界の通貨の発行がキンから開放された結果、国内物価と賃金を抑制することができ,最も利益を受けた国が日本だからだ。

消費税率が10%になった。この場合、GDPが60兆円(割合にして12%)も減少し、国民は塗炭の苦しみを味わいます。しかも、消費税の税収は増えても所得税などの税収が減る結果、総税収は3兆円しか増えないのです。消費税増税路線の先には、総所得が減少するのに税負担が増えるという、暗い未来しか見えません。

消費税増税の次に世界信用恐慌を避けられない理由に,日本商品の優位性の原因がある。優位性とは、技術から流行まで、あらゆる分野で、世界をリードしていることである。商品の優位性が原因の一つとは奇妙だが,1929年の第一次世界信用パニックの震源地となった当時の米国は,世界の技術から流行までをリードしていた。凄まじい経済パニックに目を奪われたため米国の指導者たちに、自国商品の世界的優位性が見えなかったのだ。


しかし、このことを米国の国家と産業・企業の指導者は認識していなかった。だから、40%もの高関税障壁に固執した。固執して、欧州からの投資と自国農業を保護した。当然、他国は高い関税で報復した。にもかかわらず、米国商品は高関税障壁を乗り越えて輸出を延ばした。この米国商品の優位性を指摘している歴史家は米国でも皆無だ。米国は工業生産半減の激烈な経済現象の縮小にとらわれたからである。この原動力は、新しい商品を世界で一番積極的に受入れた消費者=消費市場だった。

従って日本商品優位性の法則が、パニックの震源地化にマイナス作用しないように、日本の自動車産業が「自国商品優位性の法則」を利用して、第二次産業革命に早期シフトした国家は、CO2の発生を75%減らすことに成功すると同時に、世界の技術革新をリードし、全産業を活性化させることができます。又、第二次産業革命に早期シフト企業は、大不況下でビジネスを飛躍できます。抵抗する大企業は解体し再生すべきです。


03. 2014年9月02日 19:29:39 : TGZjS8iB2r
増税前に政権の片棒を担いで増税やむ無しの論陣を展開していた日経新聞と朝日新聞のこれからの論調にも注目ですね。

04. 2014年9月02日 21:54:11 : RCbun4ZBTg

 世界の経済も 日本の経済も 既に壊れているのであって
 安倍だけが 壊れているのでもなく 石破が正常なわけでもなく むしろ異常だ
 
 経済も政治も なんとか動いているだけだ
 

05. 2014年9月03日 04:30:09 : zKhrRT3tBk
大本営発表(ゴミ売り)で日本はミスマッチを繰り返す。学習能力なき国民の阿呆んだら!が今尚晒す。悪貨は良貨を駆逐する。救われないねえ、この国は。

06. 2014年9月03日 07:35:40 : P2LmcUxLUQ
塩崎が厚労相になるから、¥17000まで行くよ。年金資金が下支えするから、下がるはずがない。但し、1年後は、大きな穴をあけてしまって、穴埋めに消費税15%になるけどね。

07. 2014年9月03日 13:50:29 : Xv9eFY9B3s
谷垣新幹事長、消費増税議論で首相から「景気への目配り指示」
2014年 09月 3日 12:47 JST

[東京 3日 ロイター] - 自民党の新幹事長に就任した谷垣禎一法相は3日午前の会見で、2015年10月に予定されている消費税率10%への引き上げについて、安倍晋三首相から景気情勢などにも目配りしながら、党内議論を進めてほしいとの指示があったことを明らかにした。自身として、法律通りに進めていくことが基本としたが、景気情勢も見る必要があるとの認識を示した。

谷垣幹事長は10%への消費増税について、法律に沿って来年10月から実施することが基本との認識を示し、「消費税が財政の安定にも寄与し、税収も図りつつ、政策の選択肢広げることにも役立っている」と語った。

一方で、景気情勢にも注意が必要と述べ、4月の消費増税に伴う駆け込み需要の反動減に、大雨など天候不順も加わり、「消費が落ち込み、野菜価格が上昇しているなどの影響にも十分に目を光らせながらやっていかなければいけない」と、7─9月の景気動向を注視していく姿勢を強調。安倍首相からは「その辺の諸般の事情によく目配りして(党内議論を)進めてほしい」との指示があったことを明らかにした。

経済政策に対する安倍首相との考え方の違いを問われ、「人間なので、100%一緒というのはあり得ない」と述べながらも、首相の基本方針を踏まえて「最後は党が一致結束できるようにしたい」と表明。アベノミクスについて「相当に思い切った政策であり、効果も期待できるが、副作用も心配して進めなければいけない」との認識を示した。


(伊藤純夫 編集:山川薫)

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GY09420140903?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29


08. 2014年9月03日 13:58:26 : Xv9eFY9B3s
為替相場については答えないことになっている=麻生財務相
2014年 09月 3日 13:45 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0GY0B920140903&channelName=topNews#a=1
1 of 1[Full Size]
[東京 3日 ロイター] - 麻生太郎財務相は3日、臨時閣議後の会見で、為替市場で進む円安について記者から聞かれ、為替相場については答えないことになっていると述べた。主な発言は以下の通り。

━円安・株高受けて、企業には内部資金を賃金・配当・設備投資に回してもらいたい

━アベノミクス3本の矢のうち、1本目と2本目の成果出てきた

━谷垣幹事長就任、消費増税への判断にとってマイナスにはならない

━為替相場については答えないことになっている

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GY0B920140903


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