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雑感。ふわふわした日本
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2014年09月01日 在野のアナリスト
今日は防災の日ですが、デング熱対策という根幹がお粗末だったことが、今回露呈しました。1人確認、3人確認、22人にまで拡大しても厚労省は大丈夫、大丈夫とくり返しますが、何が大丈夫なのか? 代々木公園で消毒するシーンを流しますが、あの程度で蚊が駆逐できるのなら、東南アジアの蚊はとっくに撲滅されています。正直、今のままなら自然消滅を期待している、というのが厚労省の本音のようです。これではマラリアなど、より重篤な症状を引き起こす、蚊を媒介とした感染症への対応まで、心許ないものとなってしまいそうです。
読売が一面で、小渕幹事長との観測記事をあげました。その背景はただ一つ、党内に反安倍勢力が多数おり、来年の総裁選が危ないと見て、解散、総選挙を早めた方がいい。人気のある小渕氏を幹事長に据えるよう、おトモダチとして助言したのです。党内引き締めには、解散を匂わせる方が効果ありますし、小渕氏のような軽量級では、党内をまとめきれるわけではない。
しかし福島、沖縄県知事選などの厳しい地方選もあり、そこで2連敗して統一地方選も…となると、新幹事長に責任論が集中する。党期待の女性議員に、わざわざ汚点をつけるのは後見人である青木元参院幹事長が、面白かろうはずもありません。安倍政権の捨て駒につかう気か! と反発の声もあがりそうです。それに安倍氏を支持する保守系には、女性蔑視が根強くて、公然と家庭に入るべきと述べる人もいます。安倍氏側からの援護もなければ、小渕氏は孤立無援となるでしょう。これは単なる読売の観測記事で、トップ記事として報じるような話ではありません。
しかも驚くほど、市場の関心が低い。今日は米市場がレイバーデイで休場とはいえ、売買は1.5兆円さえ割りこむ低調さ。閣僚の観測記事がでても、ウンとも動きません。いくら重要閣僚は留任、とはいっても微塵も材料視されない。これが安倍ノミクスの現状です。一部で地方創生で公共工事、などという材料をみる向きもありますが、今でさえ入札不調、応札なしが頻発する公共工事を増やしても、景気対策にも、選挙対策にもならず、市場を押し上げる効果もありません。
大手百貨店の8月売上高が、増税後初めてプラスとなりました。日経などは、消費の落ちこみを天候不順の影響、としていますが、8月は急に冷えこんだために秋物衣料が好調、と逆の結果となっています。天候不順は予期せぬ増減を生む代わりに、全体をみるのは長期の視点にたつ必要があります。8月に秋物衣料の先食いをした結果が、9月以降どうでるかを確認しなければなりません。
しかも8月国内自動車販売は、前年同月比9.1%減と2桁にせまる落ちこみです。6月までは納期の影響もあって、増加をつづけていましたが、今後は厳しい状況がつづく。これも安倍ノミクス効果です。消費を先食いして終わり。しかも、新閣僚に期待値がないように、これほど経済環境が悪化しても、閣僚が代わらなければ対策を打つこともない、という事態に陥っているのです。
デング熱対策の厚労省ばかりでなく、景気対策すらも覚束ない。株価対策だけは、日銀のETF買いや年金の運用比率見直しのニュースを小出しにし、取り組んでいるようですが、そんなものは実体なき幻のようなものです。今の日本は、新聞記事でも真偽不明の怪しげなものが多く、対策をうつべきところに対策が打てないなど、地に足がついていない感覚に陥ることが多くなりました。今日も安倍首相の外遊が発表されましたが、首相が成果もないのに、ふらふらと外遊に出かけることも、まさに地に足がついていない対応、ということを象徴的に表すのかもしれませんね。
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