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安倍首相との会談を終え、この表情。何が石破氏を柔和にさせたのか
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140830/plt1408301529003-n1.htm
2014.08.30
「石破の乱」は権力闘争に発展せず、ボヤ騒ぎで終わった。自民党の石破茂幹事長は29日、首相官邸で安倍晋三首相と会談し、重要閣僚での入閣を受け入れる考えを表明したのだ。幹事長留任にこだわりを見せていた石破氏が変心したのはなぜか。背景にはポスト安倍に石破氏を充てる「禅譲」論があるとの見方が浮上している。
「組織人としてトップの決定に従うのは当然だ」
石破氏は首相との会談後、満面の笑みを浮かべてこう述べた。しかし、石破氏はつい4日前のラジオ番組で、首相が打診した安全保障法制担当相を蹴る意向を表明し、「トップの決定」に逆らったばかりだ。
なぜ、石破氏は豹変したのか。
ぎこちない笑顔の裏側には「石破政権」に向けた打算がのぞく。石破氏のラジオ発言を受け、首相側近の菅義偉官房長官や萩生田光一総裁特別補佐が「なぜ党を割るような動きをするのか。次は石破さんしかいないじゃないですか」と説得。朝日新聞は「石破氏入閣 決め手は『次はあなた』」とまで決めつけた。
だが、「政界一寸先は闇」は永田町の鉄則。過去にも現職首相が有力総裁候補に禅譲をちらつかせ、あっさり裏切った事例は少なくない。首相の祖父、岸信介元首相も大野伴睦元副総裁に政権を譲り渡すと約束し、結局は池田勇人元首相を後継指名した。
石破氏も、そんな経緯を知らないはずがない。あえてだまされたふりをしたのか。禅譲論にコロリと転んだかに見える結末に、石破氏周辺からは「これ以上ついていけない」との声も漏れている。
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