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挙党態勢!? photo Getty Images
石破茂地方創生担当相、11月9日衆院選の舞台ウラ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40285
2014年08月30日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
“石破騒ぎ”は、いったい何だったのか――。自民党の石破茂幹事長は、最後は白旗を掲げて安倍晋三首相が強く求める入閣を応諾する。閣僚ポストはほぼ間違いなく新設の地方創生担当相である。
■キーポイントは菅・石破会談
手前味噌で恐縮だが、筆者は8月27日夜のBS11『報道ライブ21-INsideOUT』に出演、石破氏が総務相兼務はない地方創生相を受けるのは確実だと語っていた。なぜ、そこまで言い得たのか。もちろん、理由がある。
前日の26日午前、東京・永田町の自民党本部で安倍首相(総裁)と石破幹事長も出席した役員会が開催された。その後、国会内で石破氏は菅義偉官房長官と会談した。実は、この菅・石破会談がキーポイントだったのだ。
2人は認めることはないだろうが、その場で菅官房長官は、恐らく安倍首相が拘った石破幹事長の安全保障法制担当相を固辞するのであれば内閣改造の目玉である地方創生相就任を強く求めたに違いない。それだけではない。菅官房長官は安倍首相が年内の、それも早期の衆院解散・総選挙に踏み切ることを示唆したのではないか。
言わば「ブラフ」である。仮に「10月初旬衆院解散・11月初旬総選挙」であれば、民主党など野党の選挙準備が進んでいない現状からすれば、294議席保有する自民党は負けないどころか圧勝するのは間違いない。即ち、来年9月の総裁選は安倍首相(総裁)の無投票・再選が確実である。つまり、安倍長期政権である。
「それが見えているのに、貴方は入閣要請を蹴って無役になるのですか?」と問うたに違いない。
実は、石破幹事長は同夜から変調を来たしたとの情報を得ていたのである。ブレ始めたということだ。石破氏が28日夜、周囲に「首相の打診を断って対立するようなことを、自民党を支持する人たちは望んでいない」と述べたと『朝日新聞』(29日付朝刊)は報じた。
が、飽くまでも方便に過ぎない。入閣選択しかないところへ追い詰められたと言うべきだろう。これで安倍首相は9月3日の内閣改造・自民党役員人事後の記者会見で「挙党態勢」が成ったと高らかに宣言するはずだ。
留任する麻生太郎副総理・財務相、岸田文雄外相、入閣する石破氏、復興相での入閣が確実視される大島理森元副総裁、そして二階俊博衆院予算委委員長が総務会長で党三役入りするようであれば、派閥(グループ)の領袖5人が政府・与党幹部として第二次安倍改造内閣を支える構図となる。
■「先勝」の11月9日に衆院選か
確かに「挙党態勢」と強弁できよう。そして「安倍1強」がさらに強固なものになる。では、安倍首相が胸中に秘める解散戦略はいかなるものなのか。公式の場では「全く考えていない」と語るが、秋の臨時国会召集冒頭衆院解散の可能性が高い。11月は安倍外交の季節である。10日から中国・北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、15日からオーストラリア・ブリスベンでG20サミット、そしてミャンマー・リピドーで東アジア・サミットと続く。
立て込んだ外交日程から逆算すると、最速で9月29日、遅くとも10月6日、その中間の同3日が臨時国会召集日である。例えば、10月3日に召集して冒頭解散を行えば、11月9日を投開票日に設定できる。まさにAPEC首脳会議の前日である。今週初め首相官邸幹部と会食した際、この工程表を示したら、同氏は瞬時に「確か、9日は先勝でしたね」と答えた。選挙日程が頭の中に入っているのだ。
それはともかく、29日昼、官邸で安倍首相と会談した石破幹事長は質問を投げかける記者団を振り切って地元・鳥取に帰るため羽田空港に向かった。胸中を探られたくなかったのだろう。石破氏の無念の気持ちは理解できる。
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