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心労を理由に…(佐藤知事)/(C)日刊ゲンダイ
福島知事選 “本命”不出馬で「与野党相乗り」の県民無視か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152944
2014年8月29日 日刊ゲンダイ
10月26日投開票の福島県知事選で“本命視”されてきた現職の佐藤雄平知事が、立候補しない方針を固めたという。
朝日新聞などが「不出馬」を報じ、注目の知事選の行方は混沌としてきた。
「佐藤知事が出れば当選確実といわれていて、今週末には民主党や連合などの支持団体が佐藤知事に正式に出馬を要請する予定でした。佐藤知事は官邸との関係も悪くない。自民党本部も、佐藤知事なら乗れると考えていた。滋賀県知事選の後遺症もあり、後に控える沖縄県知事選も苦しいので、福島では与党と野党の正面対決を避けたい意向が党本部にあるのです。与野党の相乗りならば、少なくとも黒星はつかないし、原発政策が争点化することも避けられます」(自民党関係者)
自民党の福島県連は、元日銀福島支店長の鉢村健氏を推薦することを決めているが、党本部は佐藤知事の態度表明を待ち、県連の推薦要請を棚上げしている。佐藤知事の後継には、内堀雅雄副知事の名前が挙がっているが……。
「佐藤路線を継承する副知事なら、相乗りは可能。すでに自民と民主の間で合意ができているという話もあります。県連も決して一枚岩ではなく、副知事に付く人も出てくる。どのみち鉢村氏には勝ち目はないから、自民党は分裂選挙もいとわないでしょう。告示前に鉢村氏擁立を断念させるために、官邸が女性問題などのスキャンダルを流しているという噂まであります」(地元紙記者)
どこまでも党利党略で話が進んでいるが、本当にそれでいいのか。原発事故後初の福島県知事選は、事故当事者の民意を問う絶好の機会だ。自公民の相乗りで勝敗がつかなければ、政府の原発推進策への是非もウヤムヤのまま進んでしまう。
「こんな大事な選挙で与野党相乗りなんて、民主党にとっては自殺行為だし、県民無視も甚だしい。どう考えても、原発にイエスかノーか、安倍自民にイエスかノーかを問う選挙にすべきでしょう。たとえば、前宮古市長で医師の熊坂義裕氏は反原発の立場で立候補を表明している。反原発候補なら、細川・小泉の元首相連合も側面支援を惜しまないでしょう。政党の枠を超えて、地元のことを真剣に考える選挙になって欲しいと思います」(政治ジャーナリストの山田厚俊氏)
民主党の姿勢が問われる。
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