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2014年 08月 27日
20日未明に広島市北部で大規模な土砂災害が起きてから、1週間になる。
昨日の時点で、死者は66人に。まだ行方不明者が20人以上おり、捜索が続けられている。
幸いに命が助かった人々も、家屋の倒壊やインフラ寸断のため、家に帰ることができず。避難勧告を受けている人も含め、1700人以上が避難生活を続けている。
<尚、24日には北海道の礼文島でも、土砂災害が起こり、2名が死亡。道路が寸断され、一部地域が孤立状態にある。哀悼の意とお見舞いを申し上げると共に、国や自治体はこちらの災害にもきちんと対応して欲しいと思う。>
安倍首相は、当初24日に現地視察に行く予定だったのだが。天候不良のため、25日に延期。災害現場を視察すると共に、災害対応に当たっている自衛隊員や警察、消防関係者を激励。避難所にも訪れ、被災者の声をきいたという。
『視察後、安倍首相は「あらためて、土砂災害の深刻さを認識した。災害対策本部に被災者支援チームを立ち上げ、生活再建支援を加速させていかなければならない」と強調した。(FNN14年8月25日)』
『安倍総理は「政府としては、できることはすべてやっていく」と強調しました。政府は、今回の広島の土砂災害だけでなく、台風11号や12号による京都府福知山市や兵庫県丹波市などの浸水被害も激甚災害の対象にする考えです。また、安倍総理は、初動対応に対する批判について「初動対応も含めまして、救命・救助及び復旧に一丸となって全力を尽くしているところだ」と述べるにとどめました。(ANN14年8月26日)』
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国会では、明日28日に今回の土砂災害の対応策などを議論するため、閉会中審査が行なうことを決定した。
野党側は、安倍首相への報告や首相の行動を含め、初動対応の問題も追及する構えでいるのだが。この審査には、安倍首相は出席せず。古屋防災担当大臣が出席する予定だという。^^;
『民主党の大畠章宏幹事長は25日、古屋圭司防災担当相と内閣府で会談し、広島市北部の土砂災害について、捜索活動の増員や財政支援などを要請した。会談後、大畠氏は「1ケタ単位が違う。(自衛隊など)1000人規模を最初に派遣して人命救助に当たるのが筋だった」と記者団に語った。一方、衆参両院の災害対策特別委員会は25日、閉会中審査を28日に行うことを決定。民主党など野党は、発生当日朝にゴルフに出かけた安倍晋三首相の初動対応を含め、政府の取り組みに不備がなかったかを追及する構えだ。(毎日新聞14年8月25日)』
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(関連記事・『安倍の広島豪雨災害の対応に疑問〜朝はゴルフを開始、夕方には別荘に帰還』『安倍の災害対応に野党の批判強まる+ロシアの報復制裁で、対ロ関係さらに悪化 』)
http://mewrun7.exblog.jp/22313279/
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安倍官邸は、安倍首相の災害発生日の行動に関しては、ともかく「問題はなかった」として済ませたい様子。
安倍総理が20日に静養先の山梨から総理官邸に戻った後、再び山梨県内の別荘に滞在し、野党から批判を受けたことについて、菅官房長官は、「総理は官邸に戻って万全の対応をとるよう指示した上で静養先に戻り、状況を見極めて、そこから指示をしていたもので、政府全体の組織として対応しているのであたらない」と述べ、問題はなかったという考えを強調しました。(TBS14年8月25日)』
ネットでも安倍氏or超保守系の支持者から「どこが悪いんだ」という反論が書き込まれているようなのだが。
この田母神俊雄氏のツイートと同じような主張をする人が少なくない。^^;
『田母神俊雄 @toshio_tamogami ・ 8月21日
安倍総理が昨日広島の豪雨被害でゴルフを中断して官邸に戻りました.しかし野党はゴルフを始めたこと、そして夜に別荘に戻ったことを批判しているとか。そんな事を言ったら総理は24時間毎日仕事を続けなければいけない。総理が官邸にいないことで何か救助活動に問題があったのか。ないではないか。』
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確かに、安倍首相が官邸にいたからと言って、首相に具体的に何ができるというわけではないし。とりあえず会議に出たり、ただ報告をきいて、ありきたりの指示をしたりするしかないわけで。救助活動にどれだけプラスになるかわからないし。
夜、公邸に泊まっているか別荘にいるかで、さほど大きな違いがあるわけではないだろう。^^;
<二次災害が起きることもあり得るけど。それでも安倍首相に何ができるってことではないからね。^^;>
そのような観点から行けば、首相なんていうのは、オモテ向きは(?)各省庁の責任者、統率者であったとしても、何かあったって、担当省庁の閣僚や官僚に任せておけばいいわけで。危機管理上も、現実的にはほとんど役に立たない、必要のない存在なのだ。(-"-)
<実際、安倍首相は就任してから1年半、公邸に移らず。自宅から通勤していても、「何の問題もない」みたいだしね〜。^^;>
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けど、mewは、首相には、(それこそ安倍首相もよく言っているように)一国の代表として、国民の生命や生活を守る、国民を守るために最善を尽くすという仕事があるのではないかと思うし。
自分が国の代表として、国民のことをいかに考えているか、それを伝えるのも大事な仕事なのではないかと思う部分がある。(・・)
官邸にいて、何ができるわけじゃないかも知れないけど、定期的に被害状況や救出活動に関する報告をきき、被災地のことを憂慮し、担当閣僚や官僚に最善を尽くすように指示をする。
それを見て、被災者や国民は、「この首相は常に国民のことを思い、一生懸命に働いてくれているんだ」と安心することができるし。細かい政策のことはよくわからなくとも、「この首相に国や国民のことを任せておいても大丈夫だ」と評価する人も増えるのではないかと察する。(~_~;)
天皇夫妻は災害が起きて間もなく(安倍首相より先に)軽井沢に静養に行くのをとりやめたのであるが。それこそ天皇夫妻は、行政府に指示ができるわけでも、救助活動に関与することができるわけでもないけれど。
静養をとりやめることで、「自分たちが被災地、被災者のことを案じている」「自分たちは国民と共にいる」という思い、メッセージが被災地や国民に伝わるわけで。それが天皇夫妻に対する敬愛の念を深めることになるのではないかと思うのだ。(++)
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でも、安倍首相はもしかしたら、「国民に自分の思いや考えを伝え、国民と共に国を作る」という発想、概念が乏しいのかも知れない。^^;
先日、作家の室井佑月氏が週刊朝日に掲載した「安倍さん、伝えたいという気持ち持ってますか?」というエッセイを読んで、「なるほど〜」と思わされたところがあった。
『 X JAPANのToshlさんと番組でご一緒した。Toshlさんの波瀾万丈な人生を追うというかたちで番組は構成されていた。
Toshlさんといえば、自己啓発セミナー団体による洗脳事件だ。彼がどのようにして洗脳されていったのかが再現VTRで流された。
VTRが流れている間、Toshlさんは具合が悪そうだった。それでも彼はスタジオに居つづけ、洗脳の恐ろしさを語った。有名人の自分がカルト的な集団に属してしまった。自分は被害者であるけど、加害者でもある――。その事実が彼を深く悩ませているみたいだ。
そして、最後に彼は歌をうたった。X JAPANのヒット曲だ。何度も聞いたことがある歌だったのに、あたしは涙が出そうになった。
番組の前半で彼の波瀾万丈な人生を聞いたからじゃない。自分は幸せになってはいけない、だけどみんなは幸せになって欲しい、そんな切ない彼の気持ちが伝わってきたからだ。
それからあたしは、広島の平和記念式典と長崎の平和祈念式典での安倍首相の挨拶が昨年のコピーだと騒がれていることについて考えてみた。
安倍さんの気持ちが変わらないのだから、おなじ挨拶でも問題ないではないかという人もいる。けど、あたしはそこじゃないと思う。安倍さんがあたしたちに伝えたい、という心を持っているのかを問いたい。
なぜ6日の広島で昨年のコピーのような挨拶が問題となったのに、9日の長崎でもおなじことができるのだ。問題になったのは、そのことに対し、不快に思う国民がたくさんいたからではないのか。彼はどこの誰に向かってスピーチをしていたのか。決められた行事に参加しただけ、決められたスピーチをただ述べただけなのか。
10日付の東京新聞によると、9日の長崎平和祈念式典の出席者のスピーチは、今の政府に批判的であった。被爆地の懸念があらわになったという。また、同日の新聞によれば、安倍さんが9日、被爆者団体代表と長崎市内のホテルで意見交換した際、出席者から、
「集団的自衛権については納得していませんから」
と声があがると、
「見解の相違ですね」
といって、しれっとして立ち去ったみたいだ。
安倍さんは、この国の政策で国民から疑問や不安の声があがると、「丁寧に説明をしていきたい」と答える。まさか、その説明って、「見解の相違」って一言だったりするの?
被爆者代表の城台美弥子さんのスピーチが、すばらしかった。彼女は国民の代表として、安倍さんに丁寧に疑問を投げかけていた。
それがどんなに勇気のいることか。ほんの少しでいいから、そういうことを安倍さんに想像してもらいたい。それができそうもない、するつもりもなさそうなところが、国民は怖いのだ。
※週刊朝日 2014年8月29日号』
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この広島、長崎の平和祈念式典でのコピペ挨拶や「見解の相違」発言に関しては、当ブログでも取り上げたのだけど・・・。
(『安倍の広島コピペ挨拶に怒!&市長も集自権に触れず+小百合が核アレルギーの訴えhttp://mewrun7.exblog.jp/22268544/』『安倍、長崎でもコピペ挨拶&集自権で被爆者に「見解の相違」+長崎平和宣言はgoodhttp://mewrun7.exblog.jp/22277416/』)
このコピペ挨拶に関しても、安倍首相を擁護する人たちから、「首相は多数の行事で挨拶を行なっているのだから、毎年、いちいち文面を全て変えてはいられない」「気持ちが同じなのだから、文面が同じで当然」「文面が同じでも何の問題もない」という反論が寄せられていたようだ。^^;
実際、安倍首相がコピペの挨拶を行なったからと言って、国政に何の問題が生じるわけでもないし。毎年行なわれる多数の行事における挨拶の文面をすべて変えることも困難だろう。(・・)
でも、室井氏の主張は、実に的を射ていると思うのである。
『安倍さんの気持ちが変わらないのだから、おなじ挨拶でも問題ないではないかという人もいる。けど、あたしはそこじゃないと思う。安倍さんがあたしたちに伝えたい、という心を持っているのかを問いたい。
なぜ6日の広島で昨年のコピーのような挨拶が問題となったのに、9日の長崎でもおなじことができるのだ。問題になったのは、そのことに対し、不快に思う国民がたくさんいたからではないのか。彼はどこの誰に向かってスピーチをしていたのか。決められた行事に参加しただけ、決められたスピーチをただ述べただけなのか。』
* * * * *
広島、長崎の平和祈念式典は、広島、長崎市や各地にいる被災者や遺族はもちろん、全国の国民にとっても、本当に大事な特別なものなのである。(**)
<だからこそ、終戦記念日の戦没者追悼式典も含め、こn3つの式典はNHKがわざわざナマ中継をするんだよね。(@@)>
そして、この式典に参加している(orTV視聴している)人たちの大部分は、この日に被災者を思い、2度と核兵器による被害が起きないように、2度と戦争の惨禍が生じないように、毎年、新たな誓いを立てるのだ。(・・)
それゆえに、広島市や長崎市の市長は、市民などの声もききながら、何ヶ月もかけて、その年の平和宣言の文面を考えるのである。(++)
でも、安倍首相は、最も肝心な被災者への思いや不戦の誓いを語る部分で、コピペの挨拶をしたわけで。
被災者や国民の中に、「あ、この人にとって、原爆の日の平和祈念式典は、その程度のものなのか」「決して特別なものではなくて、コピペ挨拶で済ませるような、単なる毎年恒例の行事の一つに過ぎないのか」という印象、メッセージを与えることになるのである。(~_~;)
* * * * *
今回の広島市の災害に関しても、同じことで。きっと被災者や遺族、関係者の中には、また国民の中には、安倍首相のゴルフや別荘帰りの話を知って、「あ、この首相は、さして被災地のことを心配していなかったのだ」「ゴルフや有力者との付き合いの方が大事だったのだ」「電話で指示さえすれば、それでいいと思ってたのだ」という印象を受けて、ガッカリした人、不信感を抱いた人もいたことだろう。(-_-;)
<そういうことも、メディアがきちんと伝えないと、国民にはわからないんだけどね。だから、メディアの報道は大事なんだよね。(・・)>
もしそれが安倍首相の本意ではなかったとしても(?)、首相の行動は、被災地や国民に首相の気持ちをあらわすメッセージとして伝わることになるわけで。安倍首相や周辺は、そのことをもっと認識する必要があると思うし。
mewは、それができないような人は、首相としての資質が欠けているのではないかとも思う。(**)
そして、どうか1日も早く、本当に国民の生命や生活のことを思い、その気持ちが伝わって来るような首相が、この人と共に日本の国を作って行きたいと思えるような首相が誕生することを願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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