http://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/449.html
Tweet |
自民党人事と石破氏
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52638723.html
2014年08月26日 在野のアナリスト
自民党内が、俄かに慌しくなってきました。安倍首相は来月3日の内閣改造を示唆、その前に党人事が混沌としています。石破幹事長は安保担当相就任を固辞、幹事長に留まる希望を述べましたが、その背景は様々に語られます。しかし一つに、以前であれば再三の首相の要請を固辞すると、生意気、傲慢としてバッシングされるのが常でした。しかし今回、安倍氏側近や閣内からはそうした声が上がるものの、党内でまったく広がらない。これは反安倍の機運が、党内に充満していることを意味し、それに力を得て石破氏も強気に傾いて拒否した、とみられる点が重要です。
安倍氏にとって、石破氏の動向は恐怖でしかない。それは今日の会談でも、ストレスを感じた安倍氏の表情が、よく表しています。石破氏は幹事長留任を希望しますが、金と権限を握らせたままでは、来年の総裁選にむけてよくない。一方で、石破氏以外だと幹事長が難しい。これまでは反安倍であっても、次期総裁と目される石破市と反目できないため、行動を控えていた向きがあります。それは党内の意見より、首相の意向や政権の意思を優先してきた、安倍政権の態度から、党内に鬱屈した空気が溜まっていたのを、石破氏の存在で抑えていた、という面があるのです。
次の幹事長が軽量級の議員だと、反安倍の攻撃の的となり、袋叩きにされます。派閥の力が弱まったため、領袖クラスでも頼りない。麻生財務相ぐらいの重量級でないと党をまとめきれませんが、タッグを組む財務省が手放すはずもない。菅官房長官もソツのなさで任せられそうですが、そうなると党役員でもおトモダチ色がさらに強まり、反安倍を勢いづかせる懸念すらあります。
一部で閣内封じ込めのため、法相や農水相を宛がう? とされますが、権限のある閣僚につけると、地方に強い石破氏がさらに基盤を固めかねない。前回の総裁選は、党内の反石破票をとりこんで勝った安倍氏が、今度は反安倍票により、ダブルスコアで石破氏に敗北しかねないのです。
では今後、党内の意向に配慮した政権運営を安倍氏ができるか? といったら、それも無理です。それこそ安倍氏はストレスを溜め、ゴルフや会食がさらに盛んとなり、批判の対象にされかねません。その状況を打破するため、安倍氏の側近や安倍氏と会食する政治記者などは、10月解散を進言するでしょう。しかし、それも無理です。嫌なことから目を背ける、ストレスに弱い首相であることと同時に、どう考えても今より議席が増えるわけもない。それに大義がありません。新たに組閣したから国民に審判を…なんて、夏休みの宿題が片付いたことを、親に報告する子供でもあるまいし、多額の予算をかけてまで総選挙することに、国民は納得しない。それこそ実感なき景気回復に国民はぴりぴりしており、自分都合のムダ遣い選挙では、反安倍の機運が国民にも広がりかねません。
そもそも安保担当相なる、権限のないポストを準備した時点で、安倍氏は矢面に立つ強いリーダーでない、ストレスから逃れたいだけ…という弱さと、それを他人に押しつけてしまう傲慢さを露呈した。だから石破氏が断っても、石破氏は批判されない、という構図ができてしまった面があるのです。安保担当が『安倍氏の心の保健を担当する相』となっている、そんなリーダーの下には誰も従いたくない。その盛り上がり、自民党内の反安倍の動きが、これまで無風とされてきた永田町で、俄かに政局化しそうな様相になってきのでしょうね。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK170掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。