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http://mewrun7.exblog.jp/22332606/
2014年 08月 26日
この記事では、『石破が安保相を固辞の報〜石破が無役で安倍と対立すれば、政権打倒は近いかもhttp://mewrun7.exblog.jp/22325805/』(以下、前回の記事)の続報を・・・。
来週、行なわれる内閣・役員改造の人事を巡って、安倍首相と石破幹事長が激しい攻防を繰り広げている。(@@)
安倍首相は先月末に石破幹事長と会談を行ない、安保担当相の就任を打診したのであるが。
石破氏は、首相が自分を重要な地方選の前に幹事長から外そうとしていること(&内閣に取り込もうとしていること)、しかも、よりによって安保担当相を任せようとしていることに納得が行かない様子。^^;
石破幹事長は25日、安倍首相の超側近である萩生田総裁特別補佐と党本部で会った後、ラジオ番組に出演。幹事長続投に意欲を示すと共に、安保担当相就任の要請を受けない意向を明らかにした。(・・)
『石破氏は25日、首相側近の萩生田光一・自民党総裁特別補佐と党本部で会談した。安保法制に関する考え方で首相と隔たりがあることなどを挙げ、担当相を受けない考えを伝えたとみられる。 石破氏はその後のTBSラジオ番組で「首相と考え方が100%一緒の人」が適任との見解を示し、自身の就任を否定した。鴨下一郎幹事長特別補佐は24日、「石破氏の自説は首相官邸の進め方とは違う」と代弁していたが、石破氏が自ら発信した意味は大きい。(毎日新聞14年8月25日)』
<しかも、石破氏は、何とこのラジオ番組の中で、例の安倍氏の「7年越しの恨み」の話に触れて、首相が自分に対して「そんなにいい感情は持っていただけないかもしれない」とまで言ったんだって。 (・o・)>
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他方、安倍首相は、既に幹事長を含む党三役を全て交代させる意向を示しており、石破氏に幹事長を続投させることはないと見られている。^^;
もし石破氏を無役にした場合、地方支部も含めての党内対立や「安倍おろし」の動きが加速するおそれがあることから、首相周辺には石破氏に他の閣僚か役員の就任を要請した方がいいのではないかという声も出ているようなのだが・・・。
『人事構想の練り直しを迫られた形の首相側は神経をとがらせる。首相周辺は「政権復帰からわずか1年半で、『また党内の勢力争いか』と世間にあきれられる」と石破氏をけん制。7月の滋賀県知事選で自民、公明両党推薦候補が敗れたうえ、この先の福島県知事選や沖縄県知事選の候補者調整を巡って石破氏の手腕を疑問視する声が出始めており、「根本的な考え方が違うなら幹事長続投も難しい」という強硬論も広がっている。
一方、ある派閥幹部は「石破氏が無役になると、『今もめてはいけない』と自重してきた人たちが石破氏に結集しかねない」と、党内対立の表面化を懸念する。(毎日新聞14年8月25日)』
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とはいえ、安倍首相にもメンツがあるだけに、今さら石破氏に他のポストを用意することは考えていないという。^^;
『安倍首相は周辺に「受けないというならやむを得ない」と話していて、石破氏が正式に辞退した場合、他の閣僚や幹事長など党3役には起用しない方針を固めたことがわかった。(NNN14年8月26日)』
『「完全な無役になったら、それこそ党で埋没してしまう」首相は周囲にそう語っている。石破氏が協力を拒めば他のポストを用意せず、存在感をそぐ構えのようだ。(産経新聞14年8月25日)』
安倍陣営としては、石破氏を無役にすることで、逆に「石破潰し」をしてしまおうという思惑があるようなのだけど・・・。
『石破氏の幹事長続投を首相が受け入れる可能性は低いとみられる。石破氏があえて続投に意欲を示したのは「首相から降ろされた」という構図を演出し、対決色を打ち出す狙いがあるとの見方がある。自民党関係者は「石破氏は腹を決めた」と語った。(西日本新聞14年8月26日)』
しかも、党内には、安倍首相&周辺の独善的な政権運営を好ましく思っていない議員や党員も少なからずいることから、もし安倍内閣の支持率が低下した場合には、アンチ安倍派が石破サイドに結集して、党内大抗争に発展する可能性も否定できない。(@@)
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石破氏は25日に出演したラジオ番組で、このような話をしたという。(・・)
『石破氏は幹事長として取り仕切った一昨年の衆院選、昨年の参院選と東京都議選を「いずれも勝たせていただいた」と実績を強調。10月の福島県知事選、11月の沖縄県知事選、来春の統一地方選を念頭に「地方できちんと勝てるようにして、初めて政権奪還が完成する。(敗北した)滋賀県知事選の反省も踏まえて勝てるようにしていくことは、私としてはやりたいところだ」と述べた。
一部報道機関の世論調査で、石破氏の幹事長続投を望む声が自民党支持層の7割近くに上ったことにも触れ、「それにお応えできたらいいなという思いはある」と語った。
一方、安保担当相については「(安全保障政策が)総理と100パーセント一緒です、という人が一番いい。そこは違います、と一言でも言えば国会は止まる」と述べ、辞退する考えを示した。
第1次安倍政権末期に、首相に退陣を迫ったことにも言及。「一番苦しい時にそういうことを言った人間というのは、そんなにいい感情は持っていただけないかもしれない」と踏み込み、首相との間に感情的なしこりがあることを認めた。(2014/08/26付 西日本新聞朝刊)』
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mewは、もしかしたら石破氏は、萩生田総裁特別補佐と会って、「安倍首相が安保基本法案を作る気があるのか否か」「幹事長留任の可能性があるのか否か」を確認。萩生田氏から「ない」と言われた(orその感触を受けた)ので、「じゃあ、先制パンチを打っちゃおう」と考えて、ラジオ番組で自分の率直な考えや思いを語ったのかな〜と邪推したりもしているです。
そもそも石破氏から見れば、首相が自分に安保担当相を打診すること自体、石破氏のアイデンテイティを蹂躙するような話で。実に失礼かつ心外なことだし。これもまた、「石破潰し」(石破いじめ?)の策なのではないかと警戒心を抱く部分もあったのではないかと察する。(・・)
石破氏は、ラジオ番組の中でも『安全保障法制担当相を辞退する理由に挙げられている「国家安全保障基本法」の制定に関しては「党内で何十回も議論して法律を書き、(法案は)一昨年の衆院選の前に党議決定している」と述べ、自らの主張が正しいことを訴えた』という。(産経新聞14年8月25日)』
『「党にいるときは自説を曲げて政府に合わせてきたが、担当相になると、つらいところがあるのだろう」
石破氏に近い鴨下一郎幹事長特別補佐は24日、フジテレビ「新報道2001」で、石破氏の胸の内を代弁した。集団的自衛権の行使容認などをめぐる安全保障政策で首相と意見が違うことから、安保担当相は受けられないというわけだ。
石破氏の側近議員も「これ以上、本意でない政策に協力しては、首相に『ポスト安倍』への芽をつぶされる」と警戒感を募らせる。石破氏は来年の党総裁選に出馬する意向で、閣内で縛られるよりも自由な立場で動いた方が得策だと判断しているようだ。(同上)』
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石破氏が首相との考え方の違いを強調して、安保担当相の就任を拒んでいることには、安倍首相周辺から批判の声が上がっているとのこと。<政治評論家の中にも、同じような批評をしている人がいるようだ。)
『石破氏が「安保政策の違い」を理由にしたことに、安倍晋三首相周辺は「今さらそんなことを言っても通らない」と反発。(毎日8.25)』
『首相に近い閣僚は「石破氏は集団的自衛権の行使容認を議論した与党協議会のメンバーなのに、合意内容に基づく安全保障関連法案の成立に協力しないのは無責任だ」と批判する。政策よりも政局的な動きだとして「国民から評価されない」(党幹部)との声も上がる。(産経8.25)』
でも、党が決めた方針や公約を破って、好き勝手に無責任なことをやっているのは、安倍首相の方なわけで。客観的に見る限り、石破氏の主張の方が正当だろう。(・・)
実際、自民党は12年衆院選公約、13年参院選政策集に「集団的自衛権の行使を可能とし、『国家安全保障基本法』を制定します」と明記しているわけで。
そして安倍総裁&首相は、その公約の下に衆参院選を戦って政権を手にしたのであるから、本当なら、まずは公約通りに、安保基本法案の制定に努める必要があるのだ。(**)
(関連記事・『公約違反になる安倍の解釈改憲戦略&自公からも反発強まる』『安倍自民は、公約違反!〜公約明記の安保基本法を作らず。一括審議も問題http://mewrun7.exblog.jp/22181801/』)
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この辺りのことは、以前から何度も書いているので、今回はざっと記すにとどめたいのだが。
自民党は谷垣総裁の下で安保政策を検討した際に、集団的自衛権の行使容認をするために基本法案を作るという方針を党議決定。石破氏が中心となって安保基本法案の原案を作成し、政権をとったら国会に提出することになっていたのである。(・・)
ところが安倍首相は、この党の方針、公約を完全にスル〜して、7年前の前政権の時とほぼ同じ顔ぶれのブレーンを官邸に集めて、有識者会議を設置し、集団的自衛権の行使に関する諸事の議論を委ねることに。また、早い段階で安保基本法案の制定は見送り、個別法案の改正で対応する意向を示したのだ。^^;
これを問題視した石破幹事長は、党内の講演や会見、著書などで「公約遵守」「安保基本法案の制定の重要性」を主張すると共に、公明党や野党も交えて慎重に議論をすることを求めていたのであるが。
安倍首相はこれを不快に思い、党内のとりまとめや自公与党協議の座長を高村副総裁に委任。石破氏は半ばカヤの外に置かれることになった。
閣議決定を行なった解釈改憲の文案も、高村副総裁と公明党の北側副代表の2人が主導して作ったため、石破氏はほとんど関与していないのが実情なのである。(~_~;)
<尚、一部メディアでは、安倍首相は集団的自衛権の行使を「限定容認」する立場であるのに対して、石破氏は集自権行使を「全面的に(or幅広く)」認める基本法案を作ろうとしているという点で考え方が違うと解説しているのだけど。それはチョット違うのではないかと思う。
この件は、また機会があったら、ゆっくり書きたいと思うのだけど。安倍首相も石破氏も、できるだけ行使の範囲を広げたいと思っている点ではさほど変わらず。2人の考え方の大きな違いは、安倍首相が「政府解釈」だけで行使の要件を決めればいいと考えているのに対して、石破氏は「政府解釈」ではなく、ちゃんと国会の審議を経た上で、「法律」によって要件を決めるべきだと主張している点にあると思う。(・・)>
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mewは、石破氏が政治家としてピュアな人だとは思っていないのだけど。
ただ石破氏は、殊に安保軍事に関しては、幼少時から強い関心を抱いており、自他ともに「軍事オタク」と認めるほど、並々ならぬ熱意や研究者的なピュアさを有しているような部分があるし
特に集団的自衛権に関しては、20年以上にわたって勉強や政策作りに取り組んでおり、「集団的自衛権は自分のライフワークだ」と公言しているほど。
安保基本法をベースにした集自権の行使は、まさにその集大成とも言えるものであるだけに、それを実現したいという思いはめっちゃ強いし。政治家としても、軍事オタクとしても、そう簡単には譲れないという強〜いこだわりがあるのではないかと察する。(**)
それもあって、石破氏は安倍政権が発足してから1年半、首相が自分とは異なる内容&手法で、集団的自衛権の行使を容認しようとしていることに、激しいイラ立ちやストレスを覚えて来たのではないかと思うのだ。^^;
ところが、安倍首相は、今度は石破氏が安倍内閣の考え方や手法に反対であることを知りつつ、石破氏を安保担当相に起用しようとしているわけで。それは、石破氏から見れば、ある意味で「いじめ」や「嫌がらせ」に近いものがあるかも知れない。^^;
もし安保担当相を引き受けたら、石破氏は国会の答弁で、自分の考えとは異なる(自分が正当だ、望ましいとは思っていない)政府解釈の中身やその場しのぎで行なう法改正案を、いかにも正しいものであるような感じで説明しなければいけない立場に置かれることになる。
でも、石破氏にとって、持論と異なる答弁を行なうのは、かなり苦痛な&屈辱的なことに違いあるまい。(-"-)
しかも、野党側は「自民党は公約に違反しているのではないか」「安保基本法案は作らないのか」と追及して来るはずで。石破氏は、ホンネとしては「公約違反だと思う」「自分も安保基本法案を作るべきだと考える」と答えたいところ。
でも、もしそれを一言でも言ってしまえば、国会が大紛糾するのは必至で。それこそ石破氏がラジオで言ったように「国会が止まる」ことにもなりかねないだけに、それを思うと尚更に、安保担当相なんか引き受けたくないという気持ちになったのではないかと察する。(@@)
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また、安倍氏と石破氏は政治思想も異なることから、安倍内閣の一員になることに抵抗を覚えた面もあるかも知れない。(・・)
あの田母神俊雄氏が先日、こんなツイートをしたことが話題になっているのだけど・・・。
『田母神俊雄 @toshio_tamogami ・ 8月22日
来月3日の内閣改造で石破茂氏の担当大臣就任でもめています。大臣になると来年の総裁選で安倍総理と戦いにくいことが理由のようです。しかし私は石破氏は総理にしてはいけない人だと思います。彼は靖国神社に参拝したことがないのです。これからも参拝しないと言っています。自虐史観どっぷりの人です
田母神俊雄 @toshio_tamogami ・ 8月25日
石破幹事長はクリスチャンだから靖国参拝が出来ない、田母神の批判は的外れと言う人がいます。大平元総理もクリスチャンですが靖国参拝をしていました。靖国が宗教的施設とか言うことが的外れだと思います。英霊が祀られている場所に参拝できない総理などいらないと思います。日本人的宗教観が必要です。』
石破氏は、かなりの「保守タカ派」であることは事実なのであるが。同氏は、安倍氏らのように戦後体制を否定する戦前志向&国家主義的な超保守思想は有しておらず。ふつ〜の保守or新保守に近い思想の持ち主ゆえ、安倍首相が仲間たちと促進しようとしている安倍カラー的な外交、教育政策でも一致できない部分があるのではないかと思うのだ。^^;
<石破氏は、「第2次世界大戦は誤った戦争だった」「犠牲者がたとえ数人であろうとも、南京大虐殺は虐殺だ」と発言したこともあるとか。それも安倍首相&周辺に嫌われる一因になっているかもです。^^;>
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そして実は、自民党内には安倍氏ほどコアな超保守派の議員は、100人もおらず。安倍首相らがその思想ゆえに異常なまでに中国や韓国、北朝鮮を嫌悪、敵視して外交政策に支障が生じていることや、靖国参拝にこだわったり、愛国教育を推進したりしようとしていることに、疑問や不満を抱いている議員がかなりいるのが実情なのである。^^;
また、アベノミクスと呼ばれる安倍首相の新自由主義的な経済、社会政策、農水政策を問題視している議員も少なくないと言われている。^^;
それでも、これまでは安倍内閣の支持率が高かった上、アベノミクス効果による景気回復への期待も大きかったこともあって、議員たちの多くはその疑問や不満を公の場ではクチにできずにいたのであるが。
もし安倍内閣の支持率がさらに下がり、アベノミクスもさして効果がないことが明らかになれば、安倍首相の政策に不満を訴える議員や地方支部、党員が増えるのではないかと思うし。
石破氏が無役になって自由に活動できるようになれば、アンチ安倍派が同氏と協力して(公明党とも協力して?)「安倍おろし」に動く可能性が十分にある。^^;
<mew個人は、安倍おろしをした後、(自民党の支持率維持を考えて?)、野田聖子氏を日本初の女性首相にしようという動きが出たらいいな〜と思っているのだけどね。(・・)>
でもって、そのような可能性を拡大するには、やはり安倍内閣の支持率をダウンさせること&地方首長選で安倍自民党の候補を負けさせることが必要なわけで。
そのためにも、このブログで、どんどん安倍政権の問題点をアピールして行かなければと張り切っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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