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2014年08月24日
内閣府の「国民生活に関する世論調査」が行われた。前年比減ったか増えたかなど、どうでも良い話で、大雑把に言えば、国民の7割が、現在の生活を「満足」だと答えているのだから、これは立派な国家だと評価する以外にない。ただ、2008年以来の落ち込みだと云うので、民主党政権下でも下がらなかったことを意味しているので、アベノミクス政権下で大きく「満足」が増えたわけではない。消費税で0.7ポイント下がる程度は当然で、殊更取り立てる話でもない。 このような結果であるなら、日本の政治は概ね上手くやっていると云う評価をくわえても良いだろう。安倍政権が上手くやっているではなく、民主党政権時でも上手く行っていたと云うことになる。
この内閣府の調査がいい加減かどうか寸借しても、たいして意味はない。ただ、個別対面調査と云うものに直面して、自分の生活の現実を語る人は、稀なのではないかと云う問題はある。筆者の家に、この調査員が来たら、内心はすべてが不満、ぼろ糞だと言いたいところだが、実名を知られ、家まで判られているのだから、支障の出ない世間並みの答えを意識して答えるだけだろう。仮に、全部不満、ぼろ糞回答した場合、回答がなかった個別対面調査結果に分類されるのとも思う。つまり、ただの、税金の無駄遣い調査と云うことだ。
それでも政府は、この調査をやりたがる。そう、答えの殆どが作り話であっても、政府に都合の良い結果が必ず導かれる調査なのだから、やめない。どう転んでも、7割前後の国民が、多少の不安はあるものの、現在の生活に満足していると云うのだから、世界広しと雖も、日本くらいのものだろう(笑)。まあ、「悩みも不安も」ステレオ項目が並ぶので、今まで通りのニセ薬を飲ませておけば、安泰だと云う証拠を掴んだように出来上がってくる。1位が「老後の生活設計」、2位が「医療・年金等の社会保障の整備」、「景気対策」、「高齢社会対策」で過半数越え。その他にも細々調査しているが、その辺は以下の記事参照。
≪ 3人に2人が生活に不安、一番の悩みは「老後」…内閣府 「国民生活に関する世論調査」
内閣府は23日、国民生活に関する世論調査の結果を公表した。日常生活での悩みや不安を尋ねたところ、3人に2人にあたる66・7%が「感じる」 と回答した。具体的には「老後の生活設計」(57・9%)が最も多く、「自分の健康」(49・7%)、「家族の健康」(41・9%)、「今後の収入や資産 の見通し」(41・0%)が続いた。
日常生活での不安について昨年6月の前回調査と比較すると、「老後の生活設計」が2・6ポイント増加 し、「自分の健康」は2・7ポイント減少。今後の生活で何に力点を置くかの質問では、「所得、収入」(34・3%)、「資産、貯蓄」(33・4%)の回答 がいずれも過去最高だった。老後の生活の備えに対する意識が高まっているといえそうだ。
昨年と比べ、生活が向上しているかどうかの問いには、5人に1人に相当する20・9%が「低下」と答え、前回調査から4・1ポイント増加。今後の生活の見通しに関しては「同じ」(62・7%)、「悪くなる」(26・8%)、「良くなる」(8・9%)の順だった。
政府に求める政策については、「医療、年金など社会保障の整備」(68・6%)が最多で、「景気対策」(58・7%)、「高齢社会対策」(54・9%)が上位を占めた。「少子高齢化対策」(37・5%)は年々増加傾向にあり、調査開始から最も高くなった。
調査結果について内閣府の担当者は「消費税増税が国民の意識に影響しているのではないか」と分析している。調査は20歳以上の男女1万人を対象に6月19日〜7月6日に実施した。有効回収数は6254人。 ≫(産経新聞)
どうも、人口比で中高年中心に調査がなされた傾向が顕著な結果でもある。40代以下の若い世代が、この調査に非協力的であったことも窺えるのだろう。ただ、このような調査結果は、政府や官僚組織にとって、錦の御旗にはならないまでも、国民の“怒りの沸騰度”を知るには有効だろう。なるほど、いまだ国民の怒りが政府や官僚に刃向うほどにはなっていない。刃向うどころか、無政府主義者風を装うことで、時間が過ぎるのを待つ、無気力な人間が増殖し始めたと、ほくそ笑んでいるかもしれない。彼らにしてみれば、増減が多少あっても、7割前後の国民が、目の前で生活には「満足」と言っているのだから、それで調査の役目は終えているだろう。
筆者は、この調査から、政府や官僚とは異なる意味で、日本国民の生活水準が、世間体や評判を気にする余裕が、まだまだ残されているという感覚を持つ。“背に腹は代えられぬ”の夜叉の心境になるまでに、追い込まれていない現実を確認する。つまりは、日本国民の平均的生活水準は、生命を維持する動物的生き方には、充分のり代が残っているという点がポイントだろうと思う。ゆえに、そうそう簡単に、改革など本気でやられては困ります。現状維持に努力してくれ。出来たら、分配も忘れないで欲しいものだ、程度であり、まだまだ、吸い上げるのり代が残されていると、為政者は心を強くするだろう。
このような状況では、改革など起こらないと想定するのは当然で、アメリカン・デモクラシの転換なども、当分機が熟すことはない。そういう最中に、デモクラシーに代わるイデオロギーを想像するのも容易な話ではなさそうだ(笑)。まあそれでも、誰かがアイディアを提供し、議論の蓋を開けるのも、ブロガーの一つの役目だと思う。そういう意味で。思いのたけを語る人に参加して貰うために、コメント欄はオープンにした。糞味噌、好き勝手に叩き切って頂こう。無論、賛成のご意見も、励みにはなると云うものだ。だいぶ、暑さも和らいだ日曜日の午後である。
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