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http://mewrun7.exblog.jp/22325805/
2014年 08月 24日
これは『安倍が石破の幹事長外し&取り込みをはかる〜安倍政権崩壊の一歩になるかもhttp://mewrun7.exblog.jp/22248363/』(以下、前回の記事)続報になるのだが・・・。
(関連記事『石破の痛烈な安倍批判が、7年越しの恨みに+森が長老連合と石破支持に回る?http://mewrun7.exblog.jp/22263960/』)
安倍首相は、先月末、石破茂氏と会談を行ない、9月の内閣・役員改造で幹事長を退任し、安保担当相に就任することを打診したのに対して、石破氏は回答を保留。(・・)
先週あたりには、石破氏が安保担当相就任を受けるのではないかという記事が、複数のメディアから出ていたので、mewは「え〜っ、つまんないの」とチョット不満に思っていのだが。^^;
『自民党の石破茂幹事長が内閣改造・党役員人事で、安倍晋三首相に対し「正式要請があれば、どんな役職も受ける」と首相周辺を通じて伝えていたことが17日、分かった。(共同通信14年8月18日)』
でも、今朝になって、多くのメディアが一斉に、石破氏が安保担当相就任の要請を拒否する意向を固めたという報道を流していたので「お〜っ」という感じに。 (・o・)
もし石破氏が入閣もせず、幹事長続投もせず無役になった場合には、党内でアンチ安倍派が石破氏と共に「安倍おろし」に動くこともあり得るため、そうなると安倍政権の足下が揺らぐおそれがあるだけに、安倍首相は大きな決断を迫られることになりそうだ。(@@)
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石破氏に関する記事を読んでいて「大義名分には大義名分のしっぺ返しを」という印象を抱くところがあった。(@@)
安倍内閣は7月に集団的自衛権の行使の解釈改憲を強行。今後、具体的に法整備を行なう必要があることから、首相は9月の内閣改造で安保担当相を新設を発表した。
そして、首相は、オモテ向き「丁寧で分かりやすく説明することのできる能力を持った人が望ましい」として、安保通であり、答弁能力も高い石破氏に安保相の就任を打診したのである。^^;
もちろん、実際のところ、この人事構想(抗争?)のウラには、後述するように「石破外し」「石破潰し」などの様々な思惑があるしのだが。オモテ向きの理由だけ見れば、石破氏に安保担当相をという要請は、「なるほど」と思わせるものがあるかも知れない。(~_~;)
石破氏は、自他ともに認める「軍事オタク」であり、党内でもTOPクラスの安保軍事通だし。論理性に優れており、国会での答弁能力、国民への説明能力も高いからだ。(++)
http://mewrun7.exblog.jp/21869647/
ただ、ここにも計算があった。安倍首相としては、石破氏が安保相としてうまく国会をしのいでくれれば、安倍内閣、ひいては自分にもプラスになるし。
これはチョット驚いたのだけど、もし石破氏が国会で苦戦したり、世間の批判を浴びたりすることになった場合は、石破氏にダメージを与えることができるという思惑を有していたようなのである。(~_~;) <「うまく行けば、自分の手柄。失敗すれば、石破のせいに」ということね。>
『7月に閣議決定した集団的自衛権の行使容認後、内閣支持率は低下。滋賀県知事選で与党が敗北するなど、政権の勢いは変調の兆しがある。来春以降の安保法整備を巡る国会論戦も難航が予想され、首相は石破氏に担当相を打診。国会審議を乗り切るだけでなく、石破氏を野党や世論の批判の矢面に立たせ、改めて動きを封じる狙いも込められていた。(毎日新聞14年8月23日)』
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石破氏としても、自らライフワークだという「集団的自衛権の行使」を実現させたいという気持ちは強いのであるが。ただ、当ブログでも何回も指摘しているように、石破氏の集団的自衛権行使に関する考え方は、首相&仲間たちとは異なる点が多い。(-"-)
(関連記事・『石破が集団的自衛権の行使を語る〜安倍とは手法に違いも、前のめりなのは一緒』『石破が、安倍官邸のまやかしの解釈改憲論に反発』など)
しかも、自民党は野党時代、石破氏が中心になって集団的自衛権の行使容認を行なうため、安保基本法案の制定を行なうなどのプロセスを決め、公約にも記していたのに、安倍首相はこれを完全に無視。ここでも「石破外し」をして、同氏をカヤの外に置く形で、解釈改憲の準備を進めて来たのである。(~_~;)
<解釈改憲の内容は、首相のブレーンを集めた官邸の有識者会議で決定。党内のとりまとめや公明党との閣議決定文作りは、高村副総裁が主導。>
それゆえ、石破氏にしてみれば、今さら安保担当相をと言われても、「何を今さら」という思いがあるだろうし。
ましてや自分と異なる考えを国会で説明するのも気が進まないだろうし。うまく行けば、安倍首相の手柄、うまく行かなければ石破のせいにされるのでは、たまったものではないだろう。(-"-)
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そこで、石破氏は来週にも安倍首相に会って、集団的自衛権の行使に関する持論を説明。もし首相が石破氏の考え方に同意してくれない場合には、閣内不一致になるとして、安保相の就任要請を断ることに決めたという。(~_~;)
『石破氏は仮に安倍総理大臣から、安全保障法制の担当大臣への就任を正式に要請された場合、「国家安全保障基本法」の制定や国連決議に基づく集団安全保障措置への積極的な参加など、みずからが掲げる安全保障政策の実現を目指す立場を伝える考えです。
そして、石破氏はこうした立場が受け入れられない場合は、集団的自衛権を行使できるようにするための法案などの国会審議で、野党側から閣内不一致だと追及されかねず、担当大臣に就任するのは困難だとしていて、慎重に判断する方針です。(NHK14年8月23日)』
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『21日までシンガポールを訪れていた石破氏は帰国後、側近議員に「国会で質問されたら、どこかで首相との食い違いが出る。そうなると閣内不一致になる」と語り、安保担当相を引き受けるのは困難との考えを伝えた。
石破氏は、憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を容認した閣議決定に際し、政府・与党内の調整に当たった協議会メンバー。ただ、石破氏は、自民党が2012年の衆院選公約で掲げた「国家安全保障基本法」を制定し、自衛隊の行動を規定することが望ましいとの立場で、同法を提出せずに個別法改正を進める首相の方針に不満を抱いているとされる。(時事通信14年8月23日)』
各メディアでは、石破氏が次のような発言をして、安保相就任に難色を示したと伝えている。
「安全保障のプロセスを含め、首相の考えとは隔たりがある」(毎日)
「首相と100%考えが一致する人がやるべきだ。自分が政府に入って一心同体でやるのは難しい」(読売)
「政治家として主義信条が異なる仕事を受け入れることはできない」(NNN)
要は、「あんたとは考えが合わないから協力できない」ということなのだけど。
政治家としては、重要政策に関して考え方が違う以上、入閣すべきではないわけで。理や筋を重んじる石破氏らしい&実に見事な大義名分なのではないかと思う。(・・)
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そもそも前回の記事にも書いたように、安倍晋三氏と石破茂氏は基本的な思想や考えがほとんど合わず。しかも、お互い、相手を好んでいないところがある。(~_~;)
それこそ石破氏が安倍前政権の時に、首相を強く批判したこともあって、安倍氏は石破氏に対し、嫌悪感や恨みを抱いていると言われているほどで。(『石破の痛烈な安倍批判が、7年越しの恨みに』)2人の間には、信頼関係が全くと言っていいほどないのである。^_^;
おそらく安倍氏は、内心では、石破氏を幹事長にしてタッグなんか組みたくなかったのではないかと察する。(・・)
ただ、安倍氏は12年9月の総裁選で当選した際に、石破氏を幹事長に起用することに決めた。
石破氏は、総裁選で全国の党員票でダントツ1位になったように、地方支部からの人気や支持が著しく高い。それゆえ政権奪還を目指した国政選挙を目前に控え、石破氏の力が必要だったし。天敵視されている石破氏と組むことで、党内の一致団結を演出したかたったからにほかならない。(@@)
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石破幹事長は、その期待に応え、衆参院選で全国を飛び回って活躍し、自民党の勝利に大きく貢献。その功績もあって、この9月には幹事長2周年を迎えることになった。^_^;
党の幹事長は政党資金や選挙に関する権限を有する強い立場ゆえ、自民党では、有力派閥の長や幹部が、1年交代で務めるのが慣例になっていて。<2年以上続けた人は過去に数人しかいないんだよね。>党内には、そろそろ幹事長交代をという声が出始めていたのであるが。
石破幹事長は、今年後半の重要な地方首長選、来春の統一地方選の準備に既に取り組んでいることもあり、幹事長続投に意欲を示していた。^_^;
また、先月5日には全国幹事長会議が行なわれたのであるが、地方県連の幹部の中にも続投を望む声が多かったという。(・・)
『9月の内閣改造・自民党役員人事を控え、5日の党全国幹事長会議では、茨城や沖縄などの県連から、石破茂幹事長の続投を求める声が相次いだ。
沖縄県連は11月16日投開票の県知事選で3選を目指す仲井真弘多知事への支援を要請した上で、「安倍晋三首相と石破幹事長の体制を継続し、支援してほしい」と表明。茨城県連が幹事長続投を求めた際は、会場から拍手が起こったという。このほか高知県連も続投を求めた。
9月の人事では石破氏の処遇が注目されているが、出席者によると、続投要請には反応しなかった。
ただ、石破氏は冒頭のあいさつで、「統一地方選で勝利して、初めて政権奪還は完成する」と強調した。閣僚経験者の一人は会合後、記者団に「幹事長続投への意欲ではないか」と解説してみせた。(時事通信14年8月5日)』
でも、安倍首相&周辺から見れば、この石破人気が目障り&脅威なのである。(>_<)
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来年9月にはまた総裁選が行なわれるのだが。石破氏は今でも「ポスト安倍」の最有力候補になっている。
しかも、来年の総裁選から全国の党員票が反映される割合がアップするので、石破氏に有利に働くのではないかという見方が強い。<1回目の投票で、国会議員票と党員票の比率が1対1に&決選投票でも党員票が加わることに。この新方式で計算すると、前回の総裁選でも石破氏が勝っていたんだって。^^;>
それゆえ、もし石破氏が幹事長を続投し、今後もそれなりの功績をおさめて、地方選出の議員や地方党員からの支持がアップした場合、安倍首相の再選が難しくなるおそれがあるのだ。^_^;
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しかも、今年にはいって、安倍首相&仲間たちと石破幹事長との間の亀裂がどんどん深まっていると言われている。(~_~;)
石破幹事長は、超保守系ではないため、安倍首相や超保守仲間の閣僚、スタッフなどが安倍カラー政策をオモテに出すことを好んでいないし。(首相の靖国参拝にも否定的。)
地方の首長選の候補者選びなどでも、官邸側と考えが対立するケースが増えているという。
<実際、沖縄や福島の県知事選でも、党本部と県連が候補者選定で対立。安倍首相が、石破封じのために河村健夫氏を強い権限を持つ選対委員長に起用したことから、事態が複雑化しているです。>
また安倍陣営は、いざとなれば、年内の解散を断行するという荒業も検討しているのであるが、石破幹事長はそれにも反対の立場だと言われている。^^;
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そこで安倍陣営は、この9月の改造人事で、石破氏を幹事長から外し、内閣に取り込んで石破氏の動きを封じてしまおうと画策したのであるが。
安保担当相では、石破氏の持論も能力も発揮できない上、下手に入閣して封じ込めに合えば、来年の総裁選の準備もしにくくなるため、安倍首相と距離を置いた方が得策だと判断したようだ。(・・)
『石破氏は先の総裁選では、高い知名度を生かして地方票で1位を獲得。派閥に所属せず、首相に国会議員票の差で敗れたことを教訓に、自身に近い議員でつくる「無派閥連絡会」の派閥化を進める。石破氏側近は「首相と一蓮托生(いちれんたくしょう)になる安保担当相は絶対受けるべきでない」と強く反対している。
安倍政権は今秋以降、集団的自衛権以外にも▽消費税率10%への再引き上げの判断▽国内原発の再稼働▽米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設−−など、賛否が割れる懸案が山積する。石破氏側近は、あらかじめ首相と距離を取り、内閣支持率がさらに下がれば、石破氏が「ポスト安倍」の最右翼として浮上するとのシナリオを描く。
しかし、首相が今後、石破氏以外の各派閥と連携を強め、堅調な政権運営を続ける可能性はある。自民党幹部は「打診を断って首相の体面を傷つければ、石破氏の幹事長続投もあり得ない」と指摘。首相周辺は「無役になればメディアの露出も減る。『知名度が命』の石破氏は忘れられ、先細りするだけだ」と冷ややかだ。
ただ、石破氏が政権内から離れ、首相のライバルとしての姿勢を再び強めれば、首相官邸に与党が押さえ込まれる「政高党低」に一石を投じるのは間違いない。9月の内閣改造・党役員人事は首相と石破氏双方にとって、大きな賭けとなりそうだ。(毎日新聞14年8月23日・「安保相辞退へ 首相と一蓮托生回避」)』
『石破氏は2012年秋の自民党総裁選で首相と対決し、党員投票ではトップとなった。来年秋の総裁選でも「ポスト安倍」の有力候補と目されている。このため、石破氏の周辺からは「閣内に取り込まれれば、総裁選出馬さえ難しくなる」との慎重論が浮上。石破氏も総裁選をにらみ、首相官邸と一定の距離を取った方が得策と判断した模様だ。
ただ、政府・与党内では集団的自衛権の閣議決定で支持率が低下したことを踏まえ、「石破氏を閣内に取り込んでおいた方が望ましい」(自民党関係者)との見方があり、首相が新たな条件で入閣を提示する可能性も残っている。(毎日新聞14年8月23日・「<石破氏>安保相を辞退へ 安倍首相と意見相違」)』
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これらの2つの記事は、いずれも毎日新聞23日のものなのだが。これを見ただけでも、安倍陣営の考え方が分かれているのがわかる。(・・)
上の記事を見ると、安倍陣営の中には、石破氏が安保相を断って、無役を選択することも織り込み済みで。「無役になればメディアの露出も減る。『知名度が命』の石破氏は忘れられ、先細りするだけだ」と冷ややかに見ている人がいることが記されているのだが。
下の記事では、「石破氏を閣内に取り込んでおいた方が望ましい」(自民党関係者)との見方があることの方が強調されているわけで。
おそらく安倍首相の周辺の議員の中には、強気で「石破切り、石破外し」を敢行すべきだと考えている人と、やや弱気で「石破取り込み、封じ込め」をはかった方がいいと考えている人が混在しているのではないかと思われる。(~_~;)
11日にアップした『安倍が早くも失敗人事か?〜官邸スタッフ留任がKY政策や官房長官との対立を招くおそれhttp://mewrun7.exblog.jp/22280772/』という記事にも書いたのだが。
安倍首相が大事にしている仲間や側近の中には、強気、弱気で正反対の意見を言う人がいて。これまでも重要な事項において、優柔不断な安倍首相がブレブレのこうもりになったり、判断を誤ったりするケースが少なくないのだけど・・・。^^;
きっと安倍首相は、石破氏を完全に切るべきか、それとも何かオプションをつけてでも内閣に取り込んでおくべきか、最終的な決断を迫られて、今頃、かなり悩んでいるのではないかと察する。(@@)
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安倍政権の早期打倒を目指しているmewは、前回の記事にも書いたように、石破氏が無役になることは大歓迎だ。"^_^"
mewは石破氏を抜きにして、自民党がうまく地方選を乗り切れるとは思わないし。<県連や県議の信頼関係構築には時間がかかるし。いまや有名人を連れて行けばいい、お金を配ればいいという時代でもないので。>
これまでは幹事長として安倍首相への不満をぐっとこらえて心に閉じ込めて来た石破氏がフリーの立場になって、安倍政権の問題点、特に集団的自衛権の法制化の問題点をオモテでわかりやすく語ってくれれば、安倍首相の支持率低下&国民の利益につながると思うからだ。(・・)
しかも、今、名前が挙がっている新閣僚や新役員の候補を見ると、安倍首相は9月の内閣・役員改造でトンデモ大失敗するかも知れず。何だか安倍政権打倒の目標実現が近づいているような感じもあって、どんどんモチベが高まって来ているmewなのだった。 o(^-^)o
THANKS
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