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2014-08-23 07:47:19
「NHK全国退職者有志」が8月21日、記者会見を開き、籾井勝人(もみい・かつと)会長の辞任あるいは罷免を求めました。NHK退職者の賛同者は1370人にのぼったそうです。
この会見についてはあまり知られていないのではないでしょうか。しかし、大変意味があると思いますので、東京新聞が報じたところをネットにアップされたものから引用します。
賛同者には専務理事や放送技術研究所所長、各地の放送局長を務めた元幹部などがいるそうです。元ディレクターの小中陽太郎さんは、「退職者は『恥ずかしい』という思いで共通している」。元プロデューサーの永田浩三さんは、「言論の自由のない現役職員の代わりに来た」と、NHKの現状を解説した、と報じました。
退職者とはいえ、1300人を超える人が賛同したのだから、籾井会長にとっては大変なことでしょう。NHKは「一家意識」が強い組織であることを考慮すると、よほどのことでなければ「自分の親分」に弓を引くようなことはしない。
その空気は、現役の中にもまん延していると想像できます。つまり、職員が忌避する人間がトップに居座っているわけです。こんな組織がいつまでも持つわけがありません。
近い将来結論が出るのではないでしょうか。籾井という会長一派が勝つか、それとも職員の中にある良識派が籾井氏を追い出すか。もっとも、安倍という男の肝入りだから、粘りに粘って最後まで居座るでしょう。
籾井という人間が自分の存在の正当性を示す証しとするのは、「受信料」の回復のはずです。受信料を拒否した視聴者のもとに、会長一派は「放送受信料払込用紙在沖」と表書きした支払い促進用紙を送りつけました。ボクのところにも、昨日8月22日に届きました。
ボクは、もちろん不払いを継続します。籾井という男がNHKを去るまで、抗議の意思を込めて不払いを続けるつもりです。
ボクは、本当は「みなさまのNHK」が必要だと思っています。自分たちが費用を負担してでも、良質の放送、言論機関を持つことは、私たちの民主主義を高めるうえで欠かせないツールだと思うのです。
NHKはこれまで多くの問題を抱えながらも、かなり評価できる質を維持する努力がなされたといえそうです。
もちろん、職員の不祥事が多発し、歴代会長の偏向も多々ありました。例えば、政治部記者時代に時の田中角栄首相と親交を結び、会長となってからは「自民党の代理店」とやゆされたシマゲジこと島桂次氏、政治部出身で人事権を武器に独裁して「エビジョンイル」とたてまつられた海老沢勝二氏など、枚挙にいとまがないことも事実です。
しかし、今のモミモミ会長は、異次元の不適さを体現してきました。そうでなければ、過去にも政権寄りの会長が就任してきたけれど、いわば内部からこれほどの反抗はありませんでした。
NHKが早く正常化され、ボクが受信料を払う気になれる体制になってほしいと思います。
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