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中国情報機関関係者 横田めぐみさん帰国できない事情を語る
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140823-00000000-pseven-kr
SAPIO2014年9月号
わずか13歳での失踪。その後、北朝鮮の関与が濃厚になる。そして、2002年小泉訪朝でもたらされた死亡情報……北朝鮮の非道への怒りは、横田滋(81)・早紀江(78)夫妻の切なる思いと相まって、負債の長女・めぐみさんを拉致問題の象徴へと押し立てた。
このたびの拉致再調査でも、めぐみさんの消息が明らかにされなければ真の解決は望めない。北朝鮮が死亡を発表して以後のめぐみさん情報について、独自資料から辿った。
時は1994年4月頃。北朝鮮が、めぐみさんは病に伏して入院し自殺した、と発表した時期と重なる。だが、それが嘘だったことは既に判明している。
帰国した拉致被害者の地村保志・富貴恵夫妻は、日本当局に「1994年6月に自分たちの隣に引っ越してきた」と証言したからだ。「精神的に不安定な状態だった。北朝鮮の党対外情報調査部幹部が看病していた」という。数か月そこに暮らし、また姿を消した。
一方、独自に入手した中国情報機関によるリポートでは、「1994年自殺」を否定した上で、〈政治的な理由から会寧22号管理所へ〉と記される。同管理所は同国最大の政治犯収容所だ。安否が憂慮されるが、中国情報機関はその後の動向については掴めていない。
ただし、今年5月、橋本龍太郎内閣時代(1996〜1998年)に官邸中枢にいた、ある政治家が親しい番記者を前に、こんな衝撃発言をしている。
「俺が首相官邸にいたとき、国内にCIAのエージェントがいたんだけど、そういうルートを通じて、めぐみさんが北朝鮮国内のどこかの二階に住んでいるという情報があった。その後、森(喜朗)総理が日本人妻の一時帰国事業で、めぐみさんを偽名にして他の日本人妻と一緒に帰国させる話までやっていたが、それから計画は途絶えた」
これはオフレコ時の発言であり、政治的影響を図ったものではない。さらに。
「めぐみさんについては、中国の複数の情報機関筋で、生存が確認されています」
そう話すのは前出のリポート入手先とは別の、中国情報機関関係者である。一時、対日関係改善に動き始めた胡錦濤政権が、外交カードの一つとして拉致問題解決への協力に動き出した。その際、めぐみさん生存情報を中国当局は入手した。だが、この関係者は、「何らかの事情」で、めぐみさんは帰国できないと言う。
「権力中枢とも近く金ロイヤルファミリーの内部を知りすぎてしまった、病気を患っており精神状態が不安定、などと様々な説がある。めぐみさんの生存情報については、日本政府の一部にも同様の情報を伝えているはずです」
ただし、こうした情報が日本政府から発せられることはまずない。世論への影響が大きい拉致問題の担当者には、厳しい箝口令が敷かれている。特に、めぐみさんに関する情報は極秘事項だ。大手マスコミも慎重にならざるをえない。
だが、蓮池薫氏の兄、透氏はこう言う。
「被害者家族の感情に配慮するあまり被害者を語る際に一種のタブーができてしまっているのは事実。生存情報はもちろん、『もし死んでたらどうするのか』といった想定さえも許されなくなっていることが、状況の膠着を招いてしまっているのではないか」
こうして日本のマスコミがめぐみさんの生死情報をタブー化し、報じていない状況を北朝鮮側は最大限利用している。大手紙外信部記者の話。
「今年3月、(めぐみさんの長女である)ウンギョンさんと横田夫妻を面会させ、拉致交渉の地ならしをしたのには、北のしたたかさを感じました。日本政府は横田夫妻の年齢的限界を考慮したとはいえ、夫妻と『(めぐみさんの)遺骨は本物』と主張してきたウンギョンさんを会わすことは、『もう、めぐみさんのことは掘り返すな』という北のメッセージを半ば受け入れてしまった形になりかねないのです」
拉致交渉は本格化したばかりだ。日本のマスコミはめぐみさんの情報をタブー視することなく伝えていく必要がある。北朝鮮に一切のごまかしを許さぬ姿勢こそが拉致問題解決をもたらすはずだ。
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