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2014年08月22日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆天皇、皇后両陛下は、静養のため8月22日から29日までの日程で滞在する長野県軽井沢町での予定を一部取りやめられた。天皇陛下は救助活動中の消防隊員が殉職したことについても把握しており、多数の死者、行方不明者が出ている状況に心を痛めておられるという。また、皇太子、皇太子妃も那須御用邸(栃木県那須郡那須町)での静養を取りやめ.られた。朝日新聞DIGITALが8月20日午後11時1分、「両陛下、静養中の予定を一部取りやめ」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「宮内庁は20日、広島市の土砂災害で大きな被害が出ていることを受け、天皇、皇后両陛下が静養のため22日から滞在する長野県軽井沢町での予定を一部取りやめる、と明らかにした。両陛下は、被害を心配しており、側近から状況報告を受けているという。両陛下は22〜27日、軽井沢町に滞在するが、予定されていた野菜畑での散策やテニス、音楽会への出席は取りやめる。側近によると天皇陛下は救助活動中の消防隊員が殉職したことについても把握しており、多数の死者、行方不明者が出ている状況に心を痛めている様子だという」
◆ところが、安倍晋三首相は、どうだろう。8月20日午前7時22分、宿泊先の山梨県鳴沢村の別荘を出発、26分、山梨県富士河口湖町のゴルフ場に到着、8時2分、プレー開始、59分、プレーを切り上げ、9時19分、ゴルフ場を出発、10時59分、首相官邸に到着。いろいろな指示をした後、午後7時42分、別荘に戻ったという。
天皇陛下は「救助活動中の消防隊員が殉職したことについても把握していて、多数の死者、行方不明者が出ている状況に心を痛めておられ、天皇、皇后両陛下が静養予定の一部取りやめられた」というのに、さっさと別荘に戻った安倍晋三首相は、今回の広島市の土砂災害に「少しも心を痛めていないのではないか」と思わざるを得ない。
広島市では、再び大雨を降らしそうな雲が西方から接近しており、大規模土砂災害が起こるかもしれないという危機が迫っている状況下で、国家最高指導者である首相が、果たして首相官邸(あるいは公邸)、少なくとも直ぐに駆けつけてくることができる東京都内の私邸を離れていてもよいのかという疑問が生ずる。広島市の土砂災害は、安倍晋三首相にとって、所詮「他人事」なのではないのか。天皇皇后両陛下の「御心」とは、大きな違いがある。
◆今回、安倍晋三首相が、ゴルフを途中で切り上げて帰京し、首相官邸に入ったのは、一緒にプレーをしていた森喜朗元首相のアドバイスがあったからだという。森喜朗元首相は2001年2月10日8時45分(日本時間)、米国ハワイ州のオアフ島沖で起きた愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船「えひめ丸」沈没事件の「悪夢」が脳裏に蘇ったらしい。浮上してきた米海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突して沈没し、乗務員の35人のうち、えひめ丸に取り残された教員5人、生徒4人が死亡し、救出されたうち9人がPTSDと診断されたという。
森喜朗元首相は、事故発生当時、休暇を取りゴルフをプレーしていた。だが、事故の一報を聞いた後もそのままゴルフ場に留まったことが大きな問題となり、森喜朗元首相は首相退陣に追い込まれた。この記憶が蘇ったのか、安倍晋三首相に「早く帰った方がいい」と言って背中を押したという。
遅ればせながら、首相官邸入りして、関係閣僚や担当部署の官僚たちに必要な指示をしたまではよかったけれど、それが終わるとまた、別荘に戻って行ったのである。
この安倍晋三首相の態度は、国民有権者からの「厳しい批判」に晒されてくるのは、間違いない。それが安倍晋三首相が退陣に追い込まれる可能性は、十分ある。
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