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2014年8月20日
「安倍晋三首相は20日午前6時30分、関係省庁に対し、「政府の総力を挙げて救命・救助などの応急対策に全力で取り組む」ことなどを指示した。その後、夏休みで山梨県富士河口湖町で行っていたゴルフを切り上げて首相官邸に戻った。」
これは、朝日新聞ウェブサイトに掲載されている
2014年8月20日12時48分の
「安倍首相、ゴルフ中断し官邸へ 大雨で情報連絡室を設置」
とのタイトル記事の記述である。
広島で大規模な土砂災害が発生して多数の死傷者、行方不明者が発生している。
報道によると、大規模災害は次のような経過のなかで発生した。
広島地方気象台は19日午後9時25分、最初の大雨警報を発表した。
広島県などは20日午前1時15分に、大雨による土砂災害の危険が高まったとして、広島市と廿日市市に「土砂災害警戒情報」を出した。
そして、広島市で20日午前3時以降、土砂崩れや生き埋めの通報が相次いだ。
しかし、広島市が避難勧告を出したのは午前4時20分以降であった。
安倍政権は20日午前4時20分に首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、これを午前11時15分に官邸連絡室に格上げした。
この間に安倍晋三首相は山梨県河口湖畔にある富士桜カントリークラブでゴルフを楽しんだ。
時事通信社配信の首相動静によると、安倍首相は、
午前7時22分、山梨県鳴沢村の別荘発。
同26分、同県富士河口湖町のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」着。
森喜朗元首相、茂木敏充経済産業相、岸信夫外務副大臣、加藤勝信官房副長官、萩生田光一自民党総裁特別補佐、山本有二同党衆院議員、日枝久フジテレビ会長、笹川陽平日本財団会長とゴルフ。
その後、
被害の情報は安倍氏に伝えられたが安倍氏はゴルフを開始した。
約1時間後に打ち切り、いったん近くの別荘に戻った後、官邸に向かった。
首相動静では、
9時22分、同県鳴沢村の別荘。
10時59分、官邸。11時、危機管理センターで古屋防災相、西村内閣危機管理監。菅官房長官同席。
23分、報道各社のインタビュー。
安倍氏がゴルフを始めた時刻には、すでに甚大な災害に発展していた。
危機管理の鉄則に従えば、ゴルフに興じるのをあきらめて、直ちに首相官邸に向かうべきであった。
一緒にゴルフを楽しんだのが森喜朗氏であった点がポイントである。
2001年2月10日8時45分(日本時間)に、アメリカ合衆国ハワイ州のオアフ島沖で発生した、愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船「えひめ丸」が浮上してきたアメリカ海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」と衝突して沈没した事故(えひめ丸事故)では、事故の一報を聞いた森喜朗首相(当時)がゴルフ場に留まったことが大きな問題となり、その後、辞任に追い込まれた。
国内で発生した甚大な災害であり、安倍氏が一報を知った時点で、現在進行中の惨事である。
この状況下でゴルフに興じることができる神経は並大抵のものでない。
しかも、冒頭の朝日記事が示すように、
「関係省庁に対し、「政府の総力を挙げて救命・救助などの応急対策に全力で取り組む」ことなどを指示した」
上で、ゴルフをスタートさせたのだから、驚きを禁じ得ない。
多くの参加者がいたから、ゴルフ場に集合するところまでは理解できる。
メンバーがそろった時点で、安倍氏が状況を説明して、ゴルフを中止して解散。その上で、安倍氏が首相官邸に直行するというのが、常識的な危機管理のあり方であると思われる。
1時間で切り上げたから良いということにはならない。
一国の首相として、国民の、
「生命、自由および幸福を追求する権利」
を、安倍晋三氏は極めて重視しているようなことを、いつも国会で述べているように感じてきたが、それほどは重視していないということなのだろうか。
災害だけでなく、日本はいま、いろいろなことで大変な状況に陥っている。
安倍氏はアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、福島の状況について、
“The situation is under control.”
と述べた。
すべての日本人がビックリ仰天した。
また、汚染水について、
「汚染水の影響は港湾内0・3平方キロの範囲内で完全にブロックされている」
と述べたが、汚染された地下水を凍土壁で遮断する工事も失敗しつつある。
景気は大崩落。シリアでは邦人が拘束されている。
ゴルフ三昧を公言できる環境にはないように思われる。
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