東日本大震災と原発事故後初となる福島県知事選（１０月９日告示、２６日投開票）で、元日本銀行福島支店長の鉢村健氏（５５）が１７日、無所属で立候補する考えを表明した。自民党福島県連による立候補要請のあと記者会見し、「福島の復興を加速させてもらいたいという県民の声を聞き、決意した」と述べた。

　知事選では、原発政策や県内外に約１３万人いる避難者への支援のあり方が問われる。これまでに、新党改革の荒井広幸代表の支援を受ける前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏（６２）らが無所属で立候補する考えを表明している。佐藤雄平知事はまだ知事選への態度を明らかにしていない。

　自民党県連は２１日に総務会を開いて候補者として正式決定し、２５日までに党本部に推薦願を出す。党本部はこれまで野党と相乗りできる候補を検討するよう県連に求めており、前回知事選で支持した佐藤知事の動向を見極めつつ判断する見通しだ。一方、民主、社民両党県連は鉢村氏への相乗りを「極めて厳しい」（民主県連幹部）としている。

　鉢村氏は東京都出身。１９８２年に日本銀行に入り、初任地の２年間と、支店長時代の２００５年から３年間の計５年間を「日銀マン」として福島支店で過ごした。震災後の１１年６月から１年あまり、内閣官房や復興庁に出向し、東京と福島を往復しながら復興行政にも携わった。１２年１０月からは神戸支店長を務め、今月１３日に日銀に退職届を出し、１５日付で総務人事局付に異動している。

　鉢村氏はこの日の会見で「佐藤知事の県民への温かい目線は肌で知っている」としつつ、「大きな復興格差が生まれている。県民は復興のあり方に不満を持っている」と指摘。具体的な政策は「２１日に所信表明で説明したい」と述べた。

　佐藤知事が立候補すれば、民主・社民両党県連は推す構えだ。脱原発を掲げる政治団体も候補の擁立を模索している。

http://www.asahi.com/articles/ASG8K41Q4G8KUGTB003.html

小出裕章さんにきく。(5) - 原発と共産党、社民党。- 2014.04.28
https://www.youtube.com/watch?v=Qc4QdpSkLTQ