http://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/119.html
Tweet |
菅官房長官は早々留任決定、右上から高市、稲田、小渕3議員/(C)日刊ゲンダイ
組閣情報ダダ漏れ 「新聞辞令」焚きつける安倍官邸の思惑
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152684
2014年8月18日 日刊ゲンダイ
内閣改造をめぐる「新聞辞令」が本格化してきた。
17日は複数のメディアが「安倍首相は9月3日に断行する意向を固めた」と伝え、読売新聞は「党三役は全員交代」「高市政調会長は閣内で処遇」と報じた。
「今週から、さらにいろいろと具体的な名前が挙がってくるでしょう。人事情報を小出しにすることで、党内の求心力を維持する。世間の関心を引き付ける意味もあるでしょうね」(政治評論家・浅川博忠氏)
すでに官房長官、副長官の留任が決定。麻生財務相と甘利経済再生相の留任のほか、「稲田朋美行革相が政調会長」とか、「小渕優子元少子化担当相の幹事長起用」など、「ホンマかいな」と言いたくなるような人事案までメディアは報じている。
安倍首相が石破幹事長に安保担当相を打診したと、朝日新聞が報じたのが7月末。以来、政界は改造人事の話題で持ちきりで、改造の1カ月も前から具体的な入閣候補者の名前が新聞紙面をにぎわし続けるのも前代未聞だ。
もっとも、官邸の安倍側近は、親しい記者にオフレコで「25日まではいろんな名前が出てくると思うけど、どれもいい加減だから本気にしない方がいい」などと言っている。あえてガセ情報を流し、マスコミの反応を楽しんでいるようにも見える。
「メディア露出と支持率は比例するという説があります。今は政治ネタが何もないので、たとえウソの情報でも、新聞が勝手に書いてくれれば、それなりに注目が集まる。安倍首相の周辺が面白がっていろんな名前を出している可能性がありますが、首相本人や菅官房長官がそれをとがめようとしないのは確信犯でしょう」(政治評論家・有馬晴海氏)
そもそも、安倍首相周辺では、通常国会の会期末の頃から「改造は9月3日の大安吉日」といわれていた。それが今になって確定したかのように報じるメディアはいかがなものか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「官邸がメディアを使って、党内や世論を操作しようとしているのは間違いない。石破幹事長に安保担当相を打診したという話なんて典型で、官邸側がリークしてメディアに書かせ、断れば石破幹事長が悪者になるようなイメージ操作をしているように見えます。今年2月に読売が他紙に先駆けて夏の内閣改造を報じたのも奇怪な話で、なぜ半年も先の内閣改造をスクープできるのか。あのタイミングで官邸がリークしたのは、内閣改造というカードを切って、集団的自衛権の問題で党内の反対派やうるさ型を黙らせるためでしょう。そのためにメディアを利用したのです」
安倍官邸のもくろみ通り、目の前に改造人事をブラ下げられて、党内の不満分子も口をつぐんでしまった。官邸の狡猾な思惑にメディアは加担し続けている。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK170掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。